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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2012年09月29日
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カテゴリ:子供
恵子は今、WuerzburgでWolfsburgに向かう電車を待っている。途中Kasselで乗り換えるが、KasselからBerlinに向かう電車が40分以上遅れているとのこと。このままだと、Wolfsburgに着くのは、午後10時ごろ。

夫がStuttgartに恵子を迎えに行くために出た後、恵子から電話があり、「カウンターの人に、今、Esslingenに行けば、特急に乗れるかもしれない。っ言われたの? どうしよう?」と言われた。急いで、ネットで調べたら、EsslingenからWolfsburgに行く電車はすべて、Stuttgart経由になっていた。そのことを伝えると、「今日は、すべてのダイヤが乱れ、ルートが変更になったから、大丈夫だっていわれた。」と言った。「パパは、もうそっちに向かっているけど、恵ちゃんはどうしたいの? ダメかもしれないけど、Esslingenまで行ってみたいの? それともパパとうちに帰ってくる?」と聞いたら、「ダメかもしれないけど、行ってみたい。でも、カウンターの人にいわれた乗り場が全然わからないの。」と少し泣きそうだった。やっぱり、本人は参加したいのだ。それで、「じゃあ、パパにはEsslingenに行くように伝えるから、もし、電車がなかったら、Esslingenから一緒に帰っておいで。」と伝えた。

夫に電話をしたら、「Esslingenにどうやっていくのかわからない。今は、StuttgartでVolksfestが開かれているから、すごい交通量で、街中は通れない。」と言われた。やっぱり、こういうときに、NAVIがあったらよかったのに・・・・。
私がネットで調べて、夫に行き方を伝えた。

Esslingenから、どうやって次の電車に乗り継ぐのか恵子は全然わかっていなくて、結局、夫はそこから恵子をWuerzburgに連れて行き、そこから電車に乗せることにした。恵子はしっかりしているようで、やっぱりそこはまだ子供で、カウンターで払い戻しを請求しても、結局、「まだいける方法はありますよ。」と言われて、それで引き下がってしまうし、「Esslingenで乗り換えればいい、」と言われたら、それで納得してしまい、その後の接続や何時に着くなどの情報を全くもらっていなかった。とにかく、窓口はすごい列だから、要領よく自分の言いたいことを言わないとそれで打ち切られてしまう。悠長に、子供の話を聞いている暇はないのだ。
賢浩が、「恵ちゃんは、アンラッキーだったね。タクシーに乗せてもらえないで・・・」と言った。バカだなーと思った。こんな状況でいちいちタクシーを手配していたら、ドイツ鉄道は破産してしまう。

夫は、結局、片道300kmも運転する羽目になった。
Kasselからの電車は、よく調べてみたら、ミュンヘンからベルリンに行く電車で、なんとStuttgart経由になっていた。この電車は、Esslingenも通るので、たぶん、恵子は、Stuttgartの窓口でこの電車に乗るように言われたのかもしれない。だから、こんなに遅れが生じているのだろう。とにかく、夫から、Wolfsburgにいける電車を調べろ、と言われ、MannhaimかWuerzburgで調べて、時間的にこれが一番だと思っていた。いちいちひとつひとつの電車の始発駅や終点まで調べていなかった。この電車で大丈夫なのだろうか? 恵子は、Kasselで1時間以上も待つことになってしまう。外は暗いし、寒いし、心配で心配で涙が出てくる。

主催者とは連絡が取れず、仕方なく、今夜泊まる予定で、夕食会が開かれる場所でもあるユースホステルに電話をし、事情を話した。ユースホステルは、午後10時で鍵が閉まるとのことで、10時までにつけるかどうかわからない、という話をしたところ、担当者に伝えるといって、恵子に担当者が電話してくれたようだ。
これで、何時に着いても、恵子が宿無し、という心配だけはなくなった。

本当にドキドキしっぱなしの1日だ。「たくさん電車に乗るから、その中で勉強する」といって、せっかくたくさんの参考書を持っていったのに、重たいだけで、ほとんど役に立たなかったと思う。一人でStuttgartで待っているときや、参加を取りやめにする、と聞いたときやEsslingenまで藁をもつかむ気持ちで電車に乗っているとき、いったい、どんな気持ちだったんだろう。すごく心細くて、悲しくて、不安だったと思う。そして、現在も、不安で一杯だろう。
せめて、明日、悔いのないように、2次試験を終えて欲しい。
結果はどうであれ、アクシデントを乗り越えて参加したことは、今後の自信につながると思う。是非そうあって欲しい。





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最終更新日  2012年09月30日 02時30分42秒
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