ドイツでマルチリンガルを育てる

朝起きて、今日が祝日であることに気づいた。もう大ショック！
昨日買い物に行くのが面倒で、「明日行けばいいや！」って、家にあるものを使い切ってしまった。祝日だから、お店は休み。平日が祝日の時は、学校が休みになるから気がつくし、その日１日を乗り切ればいいから打撃は少ないのだけど、土曜日が祝日に重なると、もともと学校も休みだからお店に行くまで気づかなかったりするし、翌日は日曜日だから２日間もしのがなくてはいけなくて、ショックも大きい。

最近、ニコちゃんにメモリーゲーム（裏返しにしてあるカードをめくり同じ絵のカードをとる）を教えている。幼稚園でよくしているからだ。たぶんニコちゃんは、ルールを理解していないから、先生と組になるか、見ているだけだと思う。それで、家で特訓（？）して、幼稚園でも遊べるようにしてあげようと思った。
しかし、ニコちゃん、やる気がないのか、頭が悪いのか、何度説明しても全くやり方を理解しない。３－４組のカードでやっても、できない。チョコレート、アイスクリーム、イチゴ、ブドウ・・とニコちゃんの好きな食べ物のカードを使っているのだけど、いつもチョコレートだけ頑張って当てようとするけど、あとは、じっと座ってられないし、私がめくるカードも全然見てない。「真面目にやれ！」と怒鳴りっぱなし。本当に飲み込みが悪くて、日本にいなくて良かった、とまじめに思った。幼稚園の面接で落とされるに決まっている。幼稚園受験なんて夢の夢。

ニコちゃんに、幼稚園で楽しく遊べるように、ジグソーパズルも教えているのだけど、まっすぐ（の辺）があるピースは端っこに来る、という簡単なことがわからない。そもそも、まっすぐという意味が、何度説明しても理解できない。私の忍耐の限界を超えている。しまいには、ニコちゃんを泣かせてしまう。

昨日は、そういうわけで、夕飯後、私は疲れ果てて、子供の相手をする気力もなくなり、部屋に閉じこもった。すると、２階が騒がしい。そのうち、恵子が狂ったように泣きながら、「弟なんて大嫌い!　なんで私には弟が２人もいるのか！」と１階に避難して来た。夫が、「どうしたの？」ととりなしていたので、私は部屋から出ずに、夫に任せることにした。
賢浩がニコちゃんをけしかけ、恵子に嫌がらせをしていたようだ。ニコちゃんも限度がわからないので、賢浩に言われるがまま、恵子がやめて！やめて！といっているのに、面白がって、恵子を鞭のような物でたたいていた。

恵子が、「弟なんて要らない！」と怒りまくっていた。夫は、「弟と思わずに、妹だと思えば？」とKY発言。「弟も妹も要らない！」と恵子が言えば、「それじゃあ、寂しいんじゃないの？」とやり返す。恵子は泣きながら、「寂しくなんてない。一人のほうがましだ！」と言い切った。

夫は、「恵は、一番上なのだから、弟達を躾ける立場にある。やらっれぱなしなんておかしい。言うことを聞かないなら、やり返せ。」と言った。
しかし、恵子は、モラル上、ニコちゃんにやり返すことはできない、と言った。それに、やり返したら、賢浩はリベンジするに決まっているし、「一番上なのにやり返すなんて」って香港のおじいちゃんおばあちゃんから非難されるから割に合わないと訴えた。夫は、「彼らは香港にいて、こちらの事情がわからないのだから、気にしなくてもいい。パパが恵ちゃんにお墨付きをあげるよ。その代わり、骨折などはさせないように。」と言って、ニコちゃんと賢浩を呼んで恵子の代わりにお仕置きした。

兄弟喧嘩なんてよくある話で、恵子の反応も大げさすぎる気がするのだけど、ボーディングスクールに入れてあげるのが本人の精神衛生上一番いい考えなのかな?　世の中では「一姫二太郎」って言って、お姉さんと弟なんて最高の組み合わせのようにいうけど、恵子にしてみれば、最悪の組み合わせなのだろう。