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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
ポイントは、皮を薄く伸ばすこと。皮作りが一番大変な作業。 皮の作り方は、中国で教えてもらったそうだが、レシピは、粉1Kg、水500cc。1Kgでどれだけできるのかという想像が働かないようで、すでに作り始めてしまっていた。 それで、具のほうも、豚挽き肉1kg使うことにした。具の作り方は全くわからないというので、私が指導。 この辺では餃子の皮が売ってないので、餃子を家で作ることはめったにない。 餃子を食べたのは、1年ぶり以上だったこともあり、ものすごくおいしく感じた。 ちなみに恵子が作ったのは、水餃子だった。 さすがに1kg分の皮と中味を全部食べきることはできなかったが、4分の3は消費した。残りは冷凍した。 子供にご飯を作ってもらったり、家族の笑い声を聞くと、幸せだなーと思う。 だから余計、不幸な子供の話を聞くととても悲しくなる。 先日、正午ごろ呼び鈴が聞こえた。賢浩が学校から帰ってきたと思ったので、ドアを開けたら、見知らぬ若い女性が立っていた。 女性は、私にA5サイズほどのラミネート加工されたカードを見せた。そのカードには、ドイツ語で、「私は、洪水のため家を失いました。小さな子供もいます。どうか助けてください。」というような内容が書いてあった。彼女は、片言のドイツ語で、「Rumaenien(ルーマニア)」「Haus verloren(家、なくした)」「Kinder(子供たち)」「Bitte(お願い)」を繰り返す。私は、「申し訳ないが、うちは、こういう寄付はしない。」と言った。 するとその女性は、「Kinder(子供たち)」「Kleider(衣服)」と何回もいい続ける。「お子さんは何歳ですか?」と聞いたら、「3歳、2ヶ月」と言った。この寒空、かわいそうだなーと思い、ちょっと待ってもらって、比較的あたらしめの子供たちのお古をさがした。 「サイズが合わないのもあるかもしれませんが・・」というと、「かまいません。」と言って、古着や靴を全部欲しいといわれた。 そのほか、「Schokolade(チョコレート)」も催促された。 彼女は、私があげた手提げ袋にいっぱい物を詰め込んで、それでも、まだ満足ではないようであったが、ようやく帰ってくれた。 子供がかわいそうだから、せめて暖かい服を・・・とその時は思ったのだけど、なんとなくすっきりしない感覚が残った。 あんなに大きな荷物を持ったまま、各戸を訪問するのだろうか? ルーマニアで本当に今年、洪水があったのだろうか? そもそも、ルーマニアからここまでどうやってきたのか? (うちはどちらかというとフランス、スイスの国境に近く、ルーマニアからだと、ドイツを横断することになる) 以前テレビで、ルーマニアからドイツに物乞いに来ている集団のレポートがあった。彼らは、廃屋や空き家に勝手に住み着き、わざとびっこで歩いて、同情を買い、お金を恵んでもらっていた。 また、ボスニアやポーランド、ハンガリーからトラックでドイツに来て、人の善意に付け込み、寄付を集めて故郷で売りさばくなど、マフィアまがいのことをしている人も多いと聞く。 うちにきた彼女もそういう一味だったのではないかと思う。 怪しさ満点なのだけど、目の前で、「家をなくし、子供が寒さに凍えてます。助けてください。」と懇願されたら、よほどの心臓の持ち主で出ない限り、断りきれない。子供のためにと言われると、とにかく、断りづらい。子供をだしにして大人が金儲けをするなんて、吐き気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月07日 20時06分58秒
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