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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
今日は、午前中、ニコちゃんの幼稚園の行事参加、午後は、恵子の付き添いで、聴講についてコンスタンツ大学に話を聞きに行った。私にしては、めちゃくちゃ忙しい日だったのに、賢浩がスポーツの授業のバックを持っていくのを忘れたので、学校まで届けるというおまけつき。
ハイデルベルグに住んでいたとき、出張領事がハイデルベルグ大学の教室で手続きなどを受けつけしていたので、大学の中にはいったことはあった。でも、ハイデルベルグ大学は、町の中に建物が点在しており、いわゆるキャンパスはない。ボンに行ったときも、大学の建物が町のあちこちに点在していた。でも、コンスタンツ大学は、敷地内にすべてが集まっている「キャンパス大学」。ボーデン湖畔の緑の中にあり、町からはかなり離れている。ハイデルベルグは、町の中に大学があったので、雰囲気がずいぶん違うなーと思った。はっきり言えば、ハイデルベルグでの大学生活のほうが楽しそう。 子供3人を乗せて、車で行ったのだけど、駐車場が有料だったので、びっくりした。こんな所にある駐車場、大学に用のある人しか使わないのに、なぜ有料なのか・・・。1日1,30ユーロと表示があったが、小銭が1ユーロ2枚しかなかったので、投入したら、おつりが出てこなかった。くやしい・・・・・。1日有効だから、帰るとき、誰か必要な人に譲ってあげようと思ったが、なんと、チケットを買うときに、自分の車のナンバーも押さないといけなかった。 今日は、生憎の雨。駐車場から、キャンパスまでの道がわからなかったので、とりあえず、ほかの人の後ろについて歩いた。しばらくしたら、キャンパスまで400mという看板が見えて、「うわー勘弁してー」と思った。 キャンパスに着いたら、今度は、どの建物にいくべきなのか、わからず迷った。キャンパス内に郵便局があったり、カフェやレストラン、本屋、就職相談所、銀行のATMもあった。 まずは、ギムナジウム生の聴講プログラムの担当者の部屋に行った。 担当者からは、「成績は1点台のレベルか? 学校側からは了解を得ているのか? クラスで仲のいい友達はいるか?」と聞かれた。クラスに仲良しの友達がいるというのは聴講をする上で、非常に重要になると言われた。なぜなら、学校の授業を週2日欠席することになるので、出席できなかった授業のノートやプリントを貸してもらえる人が必要になる。 恵子はすべての質問に、Ja(はい)の回答だったので、担当者からは、「それでは、私としては、あなたが聴講するのに異論はないです。」とあっさりOK。聴講プログラムに応募するには、親、校長、プログラム担当者、そして、学科担当者のサインが必要になる。かならず、自分が聴講したい学科の担当者と事前に話をしないといけないそうだ。今日は、生物、数学、IT学科の担当者との面会の約束をとりつけてもらっていた。ほかにも興味がある科目があれば、大学まで遠いので、わざわざまた出直さなくても、電話で担当者から説明を受ければいい、と言われた。今すぐにどの学科を選ばなくても、締め切りは9月20日なので、9月の新学期が始まって、時間割をもらってから、どの曜日のどの時間が都合がいいかを考えて決めればいい、とアドバイスされた。また、複数の学科を聴講してもいいし、冬期と夏期で、学科を変更してもよいそうだ。ギムナジウムの成績が落ちた場合、ギムナジウム側が、聴講をやめなさいとい権限があるそうだが、そういう例は今までないと言った。コンスタンツ大学でギムナジウム生による聴講プログラムができたのは3年前だとも教えてもらった。 恵子と私が話を聞いている間、キャンパス内の芝生か近くのボーデン湖付近で、賢浩とニコチャンで遊んでもらっていれば・・と考えていたが、天気が悪くて外で遊べない状態。だから、ニコちゃんも賢浩も同席する形になったしまったのだが、ニコちゃんがちょろちょろして困った。 まず、最初に、生物学科の先生に話を聞きに行くことになった。生物学科は結構離れた建物にある。キャンパスの建物は基本的に廊下や階段で全部くっついている。生物学科の建物に行く前に化学学科を通ったのだけど、白衣を着ている人がたくさんいて、「実験してます」っていう感じがすごく出ていた。生物学科の建物には、水族館顔負けの設備があり、私と息子二人は、「そこで、魚や動物を見ててください。」と言われ、担当者と恵子だけが、生物担当者の部屋に入っていった。 廊下に水槽が並んでいて、部屋の中にもはいっていい、といわれたので中に入ったら、標本や剥製のほか、実際に生きている珍しい動物もたくさんいた。昆虫とか、亀とか、蛇とかのショーケースが並ぶ中に、机と椅子があって、学生がそこで勉強していた。だから、ニコチャンや賢浩が興奮して、「ママ、ママ、こっち来て! ピラニアがいるよ。」とか、「カメレオンだ!」とか叫ぶたびに、「静かにして!」と注意しなくてはいけなくて、それは、それで、気を使って、疲れた。しかし、大学の生物学科って、自前でこんなにたくさんいろいろなものを飼っているなんて、すごいなーと思った。すごく大きな蜘蛛もいて、そのショーケースのなかには、たくさんのハエも飛んでいた。蜘蛛がはった巣にひっかかって、もがいていたりして、結構シュールだなーと思った。 生物学科の先生とは、1時間近くも話していた。 「何を話したの?」と聞いたら、「もう、いろんなこと説明してくれた、頭がぐちゃぐちゃ・・」と言っていた。 次は、数学科の教授との話し合い。 教授は、「ギムナジウムで習う数学と大学で勉強する数学はぜんぜん違うものです。数学科に来る学生のうち80パーセントは授業を理解できません。50パーセントは途中で脱落します。残りの30パーセントは必死の思いで頑張って、ぎりぎりで合格します。」と軽くジャブ。続いて、いきなり、グラフと方程式を書いて、「これをどう説明しますか?」とフック。その後は、ニコちゃんがトイレに行きたいとかおなかすいたとか、そんなことに振り回され、どうなったかわからない。数学は、週2回の講義と1回演習の時間があるそうだ。 帰るときに、賢浩が、教授がグラフや方程式を書いた紙を、「僕、この紙、もらってもいい?」と聞いた。そしたら、教授は、「いいよ。記念に、大学のスタンプを押してあげるね。」と言って、大学名と住所の入った普通のスタンプを押してくれた。賢浩は大喜び。「明日、学校で、みんなに自慢しようっと!」と言っていたが、こんなのが何の自慢になるのかわからない。 最後は、ITの先生の話を聞いた。ITも、やはり、週2回の講義と1回の演習だそうだ。講義は80人ぐらいの学生が出席するようだ。講義に80人というのが多いのか少ないのかは私にはわからない。ITは、ほかの学科と違って、最初が一番難しくて、だんだん簡単に思えてくる学科なのだそうだ。将来IT関係に進まなくても、別の専門分野でも、ITの知識を生かせる場所はたくさんあるよ、と話してくれた。恵子は、たぶん、一番興味を持っていそうだった。ただ、講義が、12時15分から13時45分といのが、いかにも中途半端。 すべて終わったら、5時半だった。大雨の中、帰ってきたのだけど、帰りの車では、3人とも熟睡。本当に疲れた1日だった。往復160km。車で行っても十分遠いと思った。こんなところ、通えるのかな??? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月14日 15時33分39秒
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