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カテゴリ:子供
賢浩は 午後6時半ごろうちに帰って来た。
本当にタクシーがうちの前に横付け。賢浩は、いかにも「ぐっすり寝てました」という顔をしていた。 運転手は、「ドイツ鉄道からタクシー券をもらってますから、料金はいりません。」と言った。 賢浩に聞いたら、タクシーのメーターは、189,60ユーロを示していたそうだ。個人的に乗っていたら、200ユーロ払って、おつりはいりません・・・というケースだろう。ドイツ鉄道は太っ腹だなーと思った。そう考えてから、ふと、「あっ、運転手さんにチップを渡すのを忘れた!」と気づいた。 ドイツに10年以上住んでいるのに、チップの渡し方がいまだにわからない。 今回のようなサービスを受けたときや、美容院で髪の毛を切ってもらったとき、ホテルの部屋をチェックアウトするときなど、払うべきか払わなくてもいいのか、まずそこからわからない。うちの主人は割りと気前よくチップを払う。でも、私は日本的感覚が抜けないせいか、お客様にサービスするのは当たり前のこと、とついつい考えてしまい、夫に対して、そんなに払う必要ある? といつも思ってしまう。今回は、まったく、チップのことまで考えが及ばなかったのだが、本来はどうするのが正解だったのだろうかと今頃気になっている。 賢浩に、友達に無事着いたことを電話しなさい、と命令した。お礼を言って、Stuttgart駅でどんなことがおこったかはなしてあげなさい、と言ったのに、本人は、お礼だけ言って、電話を切ってしまった。「どうして、タクシー事件の話をしてあげなかったの?」と聞いたら、「そんなはずかしいこと、言えるか!」だって。 確かに、予定の電車に乗れなかったのは、賢浩が間違ったホームで待っていたからで、電車が遅れたから接続が間に合わなかったわけではない。賢浩は表示板を確認しないで、もともと予定されていたホームでひたすら待っていたのだ。 私がプリントアウトしてあげた時刻表には、出発、到着時刻だけではなく、ホームの番号も記載してある。その横に、備考欄があり、そこに、c)、d)と書いてあったので、賢浩は、もともとのホームのCとDと表示されていたところの中間で待ってたのだそうだ。それは、ものすごくホームのはじのほうで、表示板がみえないところだったらしい。しかし、c)、d)というのは、ホームのCもしくはDの位置で待てという意味ではない。よくみれば、プリントの端に、a)b)c)d)という注意書きが書いてある。「自転車と一緒に乗り込むときは予約が必要です」というような内容だった。 そんな間違いをするなんて思いもよらなかったので、備考の欄まで説明しなかった。しかし、こういう子には、わかるだろうと思わずに、1から10まで懇切丁寧に説明しなくてはいけないのだと反省した。 荷物を片付けようとして、健康保険カードが見当たらないことに気づいた。荷物を全部ひっくりかえしてみたが、ない。財布と切符と健康保険カードは大切なものなので、ポシェットのようなものにいれ、首からかけていつも肌身離さずもっているように言い渡してあった。今日、友達の家を出るときは、絶対にあったという。友達の家に電話をしたら、「確かに、ポシェットに入れていたよ。」と言われたそうだ。念のため、Stuttgartの窓口にも電話したがなかったようだ。 健康保険カードは、クレジットカードではないから、他人が使うメリットはないと思う。でも、日本の保険証と一緒で、非常に大切なものだ。健康保険会社に電話をしたら、営業時間外だったのでつながらなかった。なくした場合、簡単に再発行してもらえるのだろうか?悪用されることはあるのだろうか? ひとつ災難が去ったと思えば、また別の事件。 明日は、義父母がくるので、バタバタしているのに、お願いだから、これ以上頭痛の種を増やさないで欲しい。 ところで、賢浩に聞いたら、今回は「ガールフレンド」の部屋で、Jちゃんはベットで賢浩は床に寝たのだそうだ。それを聞いて、「えー、そうなの? それはちょっとびっくり。」といったら、「えっ、どうして?」と逆に質問された。 以前、賢浩と恵子が泊めてもらったときは、Jちゃんとお兄さんと4人でJちゃんの部屋に雑魚寝した、と言っていた。うちに、Jちゃんが泊まりに来たときは、恵子と賢浩と3人で雑魚寝。だから、今回は3人で寝るか、賢浩がお兄さんの部屋で寝るのかな、と思っていた。賢浩は、最近、朝起きると筋トレ(?)をしているのだが、腕立てをしながら手拍子を間に挟む、というトレーニングをしていたら、手拍子後に手を床に着くときに「ドン」と音がするので、Jちゃんを起こしてしまったそうだ。Jちゃんの家でそんなことしなくても・・・ Jちゃんは、「腹筋、6つに割れているように見えるよ。」といってくれたそうだ。「えっ? 僕の腹筋どう、ってJちゃんに聞いたの?」と聞いたら、「聞いてないけど、向こうが僕のおなかを見てそういったの。」・・・・・ お互い異性の兄弟がいて、慣れているのだろうけど、まだ12歳、もう12歳。向こうの家の人は気にならないのだろうか? Jちゃんと賢浩は、ガールフレンドボーイフレンドという感覚は全然なくて、男女を超越した気のあう仲間なのだろうけど、そろそろ思春期に入る頃だし、こういう関係っていつまで続くのか、不思議。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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