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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2011年07月06日
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
昨日の午後、ニコちゃんを歯医者に連れて行った。予約が2時半だったので、昨日はお昼寝をスキップ。待合室には子供用のおもちゃがたくさんおいてあるので、ニコちゃんは楽しそうに遊んでいた。するとすぐに名前を呼ばれ、診察室に通された。ニコちゃんは一人で座るには小さいので、自動車のチャイルドシートのようなものをいすのうえにおいてその上に座らさせられ、さらに背中にクッションをあててもらった。先生が来るまで少し時間があった。診察用の椅子のリクライニングが快適なのか、ニコチャンのまぶたはだんだん重くなり、寝てしまった。先生が入ってきたときには、すでに熟睡体制。先生に「どうしますか?」と聞かれた。予約をほかの日に延ばしますかと聞かれたけど、また出直してくるのもいやだったので、ニコちゃんを無理やり叩き起こした。でも、口をあけていても、自然に閉じてきてしまい、大変だった。そのためか、治療がいつもより適当で、あっという間に終わってしまった。しかも、治療していた歯が、1-2ヶ月前に治療した歯。それで、「その歯はもう治しましたよね?」と確認したら、「治したところと違うところに穴があいてました。乳歯は柔らかいですから・・」といわれた。次回は前歯といわれたけど、その前歯は先月治したところ。そんなに早く、また虫歯になるものだろうか???この歯医者さんは先生は穏やかで優しい感じだし、予約がとりやすいし、待ち時間が少なくて気に入っているのだけど、なんとなく、もしかして、こんなにすいているのは・・・・と少し疑心暗鬼になってしまった。

今日は、恵子が歯医者。といっても、普通の歯医者ではなくて、矯正の専門家。恵子が矯正を始めてそろそろ3年。今月末に上の歯の矯正が外れることになった。3年前は見事な八重歯だったが、どうやらまっすぐになったらしい。でも、下の歯は、まだそろってないので、下の歯だけは、夜だけ矯正器具をつけることになるそうだ。下の歯の親知らずが生えるスペースがないので、まだぜんぜん生えていないのだけど、親知らずを今年中に歯医者に行って抜いてください、と言われたらしい。それを聞いて、ちょっとびっくりした。レントゲン写真を持って帰ってきてそれを見ながら説明を聞くと、なるほど、とは思うけど、親知らずって、私は社会人になってから抜いた記憶が・・・・・。中学生の段階で、親知らずを抜くなんて、ちょっと想定外で驚いた。親知らずを抜いたとき、すごく痛かった記憶がある。現在通っている歯医者でするのは一抹の不安がある。大丈夫だろうか????

今日の午後、恵子の前のバイオリンの先生が我が家に来てくれた。先生は、1年前にベルリンに引っ越してしまったのだけど、ベルリンのほうは、すでに学校が夏休みに入ったので、こちらに遊びに来ていて、我が家にも寄ってくれた。恵子と先生は、引っ越した後も頻繁にメールのやり取りをしている。
まずは、恵子のバイオリンをみてくれて、ちょこちょこっとアドバイスをくれた。その後は、テーブルについて、いろいろお話をした。恵子が、「先生は、グルテンのはいっていないケーキしか食べられない。」と言ったので、そんなケーキが売っているのかどうかわからなかったので、とりあえず、アイスとチョコレートを用意した。飲み物は、コーヒー、紅茶、ジュースにビールといろいろ取り揃えた。でも、「水がいいです。」といわれてしまった。「飲み物は何がいいですか?」と聞いて、「水」といわれたのは、これが初めてではないのだけど、こういう場合、遠慮して言っているのか本音なのかわからない。まあ、でも、水というので、水をお出しした。

先生は、現在、教会の運営する音楽学校で子供に音楽を教えているのだ、お給料がこちらで働いていたときの半分以下なのが問題だと話していた。親がアル中だったり、学習障害があったりと、いわゆる「問題を抱えている子供」を相手にしているので、こちらにいるときとまったく勝手が違うそうだが、やりがいはあるといっていた。でも、人々のメンタリティがぜんぜん違うそうだ。先生が住んでいるところでは、親が共働きは当たり前で、子供は、4時ごろまで学校で過ごす。お稽古事はその後になるので、子供もすでに疲れていてやる気がない。また、親が忙しすぎて、構ってもらえない子供が多い、と言っていた。先生は、もう少しお給料のいい仕事を見つけたいといっていたが、とにかくベルリンは音楽家が多すぎて、職がなかなか見つからないらしい。音楽学校も、経験豊富な先生を雇うより、学生を雇ったほうがお給料が少なくてすむので、本当に難しいといっていた。「昨今、私は大学で音楽を学ぶことを人にお勧めしないの。とにかく、職の割りに音楽家が多すぎるのよ。経済が下降気味のとき、人々はまず文化活動に使うお金を節約するものよね。」という話から、なぜかギリシャの話になり、「何で、あの国を助けなくてならないのか、わからないわ。もともとは、自分たちがうそをついたのがいけないわけでしょ。その尻拭いをさせられるなんて、怒りを覚えるわ。」と強い口調で語っていた。
そんな話や、日本の地震や放射能問題を話したり、あっという間に2時間が過ぎ、先生は帰っていった。久々に夫や先生以外の大人と会話した。すごくいい先生で、恵子にも、「ベルリンにも遊びに来てね。うちに泊まってもいいのよ。」と何度も言ってくれた。離れてしまった後も、ずっとコンタクトを取り合っているのは、素敵なことだと思う。

ところで、恵子は、先生に、「こんど、私は、Schuelerstudium(生徒の大学聴講)をするんですよ。」とうれしそうに報告していた。私は、「えっ、まだ、決まったわけではないのに・・・」と驚いた。昨日も恵子に、「自分で自習しなくてはいけないし、大変だよ。」と何度も脅しのようなことを言ったのだけど、「そんなの、知っているよ。」と軽くあしらわれた。私が思っている以上に本人は大学聴講を楽しみにしているようだ。





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最終更新日  2011年07月07日 03時03分12秒
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