ドイツでマルチリンガルを育てる

暖かい日が続いていると思っていたら、今朝は雪だったのでびっくりした。

今朝も、ニコちゃんは幼稚園に行くのを嫌がった。幼稚園までの短い道のり、足取りも重く、「おうちに帰ろう！」と何度も言った。あまりにも幼稚園に慣れないので、いったんやめさせて、夏休み明けから再開させようかと先生に相談したら、そうしないほうがいい、と言われた。

昨日は、朝連れて行ったら、Ｊ君がクラスメートのＮちゃんと仲良く手をつないで遊んでいた。なんだ、Ｊ君、楽しそうじゃないか！　泣き虫Ｊ君の面影などどこにもない。Ｊ君とニコちゃん、幼稚園になかなか慣れない者同士で仲良くできるかな？なんて思っていたけど、Ｊ君にはもう仲良しがいるんじゃないか！　Ｊ君にとってはいいことだけど、なんか裏切られたような気分・・・。
今朝、靴を履き替えさせるところで、Ｊ君とＮちゃんのママが仲良くロシア語（？）で話しているのを見かけた。Ｊ君もＮちゃんも３歳児だけどドイツ語がとても上手。たぶんパパがドイツ人なのだろう。　ママ同士が仲がよいと子供も仲良くなるよねー。　ニコちゃん、ますます不利！

今日は、ニコちゃんを送ったあと、帰り道、近所のヤコブ君とヨハネス君に出会った。ママにつれられて幼稚園に行く途中の２人だったが、とても楽しそうだった。ニコちゃんとは足取りが全然違う。
ヨハネス君は、２月で３歳になり、昨日から幼稚園に通い始めたのだが、お兄ちゃんのヤコブ君と同じクラスだから問題はあまりないようだ。
「ニコは、その後なれた？」とママに聞かれたので、「いまだに毎日泣いてます。」と返事したら、「ヨハネスは、昨日全然泣かなかったよ。」とヤコブ君に自慢された。初日から、３時間以上幼稚園で過ごしたそうだ。兄弟一緒のクラスって、本当にうらやましい。

ニコちゃんは、昔からいつもわたしに引っ付いていたけど、幼稚園に通うようになってから、その傾向がもっと強くなったように思う。ちょっとでも姿が見えないと、不安がる。家の中でも、「ママ、ママ、」と泣きなから探し回る。

再来週から、老人ホームで実習することになり、午後はずーっと家を空けることになる。パパや恵子や賢浩がいるから大丈夫だとは思うけど、ニコちゃん、ママがいなくてサバイバルできるかしら？？

夫に、午後１時過ぎから９時過ぎまで実習だから・・と伝えたところ、「その間、子供の面倒は誰が見るのだ？　夕飯はどうするのか？」と言われた。
恵子にも実習に行くことを話したら、「ママ、頑張って！」と言ってくれた。それが普通の反応ではないだろうか？　「パパに、＜夕飯を作らないなら、毎日マクドナルドに行くしかないね、＞って言われたの。」と愚痴をこぼしたら、「私だって夕飯作れるのに・・」と言ってくれた。１２歳の娘でさえこんなやさしい気遣いができるのに、自分のことしか考えない夫に腹が立った。

しかし、夫も、さすがに悪かったと反省したようで、あとで謝ってきた。私が風邪気味ということもあり、週末は朝食をすすんで作ってくれたし、いろいろな家事を積極的にしてくれる。夜は、「一人でゆっくり寝たいだろうから、ニコちゃんの面倒は僕が見るよ。」とも言ってくれた。ニコちゃんが嫌がったので、実現しなかったけど・・・。

ところでこの実習、１週間にわたり、１日８時間もあるので、当然わずかな報酬はあると思っていたのだが、金銭の話は何も出なかった。友達いわく、実習は普通無報酬。まあ、よく考えてみれば、学生の時にした教育実習だって、報酬なんて考えられないし、実習をさせていただけるだけでありがたい立場。今回も同じなのだろう。しかし、３年間の研修契約を結んでもらうためには、さらにあと１週間実習を受ける必要がある。また、２週間実習を受けたからといって、必ずしも研修契約をしてもらえるわけではない。道のりは長いなー。