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テーマ:中学生ママの日記(17703)
カテゴリ:子供
今日は、恵子と賢浩の通う音楽学校のコンサートがあった。
演奏するのは、各楽器からソロ、もしくはデュオ、トリオなど一組ぐらいで、賢浩は客席でみているだけだった。恵子が演奏したのは、「The Bag-Pipe Player - Mazurka Op.19 Nr.2」で、Henryk Wieniawskiの作品。私も恵子もこの作曲家を知らなかった。恵子のバイオリンの先生は、去年から替わって、現在はポーランド出身の若い女性。先生の話によると、ポーランドではとても有名な作曲家で、ショパンと並ぶほどだとか・・。ショパンの名のついたピアノの国際コンクールがあるが、バイオリンでは、ヘンリク・ヴェニャフスキ国際バイオリンコンクールというのもとても有名なのだそうだ。 ニコちゃんがおなかがすいたとうるさいので、休憩時に賢浩とニコちゃんに、それぞれ、ジュースとバター・ブレッツェル(パン)を買ってあげた。家に帰ってから、「今日のコンサートで、何が一番良かった?」と聞いたら、「コーラ」と即答された・・・ 今週の水曜日、恵子は、10月にする職業研修に応募した病院の面接がある。私が車で送って行ってもいいのだけど、一人で通うことができない場所で研修するのは無理だし、どれだけ自立しているかということもチェック項目になる・・と学校で言われているそうだ。だから、わたしの知り合いのように、子供の面接に同行し、同席するというのは、ありえないよ、と言われた。電車で行くのは問題ないのだが、とにかく田舎なので、電車の本数が少ないし、バスとの乗り継ぎも良くない。それで、土曜日、実際にどれぐらい時間がかかるか、行ってみた。私は、その病院に一度いったことがあるが、タクシーで玄関に横付けだったので、あまりよく覚えていない。実際に行ってみたら、病院というよりは、療養所という感じだった。緑に囲まれ、花壇に色とりどりの花が咲き、建物も、中世の館みたいだし、あちこちにベンチがあり、いろいろな人が思い思いに、日向ぼっこをしたり、散歩をしたりしていた。すぐ近くにはショッピングセンターや工場が立ち並ぶ地域にありながら、小川を隔てたら、別世界が広がっていた。 この病院は、神経系統専門の病院で、恵子は脳神経の働きに興味があるので、ここに応募した。脳神経外科で研修できたらいいな、と思っていたようだが、実際に病院を見て、どちらかというと老人ホームのような感じだったので、「私は、看護にはあまり興味がないから、そういう研修になるのなら、薬局でしようかな・・・」などと言い出した。たぶん、この病院の患者さんには、アルツハイマーとか痴呆症の人も多いのだと思う。私は、自分がここで検査をするように送られて、そのとき、たくさんの交通事故の急患が運ばれてくるのを目にした。それで、普通の病院のように考えていたが、よく考えると、ここは、いわゆる「精神病院」と言うことなのだろう。面接通知の手紙には、「守秘義務」について書かれた用紙も同封されており、それにサインして持参するよう指示もあった。 恵子は、医者になりたいわけではなく、脳のメカニズムなどを研究する職業に興味があるようだ。あまり、対人関係には向いていないとは、私も思う。しかし、そういう方向に進みたいのであれば、どのような研修になるかわからないが、こういう病院で1週間過ごさせてもらう機会をもらうのは、薬局で研修するより、ずーっと得ることが大きいのではないかと思う。 でも、恵子は、ちょっとショックを受けているように見えた。やはり、下調べにきておいてよかったと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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