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カテゴリ:子供
恵子の携帯電話はプリペイド式だった。お金は定期的にこちらから足していた。いつでもつかっていいよ、といってあるのに、料金を気にしてか、あまりかけてこない。こちらからかけても、いつも出ない。メールを送っても、返事がこない。忙しいのだろう、と解釈しているが、たまに、恵子から電話があったりするとき、友達の携帯からだったりする。友達は、Flatrateにしていて、いくら使っても料金は一定だから、つかっていいよ、といってくれるらしい。
友達はFlatrateだから、毎日家族に電話している、とボソッと言ったので、恵子の携帯をスマートフォンにして、Flatrateでうちにはかけ放題にした。 ところが、全然かけてこない。いったい何のためにFlatrateにしたのかわからない。 それで、メールで、いやみを書いたら、昨日、今日と空いた時間に電話かけてきてくれた。 「特に話すことないんだけど、ママがあんなメール書くから、かけてみました。」だって・・・・ 昨日は、「ドイツ語のテストが返ってきたんだけど、12点だったの。悔しい・・・」という話だった。「えっ? 100点満点で?」と聞いたら、「ううん、14点満点。14点なら1、13点で1-、12点は1-2の成績。」と言った。「1-2」でショックだなんて、大げさな・・・。しかも、英語やラテン語ならショックな気持ちもわかるが、ドイツ語なのに・・・。悪い点数じゃないけど、前回より下がったことが悔しかったらしい。つまり、自分はもっと出来たはずだ、という気持ちが強かったようだ。賢浩なんて、「5」とかを平気でもらってきて、全く反省していないのに、どうして、兄弟でこうも極端に違うのか不思議だ。 今日の話題は、「Studienfahrt」。ギムナジウムの11年生は、いくつかのコースから一つ選んで5日間ほどの旅行をすることになっている。コースは、「ロンドン」「ダブリン」「ベルリン」「ツークシュピツェ」。「ツークシュピツェ」は、ドイツの最高峰で、そのあたりの山歩きをするようだ。あとの3都市については、集団行動+自由行動。恵子は、その3都市ともいったことがある。特にベルリンについては、昔のバイオリンの先生が住んでいて、来年のイースターに1週間ほど遊びに来てね、と言われている。1週間前に先生から電話があり、「今予約したらルフトハンザで往復100ユーロ以下で来れるから、是非遊びに来て!」と言われた。「いろいろなところに案内するわよ!」といってもらっている。 ロンドンもダブリンも2回づついったことがある。ロンドンは、何度行っても面白いと思うが、ダブリンは、もう一度行くようなところでもないような気がする。しかし、ダブリンにいったことがある人は少なくて、恵子の友達はみんなダブリンに行ってみたい、といっているそうだ。だから、恵子もダブリンにしたようだ。 今日の話題は、それだった。私としては、せっかく高いお金を払っていくのなら、ローマとかパリとか、まだ恵子が行ったことがないところだったら良かったのに、と思った。恵子も同じような気持ちでいたが、選択肢がその4つしかないのだから仕方ない。しかし、なぜ、「Studienfahrt」と言うのだろうか? あんまり勉強とは関係ないような気がするけど・・・。 昨日、今日と、本当にどうでもいいようなことで電話をしてきてくれたが、うれしかった。これが、プリペイド式だったら、こんなこと話すのは、料金がもったいない、って思ってかけてこなかっただろうから、やっぱりFlatrateにして良かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年11月07日 22時59分53秒
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