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テーマ:幼稚園やお家での事(1780)
カテゴリ:ニコちゃんの言語発達
夫は、今日、フランクフルトの近くで仕事があり、朝から出かけていった。明日はそのままハノーバーメッセに行き、明後日はボンで打ち合わせがある。たとえるなら、山形に住んでいて、東京で仕事があり、そのまま名古屋あたりで宿泊して、翌日大阪の見本市に出かける、その次の日に、岐阜に行く用事があるという距離感。大阪から山形にいったん帰って、翌日また岐阜まで出かけるなんてばかげている。しかし、夫は、ハノーファーメッセに恵子も連れて行くことにしたので、明日の夜、いったんうちに帰ってくる。体力的にもきついし、ガソリン代だってばかにならない。それに、恵子は、木曜日と金曜日にテストがあり、昨日もクラスメートのLちゃんとCちゃんが懲りずに電話をかけてきて、1時間ほどづつ説明していた。それほど、みんな頑張ってテスト勉強しているのに、いくら恵子でもメッセに行ってる場合ではないだろう、と私は反対したが、夫は恵子をどうしても連れて行きたがった。「どうせ、学校に行ったって、習うことなんて特にないんだし、最新の技術を見せたほうがよほどためになる。」といって、自ら校長にメールをして、学校を休ませる許可をもらっていた。許可は簡単におりた。恵子自身も、「テストはどうにかなる。私も校長の許可があるなら、メッセに行きたい。」と主張したので、しぶしぶ見送った。
今日の午後、ニコちゃんをLogopaedie(言語療法)に連れて行った。ニコちゃんの様子をかいつまんで説明した。言語療法士は、ニコちゃんに30枚ほどのフラッシュカードをみせ、これは何?ときいて、ニコちゃんのボキャブラリーと発音をチェックしていた。絵は、簡単なものばかりなのに、レモンとか、机、いす、羊とかの絵をみても、「知らない。」とニコちゃんは答えていたので、思わず頭を抱えたくなった。ピアノの絵を見ても、「知らない」と答えた。そこで、療法士は、「これは、ピアノかな? ギターかな?」と聞いた。ニコちゃんは、なんと「ギター」と答えた。櫛も、わからないというので、「これはクシかな?それともブラシかな?」という質問に変えたら、「ブラシ」と答えていた。すべてがそんな感じだった。 質問されている間、ニコちゃんは、おとなしく座ってはいたが、時折わたしの顔を見て、「これでいいの?」「なんていえばいいのかな?」「こんなこといつまでやるの?」といいたげな顔をしていた。 言語療法士は、「これは、小さい問題ではないですね。幼稚園の先生が困っているのも理解できます。」と言った。私は、小児科から10回分のセラピーの処方箋をもらっていたが、「患者さん(?)が多くて、今は新規をとることはできない。空きが出たら、連絡しますので、小児科に行って、処方箋をとりあえず10回分から1回分に変えてもらってきてください。」と言われた。こんな小さな町なのに、Logopaedieってそんなに需要が多いのかとびっくりした。 言語療法士に言われたことは、一人の人が日本語とドイツ語をちゃんぽんで使って話しかけると余計混乱するので、どんな場であっても、誰が周りにいても、日本語なら日本語だけ、英語なら英語だけで話しかけてください、ということだった。まあ、これは、多言語で子育てする人の大原則。 そのほか、ニコちゃんは、理解するのが遅いと言われた。ニコちゃんがまだ2歳なら、「多言語環境だし、もう少し様子を見ましょう。」と言えるが、すでに4歳で今の状態は問題があるそうだ。私もニコちゃんの語彙の貧弱さには今日改めて驚いた。同じ絵を見せて、家ではいえる単語がよそではいえないのは、その単語が定着していないからだと指摘された。でも、本を読んであげようとしても、いろいろ教えようとしても、馬の耳に念仏。まったく人の話をきいてない。本を読んであげるといっても、自動車や恐竜の図鑑にしか興味がない。絵本には見向きもしない。読んでも、聞いてない。 昨日は、幼稚園で、Osterpalmeの工作があったので、ニコちゃんと一緒に参加した。工作のあと、先生が、ニコちゃんに、「あそこの机の下にある黄色いゴミ箱を取ってきて。」と指示したが、ニコちゃんは下を向きながらぐるっとその場で一周しただけ。探しているようなのだけど、自分のまわりだけ。先生は「向こうにあるでしょ。机の下だよ。黄色いバケツだよ。りんごやなしの絵がついているでしょ。」と具体的に説明するのだけど、全然わかっていないようだった。ゴミ箱はニコちゃんから2mも離れていないのに、これが理解できないとは・・・と絶望的な気持ちになった。 ニコちゃんの問題は思ってたよりも根深いのだろうか???? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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