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カテゴリ:子供
賢浩が、ハイデルベルグに住む友達に会うため、一人で電車に乗ってでかけたのは土曜日。行きはまったく問題なく、途中で、「あと15分でハイデルベルグに着く」という中途半端な電話があったきり。着いたら電話するようにと言ったのに、電話がなかったので、こちらから電話をしたら、「電話するのを忘れてた・・・」とのこと。まあ、友達の手前、家族に「無事着いたよー」なんて電話するのが恥ずかしかったのかもしれない。
で、今日は帰って来る日。 3時半ごろ、「特急が遅れている。」とハイデルベルグ駅から泣きそうな声で電話があった。 「Stuttgartでの乗り換え時間は十分にあるから大丈夫。もし乗り損ねたら、窓口で、次の電車は何時か聞きなさい。Stuttgartで降りることさえ出来れば、あとはどうやってでも帰ってこれるはず。最寄り駅までの電車がなければ、途中まで迎えにいけるから、心配するな。」と諭した。 しばらくして、また賢浩から電話があった。 「出発時刻が過ぎているのに、まだ電車が来ない。」 びっくりした。 「どこの駅にいるの?」 「今、Stuttgart。でも、出発予定時刻を10分も過ぎているのに、まだ電車が来てないの。」 「表示板にはどう書いてあるの?」 「何にも書いてない。」 「とにかく、窓口に行って確認しなさい。」 「次の電車って何時かな?」 「今言われてもすぐわからないから、そういうのも全部窓口で確認しなさい。」 しばらくして、電話が鳴ったので、賢浩からかと思ったら、ドイツ鉄道の人からだった。 「お宅の息子さんが今ここに来ています。電車に乗り損ねてしまいました。次の電車には待ち時間が長すぎますし、乗り換えをしなくてはいけないので、息子さんには負担が大きいと思います。乗り損ねたのは私たちに責任があるので、息子さんを安全におうちまでかえすために、タクシーに乗せてもいいですか? 料金は私たちが負担します。」 と言われた・・・と私は解釈したが、Stuttgartからうちまでタクシーって、かなりの料金になるはず。120kmはなれているわけで、さすがにその料金を払うぐらいなら、1時間でも2時間でも待て、というところだ。でも、たしかに、相手は「うちが負担する。」と言ったと思う。 賢浩に電話を変わってもらってその点を確認すると、「うん、払ってくれるって言ってるよ。」と言った。賢浩に、「特急が遅れたから、乗り損ねたの?」と聞いたら、「ううん、切符を買ったときに一緒にプリントアウトした時刻表には、5番ホームって書いてあったから、僕はそこで待っていたの。でも、3番ホームに変更になっていたの。」と言われた。つまり、賢浩は駅の表示板を見ていれば乗り損ねることはなかったはずなのだ。周りを見れば、「あれ、このホームに誰もいない。変だぞ?」ということがわかるはずなのに、普段全然電車に乗らないし、地元駅にはプラットフォームがひとつしかなくて、乗降客が少ないから、そういうことに頭が回らなかったのだろう。 賢浩に聞いたら、電車を乗り継ぐより、タクシーで帰りたいというので、そのようにお願いした。 しかし、本当に全額負担してもらえるのだろうか?? もしかして、私の勘違いだったら、いったいいくら請求されるのかドキドキする。 本当に、こんなにも、至れり尽くせりのサービスをしてもらえるのだろうか?? まあ、でも、子供が一人で長距離をタクシーで帰って来る、というのも、無料であろうとなかろうと、すごく心配なものである。あと1時間、ドキドキしながら過ごすのか・・・。なんか、心臓に悪いなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年08月22日 00時15分21秒
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