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カテゴリ:子供
昨日、夜7時半から賢浩のクラスの保護者会があった。
でも、なかなか恵子と連絡がとれず、学校に出かける時間も迫っているのにすごくやきもきした。 予定では、7時少し前に電車がつくはずだったが、予定の電車に乗っているかどうかもわからなかった。オンラインでしらべたら、恵子がStuttgartから乗る予定の電車は20分ほど遅れていた。夫からは、「恵子から電話があったか?」と問い合わせが来るし、恵子の携帯にはぜんぜんつながらないし、夕方からずっと落ち着かなかった。恵子はたぶん、携帯をマナーモードのままかばんの中に入れていたのだろう。 7時半ごろに夫の電話にかけたら、「今、恵子と落ち合えた」と言われた。私も保護者会に行かなければならなかったので、本人とは少ししか話せなかったが、結果は芳しくなかったようで、ちょっと元気がなかった。5位以上が表彰され、恵子は6位以下で何番かはわからないとのことだった。すごく緊張してしまって、あまりうまくはなせなかった、と悔しそうだった。2次試験は、2部門に分かれていて、ドイツ語で関連テーマについての質疑応答する部門と中国語の会話能力を試す部門。関連テーマは日本と中国との関係で、「尖閣諸島の争いの背景のことを言ったら、「はぁ~?」って感じだった。みんな知らないみたいだった。」と言ったので、「えっ?尖閣諸島のことについて聞かれたの?」とびっくりして聞き返した。恵子は、「ううん、私からそのことに触れたの。」と言ったので、もっとびっくり。なぜ、そんなセンシティブな話題をわざわざ自分から提供するのかな? たぶん、この夏、恵子はずっと日本にいたから、日本目線の報道を目にする機会が多かったのかもしれない。それにしても、領土問題はタブーだと思わなかったのかな? 今回のコンテストは、私たちはノータッチ。私がしたのは、切符の手配だけ。こんなにお金と時間をかけて参加する価値があったのかどうか私にはわからないけど、いつか、この経験が何かに生かされればいいと思う。 そんなこんなで、保護者会には少し遅刻してしまった。どの教室か迷っていたら、階段の踊り場で、校長先生が、「どちらのクラスですか? どの教室をお探しですか?」と道案内をしていた。校長先生自らそんなことをするなんて・・・・。 この校長先生は2年前に赴任してきたのだけど、校長先生が変わってから、学校の雰囲気もすごく変わったと思う。ドイツの学校は日本と違い、本人が希望しない限り、先生に転勤がない。特に私たちのような田舎の学校は、先生も職住接近生活で、地元に家を建てて住んでいて、この学校に赴任してきてから勤続30年と言うような先生がたくさんいる。だから、マンネリ化を防ぐためにも、せめて校長先生は、4-5年で変わるべきではないかと思う。 階段で交通整理をしている校長先生を見て、そんなことをふと思った。 保護者会は、ほぼ全員が出席していた。夫婦揃って出席している人も何組かいた。話題はクラスの状況などだった。 今年から、「Matheintensiv」という新しい試みが始まった。上級生が下級生の数学の宿題をみてあげるというもので、週に1回45分で、半年で35ユーロ払う。宿題を見てあげるほうは、1回45分間で7ユーロ稼げるという仕組み。ひらたくいうと、家庭教師を学校内で斡旋しあうという試み。家庭教師をしたい子は、自分の出来る時間を伝え登録。家庭教師が必要な子は、自分の時間にあう家庭教師をリストから選ぶ。家庭教師をする子は、宿題を教えるのではなく、回答を導くヒントをあげるのが仕事。たぶん、新しい校長先生のアイデアではないかと思う。 そのほか、「Medienkonsum」という議題が取り上げられた。 今の子供は、コンピューターゲーム、携帯電話、テレビに依存しすぎだという話。子供部屋に絶対テレビやコンピューターを置かないでください、と担任は強調していた。特に、男子生徒は、自己制御ができず、ドイツ全体でも、そのせいで、男子生徒の成績が下がってきているのが問題になっているそうだ。昔に比べ、ギムナジウムに通う生徒は、女子のほうが30パーセント多くなってきているという統計がでているそうだ。また、携帯から出される電磁波の健康に与える害のことにも触れていた。これは、我が家でもいつも賢広との口論の種になる。今時、コンピューターを使えないといろいろと不都合が生じる。しかし、コンピューターがあると、どうしても、ゲームとか動画とか、そんなことに使ってしまい、時間がいくらあっても足りない。明日は、試験だから、それが終わってから週末ゲームにしよう、今は我慢しよう、ということが賢浩は出来ない。だから、私の監視下でなくては、コンピューターは使えないようにしている。でも、夫は、彼から、コンピューターを駆使して何かをするという可能性を奪っているのではないか、と指摘する。本当に、メディアとの付き合いは難しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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