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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2012年11月20日
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:カテゴリ未分類
夫は「会社員」ではなく、個人の肩書きで働いている。
「企業家」というのは大げさで、フリーランスのエンジニアという感じかな。
夫の仕事に関しては私はノータッチできた。特にお金の出し入れについては、敢えて知りたくなかったので目をつぶっていた。だから、夫の収入も支出も知らないし、知りたくない。毎日の生活に支障がなければ、文句はなかった。
夫はいろいろな仕事をしていて、驚くような支出がある。たとえば、夫は、特許を持っているのだけど、特許のライセンス年間維持費用って信じられないほど高い。特許は、国ごとなので、ヨーロッパとアメリカだけではなく、ニュージーランドとか中国とか、いろいろ国で申請していて、その金額の合計を知ったら、私は冷静でいられなくなると思う。本当に、私にしてみれば、理解不能というか、無駄なことと思えることにかなりの金額を使っていて、怖すぎるので、「知らぬが仏」というスタンスでいた。

しかし、細かい事務的作業が多くなり、事務をする時間が夫の「本来業務」の妨げになる、ということで、私が手伝うことになった。今まですべて夫に任せてきたことが、いきなり「これやって」と頼まれるようになった。夫婦間なので、助け合うのは当然だろうが、夫との間に正式に「雇用契約」を結んだほうがいいといわれ、現在税理士さんに雇用契約書を作成してもらっている。つまり、私は夫から給料をもらうことになる。ところが、この手続きが思った以上に複雑で、すでに挫折しかかっている。
給与所得があった場合、所得税のほか、年金保険、介護保険、健康保険、失業保険、などなど、雇用者と被雇用者で折半して払うのだが、そういう給与計算もすべてしろ、と言われた。税理士さんに頼めばしてくれると思うのだが、夫は社員一人しかいないのだから、そんなことは一人で出来るだろ、と言う。

まず、社会保険番号なるものを自分も持っていることを今回はじめて知った。
給与所得税クラスを知るため、初めて税務署にも行った。
給与所得税のクラスもどんなふうにわかれているか、今回はじめて知った。
そういうレベルなのに、どこに保険費用を払うのか、まずそこからわからない。手続き方法ももちろんわからない。とにかくわからないことだらけ。

いままで夫の扶養家族として健康保険に入っていたが、今度からは個人名で加入することになる。夫は、今までの健康保険より、XXという健康保険組合のほうがいいから、この機会にそっちにかえろ、という。でも、今、歯医者さんに通っていて、途中で健康保険が変わったらどうなるのか、とか、本当によくわからない。新しい健康保険組合には、加盟したいです、と資料請求したが、まだその資料が送られてこない。夫は、督促しろ!というが、電話をかけるのが苦手で苦痛。
年金についても、自分のことは自分で管理しろ!と言われた。今まで役所から送られてくる手紙は目を通さず、ずべて夫に丸投げしていたつけが一気に回ってきた。

今朝も夫から電話があって、「今日中に、XXに電話をして内容を確認しろ。OO宛の手紙の下書きを書いておけ。家に帰ってから僕がチェックするから。本棚の資料を整理して置け。」と言われた。そんなこと・・・・。

普通1-2時間で終わるような仕事内容なのだけど、とにかく私にはわからないことばかりで、なかなか受話器に手が伸びない。朝からPCの前に座っているけど、他のことばかりしてしまい、いまだに夫から与えられた「業務」をひとつも遂行していない。

先ほど、小児科医と歯医者に電話をした。先週の金曜日に恵子の小児科での予防接種の予約を取っていたのに、夫とミュンヘンで行われたメッセに行ってしまい、キャンセルした。それで、別の予約を取るための電話だったのだけど、いろいろ説明することがあって、それだけでしどろもどろ・・・・。
でも、医者の予約なら、こちらは患者の立場だから、ドイツ語が変でも最終的に日時と時間が予約できればそれでいい。しかし、ビジネスのこととなると、ドイツ語の目違いは致命的だと思う。まず、信用されない。手紙も苦手だけど、電話はもっと苦手。こんなことで、秘書役が務まるのだろうか????





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最終更新日  2012年11月20日 18時25分55秒
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