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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2010年02月18日
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カテゴリ:子供
今日は、9時半にニコちゃんを幼稚園に連れて行ったのだが、10時15分に幼稚園から、「ニコが泣いて泣いてどうしようもないので、迎えに来てください。」という電話があった。これで2回目の呼び出し電話。

昨日もたくさん泣いていたそうで、「(ニコの幼稚園滞在時間は)2時間が限度です。」と言われていた。
今朝は、園長先生から、「園庭で遊んだあと、ニコは、ママが迎えに来ると思って、教室に入るのを嫌がります。外遊びの時間は、大体10時から11時ぐらいなので、11時には迎えに来てください。」と言われた。本来なら12時まで預けることができるのに・・・・・。

今日はFrauハーガがお休みだった。第3の先生は、今年の9月から小学校に上がる子供を集めて、文字の発音の仕方などを教えていた。園長先生は、キッチンで軽食を食べているこの世話をしていた。教室には大人がおらず、子供たちが、お絵かきやパズルなど、好きなことをしていた。
靴を履き替えるところで、3歳半の男の子J君が「ママ、ママ」といってすすり泣きしていた。
ニコちゃんは、「おうち帰ろう!」といって、私にしがみついていた。
私は、ニコちゃんを着替えさせ、J君とニコちゃんの手をとって、「何をして遊ぼうか?」と教室に連れて行った。
パズルを棚からとって、それぞれニコちゃんとJ君に渡した。でも、J君は、「やりたくない。ママ、ママ・・・」とあいかわらず泣いているし、ニコちゃんは、「おうちに帰ろう!」を繰り返す。そこで、「ご本を読もうか?」と今度は、「Der kleine Eisbaer(小さな白熊)」というドイツの幼児向けの定番の絵本を読んであげようかと思った。すると、最近5歳になったばかりの女の子が、「私、この話、知っているよ。小さい白熊が魚の網に捕まっちゃうんだよ。」と教えてくれた。彼女も交えて、3人の子供と一緒に本を見ることにした。
絵を見ながら、「何をしているのかな?」とか、「ほんとだ、お魚の網に捕まっちゃったねー。どうなるのかな?」とかいいながらページをめくっていった。
J君と女の子はすごく興味を持って、いろいろ質問したり、自分の感想を言ったりしてくれた。でも、ニコちゃんは、私の横で、あいかわらず、「おうちに帰ろう!」とつぶやいていた。

絵本を見終わった時に、ちょうど園長先生が教室に来て、ニコちゃんの隣に座ってくれた。それで、「バイバイ」と言って、家に帰った。その足で、買い物に行き、家に帰ったとたん、電話のベルがなった・・・というわけ。

幼稚園に行ったら、みんなで輪になって座って、園長先生のお話を聞いている最中だった。ニコちゃんは、泣きべそ顔で園長先生のひざの上に座っていた。私の顔を見るなり、かけって来た。
園長先生が、「今日は最初から最後まで、ママ、ママ、と言って大声で泣きっぱなしでした。どうやってもなだめることができませんでした。」と言った。
「お母さんも少し一緒にいてもいいですよ。」と言ってくれたので、とりあえず、輪に加わった。ニコちゃんは、私のひざの上に座りたがったけど、J君があいかわらずメソメソ泣いているのを見て、ニコちゃんがママに甘えているのを見せ付けるのはかわいそうなような気がして、横に座らせた。

園長先生は、昨日と今日、大きな男の子(5-6歳児を指す)達が積み木でタワーを作りましたね。測ってみたら、175cmもありました。」と言った。
そして、巻尺を持ってきて、「175cmというのは、どのぐらいの高さかというと、これぐらいです。」と示した。そして、大きい子達の身長を測り始めた。一番大きい女の子は、まだ5歳だけど、128cmあった。
小さい子達は、みているだけ。
園長先生は、「みんなの身長をはかると時間がかかりすぎるので、大きい子のだけです。」と言った。小さい子にとっては、本当につまらない時間だと思った。
ニコちゃんが幼稚園になじめないのもわかる気がする。

ニコちゃんは、私の横に座り、ヒソヒソ声で、「ママ、大好き!」と何度も耳打ちしてくれた。おうちでは、そうすると、「ママも、ニコ大好き」って言い返してしてあげるのだけど、幼稚園では、「先生の話をちゃんと聞こうね。」と言うしかない。J君が一生懸命、声を押し殺して泣いている姿を見ると、幼稚園に通うようになって半年たってもこういう子もいるのかと、ニコちゃんの将来を見ているような気持ちになり、悲しくなった。

しかし、いつまでたっても、こんなに馴染めないとは思っていなかった。
賢浩もこの幼稚園に最後の半年間だけ通った。賢浩も、園長先生のクラスだった。園長先生は、物事をはっきり言うし、子供にも、ダメなことはダメだとはっきり言う。そうでないと、園長先生なんて務まらないのかもしれないが、少々冷淡な感じがする。賢浩は、「僕は、園長先生、好きじゃない。だって、やさしくないもん。ニコちゃんは、だから、幼稚園が好きになれないんじゃないの? 幼稚園変えたら?」なんて最近は言うようになってきた。私も、いろいろなことは棚にあげて、先生や幼稚園のせいだと考えるようになってしまった。こういう信頼関係のなさが、余計子供に悪影響を与えているのかもしれない。

園長先生に、「家でよく、ニコと話し合って見てください。」と言われた。
幼稚園は楽しい所だ。恵ちゃんや賢ちゃんは学校、ニコちゃんは幼稚園でお勉強するんだよ。幼稚園は子供と先生だけの場所なんだよ、でも、ママは必ずお迎えに行くよ。ニコちゃんが幼稚園で頑張ったら、ママもうれしいよ。・・・・ということはいつもいつも言っている。これ以上、いったい何を家で話せと言うのだろうか???





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最終更新日  2010年02月18日 19時59分50秒
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