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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2010年02月10日
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カテゴリ:子供
今日は賢浩の担任との2者面談だった。
朝から雪がひどく、午前5時と11時の2回も雪かきをした。さらさらの雪だったので、1週間前に比べれば「重労働」ではなかったけど・・
それでも朝4時半起き、プラス2回の雪かきは老体にこたえる。昼食後、ニコちゃんと一緒に昼寝をしてしまった。ハッと目が覚めたら、2時35分。面談時間は、2時45分。急いで顔を洗って、学校に行った。それでも、余裕(?)で間に合った。学校や幼稚園のそばに住んでいて良かったー。

遅れてはいけないと、すっ飛んで行ったのに、15分も廊下で待たされた。これなら、化粧ぐらいしてくるんだったなーと後悔。2時から面談は始まって、一人15分。私は4人目なのに、すでに15分も遅れが出ているとは、時間設定に無理があるのではないか、と思った。

ようやく私の番になった。もうすでに、私の次の順番の人も来ていた。

先生は、まず、「賢浩をどこに進学させたいと考えていますか?」と聞いてきた。
「本人は、ギムナジウムに行きたいといってます。」と答えると、先生も、「私もそれが一番適切だと思います。」と言った。

先日もらった通信簿には、7項目の評価があったが、進学時には、ドイツ語と算数の成績だけを見る。ほかが悪くても、この2教科の平均が2.5以下であれば、ギムナジウムにいける。だから、賢浩の友達の中には、「宗教なんて、進学に関係ないから、まじめに勉強しなくてもいいんだよ。」と豪語する子もいる。
賢浩は、2教科平均が1.75なので、ギムナジウムに行くのに問題はない。学校からの推薦状は3月に渡される。担任だけではなく、他の先生も交えて会議をするが、異議を唱える人はいないだろうとも言われた。

賢浩については、「lebhaft(活発)」「wissbegierig(知識欲旺盛)」「Koerperlich unruhig(動作に落ち着きがない)」と評された。
「wissbegierig」なんて単語、初めて聞いた。
「自分の好きなことについてだけ、そういえるかもしれません。本なんて全然読まないです。恐竜とか爬虫類とか毒をもつ動植物というような図鑑しか見ません。」と私が言うと、「うちの息子そっくりね。」と先生は笑った。男の子って、そういう子が多いのかな?

「待っている時間に、廊下に貼りだされている作品を見ていたのですが、賢浩だけみんなと違うやり方をしていました。これは先生の指示を聞いていなかったということでしょうか?」と質問してみた。先生は、「あれは、私が出した課題ではないので、わかりませんが、そういうことは十分考えられると思います。あんまり人の話を聞かないし、細かいことに気を配らない子ですからね。わかるでしょ。」と言われた。「よくわかります。」と私は答えた。

地元のギムナジウムにはバイリンガルコースがあるので、英語が得意な賢浩には有利であろう、と先生は言った。しかし、「ギムナジウムでは、たとえ、「4」という成績をもらってきても、どうしようもなく悪いわけではないのです。お姉さんのようにいつもいい成績をとることを期待しないであげてください。」と付け加えた。「お姉さんとは別の人格であることを忘れないで。」というようなことを2-3度短い面接時間内に言われた。私も夫もそれはわかっている。むしろ、ギムナジウムで、先生が恵子と賢浩を比べないかと心配している。でも、賢浩は、恵子と正反対の性格だし、憎めないキャラクターなので、きっと個性を認めてもらえると思う。

私の面談時間は15分以内に収まったと思うのだけど、廊下にはすでに次の次の人も待っていた。

家に帰って、賢浩が真っ先に私に聞いたことは、
「ねえ、僕のこと、schlau(頭がいい、抜け目ない)って先生、言ってた?」「klug(賢い)って1回言ったよ。」と教えたら、ものすごく喜んでいた。
「ほら、僕はバカじゃないでしょ。「klug」は「schlau」よりもっと頭いいってことなんだよ。」と超ご機嫌。やっぱり単純な奴だった。先生がいたずらっ子にも理解ある人で本当によかった。





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最終更新日  2010年02月11日 01時02分04秒
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