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カテゴリ:フランス旅行
賢浩は、ドイツ語の授業で現在、ゲーテの「魔法使いの弟子」という詩を勉強していて、前回の宿題が、その詩を暗誦することで、今回は、7つの節から出来ているこの詩のイメージを節ごとに絵にすることが宿題になっていた。
私にとって、「魔法使いの弟子」といったら、ディズニー映画のミッキーマウスが直ぐ浮かぶ。ゲーテの詩だったとは知らなかった。子供たちにとってもそれは同じで、賢浩の書いた絵は、どうみても、ミッキーマウスの映画を連想させる。事情を何も知らないニコチャンさえ、賢浩の絵をみて、「あれ、これ、ミッキーマウスのでしょ。」と言った。 ところで、今回のフランス旅行のことを記憶が劣化しないうちに書きとどめておこうと思う。タイトルの「GUILLAUMES」は、私たちが泊まった街。最後までなんと発音する街なのかわからなかった。義姉たちは、「ギルモア」といっていたような気がするが、すでに記憶が定かではない。 今年の夏は、恵子が一人で日本に行くことが決まっていた。義姉たちは、フランスに行く予定をもともと立てていて、私たちに現地で合流できないか?と打診してきた。それで、義姉夫婦と私たち家族4人の6人用の部屋を1週間借りよう、ということになった。場所は、義姉がすでに決めていた「Alpes-Maritimes」(フランス、アルプ=マリティーム県)。義姉がそこの観光局に電話をして宿を取ってくれた。場所的には山岳地帯だが、ニースからも近い、というので、夫は、喜んでいた。 観光地の貸し別荘は、夏休み中は、1週間単位でしか借りることが出来ず、土曜日チェックインの土曜日チェックアウト。たとえ、2-3日しか泊まらなくても、1週間分の料金を払わなくてはいけない。義姉たちは、仕事の関係で、8月の最後の週しか休めないといった。しかし、私たちのほうは、すでに、恵子のフライトを予約しており、チェックアウトの予定日の土曜日に恵子を空港まで迎えに行かないといけないので、金曜日にはチェックアウトをしなくてはいけないことはあらかじめわかっていた。それでも、そこしか、お互いのスケジュールが合う日がなかったので、義姉にすべて任せた。 その後、もう一組の義姉夫婦と義父母も参加することになり、義姉が追加でもう1軒別荘を借りた。 義父母は、私たちの家に先に来て、その後一緒にフランスに行くということになってので、私たちは、ミニバスをレンタカーすることにした。当初は、7人乗りのVW Sharanだったが、直前にレンタカー会社の人から、6人で旅行に行くのに、Sharanでは小さすぎる、と電話があり、アドバイスに従い、VW Maltivan に変更した。 結果的にこれは正解だった。 車内が広々としていて、長時間ドライブでも快適だった。NAVIシステムがついていて、その画面でDVDも再生できた。子供たちは大喜び。旅行の前日、自分の荷造りより、どのDVDを持っていくか、そんなことにばかり時間を使っていた。 当日、最初はNAVIを使っていたが、知っている道だし、NAVIと違う行き方を選ぶと、「すぐに戻ってください。」と壊れたテープのように繰り返し言うので、NAVIを消してしまった。助手席に座っていた賢浩は、待ってましたとばかり、DVDを再生しようとしたら、「運転中は、安全面を考慮して、再生できません。」と表示されて、ものすごくがっかりしていた。つまり、このNAVI画面を利用したDVD機能は、車が停止中にしか使えない、とうことがわかった。まあ、ある意味、当然と言えば当然だが、それならDVD機能をつける必要があるのかと不思議に思った。 でも、私たちは、今回の旅行中、この「NAVIシステム」に1番感動した。本当に便利な機能。今まで、NAVIなんてなくても、地図があれば大丈夫だと思っていたけど、欲しくなった。さっそく旅行後、夫が自分の車に内蔵するとしたらいくらかかるか見積もりを取ってみたら、なんと4000ユーロ(40万円)以上もすることがわかった。メーカー指定のものだから、そこまで高いのだろうけど、外付けのNAVIなら2万円以下で買えるのもあるはず。レンタカーに内蔵されていたNAVIは本当にいろいろな機能があり、素晴らしかったので、同じような性能のものが欲しいと思ったけど、ちょっと高すぎる。安いNAVIの機能でも、満足できるのかどうかわからず、もうしばらく、NAVIなしの生活は続くと思う。 今回、義姉が取ってくれた貸別荘は、なんと切り立った崖の上に一軒だけ建っていた。付近には何にもない。 参加人数が膨れ上がり、4人用の別荘を追加したのだけど、私たちは、2つの別荘は隣同士に建っているとばかり思っていた。ところが、2つの別荘は、かなり離れた場所にあった。義姉たちが、4人用、私たちと義父母が6人用の家に泊まることになったのだが、私たちのミニバスで、山の上の別荘まで行くのに、問題が生じた。私たちが現地に着いたのは朝4時に家を出たのにもかかわらず、夜の11時ごろ。前日までの雨で道がぬかるんでいるし、暗くてよく周りが見えないし、Uカーブの連続で、曲がりきれなくて、途中で車を放棄。本当に最初の夜は怖かった。 ミニバスではこの別荘に泊まるのは無理、という結論に達した。 しかし、義姉が借りている車は5人乗り。山の上の別荘が6人用、街に近い別荘が4人用。義姉は、観光局を通して予約していたので、別荘のオーナーがそれぞれ違う人たちだった。翌日、姉がそれぞれのオーナーと交渉してくれた。4人用の別荘に6人泊まるのは出来ない、と言われた。幼児なら、一人増えてもいい、といってくれ、結局は、街に近い新しい別荘に私たち夫婦とニコチャン、義父母がとまり、山の上の古い別荘には、義姉夫婦2組と賢浩が泊まる、ということで、解決した。 第一日めは、道を間違えてしまい、2000メートル級の山道を走ることになってしまい、20時間もかかった。そのうえ、宿も最悪で、「こんな夏休み、最低」と思った。 そもそも私たちは山で過ごすことに興味があまりない。ふだんから、山に囲まれて生活しているようなものだから・・・。今回は、南仏で、地中海で泳ぐのも可能、ということで、楽しみにしていたのだが、現地に着くまで、5時間ぐらい山の中をさまよった。夫は、「ニースに近いと言う言葉にだまされた。こんな山の中とは・・」と絶句していた。自分たちで積極的に調べず、すべて義姉に任せていた自分たちが悪いのだが、「どうして、こんなところに来ちゃったんだろう・・・」と本当に初日はへこんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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