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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
今日のお昼は、ご近所さんにお呼ばれした。
そのおうちには、3人男の子がいて、賢浩より1学年下のB君が長男。一番下のヨハネス君はニコチャンと同い年。真ん中のJ君は、ニコチャンやヨハネス君より2つ年上。彼らはほぼ毎日のように一緒に遊んでいる。 家が近いので、親が子供を連れてくるとか、迎えに行くということはほとんどなくて、子供が勝手に遊びに来て、ご飯の時間に帰るという感じで、親同士でおしゃべりする機会は意外に少ない。 今日は、いい天気だったので、庭でバーベキューをした。 食べ終わったら、賢浩とB君は、勝手にうちに帰って、二人で遊んでいたようだ。 J君とヨハネス君が、「僕たちも、ニコの家で遊びたい。」と言い始めた。 ヨハネス君ママは、「ニコママが食べ終わるまで待ちなさい。」と言った。 「でも、Bは、ニコの家で賢浩と遊んでいるのはずるい。」といったら、「彼らは大きいからいいけど、ニコとヨハネスを二人で勝手に遊ばせるわけにはいかないでしょ。」とヨハネス君ママ。「僕が面倒を見るから大丈夫だよ。」とJ君。 食事のあと、コーヒーを出してくれた。私は、ゆっくり飲んで、もっとお話したかったのに、子供たちが待っていると思うと、ゆっくりも出来ず、お礼を言って、子供3人を引き連れて家に戻った。 それでも、いろいろなお話が出来て楽しかった。 食事中に、賢浩が、「今日は僕は運がいいはず。だって、煙突掃除人をみたからね。」と言った。すると、B君も、「僕のうちにだって、今日来たよ。」といって、「これ、もらった?」とポケットからかわいらしい煙突掃除人の人形を取り出した。今日来た煙突掃除人からもらったそうだ。同じ人なのに、うちには、そんなサービスはなかった。B君の家の前には、ほかの車は駐車できないから、煙突掃除人はうちの駐車場に車をとめてB君の家に行ったと思う。それなのに、こんなところで差をつけられていたとは・・・・・。敵もやるなー、と思った(笑)。 ヨハネス君一家は、熱心なカソリック教徒で、教会の仕事もたくさんしている。パパは、ギムナジウムでラテン語を教えており、ママは、宗教の先生。幼稚園の隣の学校で教えている。そこには、Grundschule、Hauptschule、Foederschuleがある。Grundschuleは、日本で言えば、小学校にあたり、1年生から4年生まで。Hauptschuleは、6年生から9年生で、ここを卒業すると、日本でいえば、中卒の資格になるのかな? Foederschuleというのは、私は、ドイツ語が出来ないから、普通の学校に通えない、と言う理由で、外国人師弟が通う学校だと思っていた。ヨハネス君ママは、Foederschuleで教えているといったので、そういう学校でも、ちゃんと宗教の時間があるのか、とびっくりして、「Foederschuleって、ドイツ語がまだあまり出来ない移民の子のための学校ではないのですか?」と聞いてみた。すると、「いいえ、Foederschuleは、Hauptschuleに行けない子が行く学校です。」と言われた。Hauptschuleにいけない子って、どういう子なのか、私にはちょっと理解できなかった。通っている子供を見ても、いわゆる、障害がある、というような子はみあたらない。つまり、養護学校とは違うはずだ。見て目ではわからない、「学習障害児」のための学校なのだろうか??? 子供がいるので、話がさえぎられることが多く、この話も、邪魔(?)が入り、それ以上は聞けなかった。 恵子は9月から11年生になるのだが、ポイント制の成績やアビトゥアが、いまひとつ理解できない、という話をしたら、ヨハネス君パパが、パワーポイントを使って説明してくれた。たぶん、学校で、実際に保護者に説明するのに使った資料なのだろう。ものすごく丁寧な内容だったが、やはりドイツ語の壁があり、50パーセントぐらいしか理解できなかった。でも、すごくわかったフリをしてしまった・・・・・。 賢浩の成績表に、判でおしたように、「賢い子だと思うが、集中力がない。授業中のおしゃべりが多い。」というコメントが並んでいた、と話したら、ママが、「Bの成績表もそうよ。」と言った。すると、パパが、「百人以上の生徒にコメントを書かないといけないんだよ。大変な仕事なんだ。ある程度、定型文があるので、似たようなコメントになるのは仕方ない。それほど、真剣に受け取らなくてもいいんだよ。」と言った。えー、そうなの? なんだー・・・と内心で思った。 成績に科目ごとのコメントが付くのは、5年生と6年生だけ。7年生以降は、科目ごとの成績のほか、全体の「行動」と「学習」の項目で成績が付く。恵子の場合、7年生から9年生まで、「行動」は、Gut(良い)、「学習」は Sehr gut(とても良い)だった。恵子の話によると、ほとんどの子は、「行動」がGut で、Sehr gutになるのは、きわめて稀らしい。今回、恵子は、両方Sehr gutだったので、本人も驚いていたぐらいだ。 この成績はいったい誰がつけるのか?と聞いてみた。すると、パパが、「そのクラスを教えている担当の教師が集まって決めます。」と教えてくれた。一応、クラス担任が「この子にはこの成績が妥当だと思います。」とたたき台を提案し、それに異議があれば、反対意見を述べ、最後は多数決で決めるそうだ。基本は、Gut で、行動の場合、たとえば、クラス委員とか生徒会役員など、みんなのため、学校のために特別な活動した子のみが、Sehr gutに値するのだそうだ。 そういう意味では、今回、恵子がSehr gutがもらえたのは、やっぱり不思議な気がする。パパは、「寮生活だから、普通の学校とは違う面が評価されるのだと思う。」と言った。恵子はリーダータイプではないし、率先してみんなをひっぱて行くような子でもない。カリスマ性もゼロだし、評価されたとしたら、協調性があることとルールを守るということなのかな、と思っている。 久々にドイツ人とお話したし、大人のゲストが私しかいなかったから、たどたどしいドイツ語でも会話に取り残される、ということにならないし、木陰で気持ちよかったし、本音を言えば、もっと長居をしたかったのだけど、子供たちが、なぜか、うちに来たがり、待っているので、後ろ髪を引かれつつ退散した。 賢浩とB君は、二人で勝手に遊んでくれているからいいけど、残りの3人は、すぐにけんかになる。庭に、12インチの小さな自転車とボビーカーとローラーが転がっていて、3人がそれぞれに乗って、遊んでいた。でも、みんな自転車に乗りたがり、ニコチャンが譲ろうとしないので、なかなか平和に遊べない。 それで、「じゃあ、みんな、それぞれの自転車を持ってきて、学校の敷地内にある自転車を乗り回せる所に行こう。」と提案した。ピクニックの用意をして、3人を連れて、学校の敷地に行った。 3人ともおもいっきり自転車を乗り回し、楽しそうだった。私はベンチに座って本を読むことにした。ジュースやお菓子も持ってきたので、しばらくは安泰だと思っていた。 ところが、ちょっと強い風が吹いてきたら、ヨハネス君が、「ここは寒いから、家に帰ろう。」と泣き出した。J君とニコチャンは、「僕たちはここで遊びたい。ヨハネスは一人で帰ればいい。」と文句を言う。しかし、ヨハネス君が帰り始めてしまったので、二人を説得してみんなで家に帰った。 ヨハネス君は、風を異常なまでに怖がる。ちょっと強い風が吹いただけで本当に泣いてしまう。理由はわからない。今までも、そういう場面を何度か見た。普段は、そんなに臆病な子ではない。すごく頭のいい子だし、割と現実的な子だ。 台風で怖い思いをしたとか、トラウマがあるのかもしれない。 結局、家に戻ってきて、風もやんだせいか、再びすごく元気になって、歩道で自転車を乗り回し始めた。「歩道で乗るぐらいなら、また学校に戻ろう(1-2分で着く距離)。」と提案したのだけど、ヨハネス君はかたくなに拒否。それで、自転車に乗るのはあきらめてもらって、庭で遊ぶことにした。でも、庭は、賢浩とB君に占領されていて、「あっちにいって、」と邪魔扱い。 いつの間にか、ちびっ子3人は、うちの中で遊んでいた。J君もヨハネス君も、靴のまま中に入るので、「靴を脱いで」と注意した。しかし、彼らは、バーベキューのときは、たしか、裸足だった。靴を脱いだ足の裏が真っ黒でびっくり。そのまま遊び始めてしまったので、いまさら家に入るな、ともいえなかった。 今日は、前半は楽しかったけど、後半はストレスでぐったりな1日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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