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カテゴリ:ニコちゃんの言語発達
今日は、Ergoterapie(作業療法)の2回目。1回目は私だけで、主にニコチャンに関する聞き取り調査。2回目の今日は、にこちゃんの運動の能力を見る検査(?)だった。言語能力が低いのは、口の周りの筋肉にも関係があるそうで、体全体のバランス能力や筋力を見ることにテーマがおかれていた。
まず、体育館のようなところに案内された。 先生は、にこちゃんに、「この部屋に、青いマットがあるけど、どこにあるかわかる?」と聞いた。にこちゃんは、「うん、あそこ」と指差した。「そうだね。大きい青いマットがあるね。こんどは、一番小さい青いマットをさがして。どこにあるかわかる?」 そう聞かれて、にこちゃんは「うん、あそこ」と別の場所をさした。「あれは、中ぐらいの大きさのマットだね。もっと小さいのがあるんだけど・・・」 にこちゃんは、しばらく探してから、ようやく見つけた。 先生は、「その青いマットを2枚持ってきて、パズルのピースのようにつなぎ合わせて。」と指示し、にこちゃんは、そのとおりにした。 次に、先生は、「今、ここに2枚あるね。全部で4枚にして一列に並べてみて。」と言った。にこちゃんは、2枚マットを持ってきたが、1列に並べないで、正方形を作った。 先生は、「よくで来たね。でも、4枚を1列に並べてっていったんだよ。1列にしてくれる?」と指示した。 にこちゃんは、さらに2枚マットを持ってきて、正方形の1辺につけた。つまり、縦2枚横3枚の長方形を作った。 先生は、「私の言っていることがわかる?」とにこちゃんに聞いたら、「JA(うん)」と答えてた。 結局は先生も手伝って縦横4枚づつの大きな正方形を作った。 そのマットをハンギングマットの下にもっていった。 続いて、にこちゃんをハンギングマットに腹ばいにさせ、胸から足にかけて布で天井から引っ張られている状態にさせられた。その下に、絵カードを置いた。 先生がいうヒントを元に、絵カードを選ぶ、というゲームをした。 にこちゃんは、腹ばいでつられている状態。かなり苦しそうだった。 首の後ろから背中にかけて力を入れないと姿勢が保てない状態にさせ、このゲームをしていた。そういう姿勢にさせることに意味があるらしい。 先生は、「おいしい。赤い。夏に食べられる。」と言うヒントを出すと、たとえば、さくらんぼとかイチゴを選び、最終的に、そのカードを少しはなれたゴミ箱に投げ入れる・・というのが一連の流れ。これをたぶん、30分ぐらいしていた。先生がいくつかヒントを出すのだが、2-3個ヒントがあると、最初のヒントを忘れてしまい、一番最後に言ったヒントにひかれてしまい、「おいしい」と言っているのに、「赤い」というヒントが出たら、「赤い車」のカードを取ってしまうとか、そういう場面が何度もあった。 最後に、にこちゃんに「ゴミ箱を窓際(Fensterbank)において」と指示したのだが、にこちゃんは、Fensterbankがわからず、四方八方きょろきょろしていた。 先生は、「文法はともかく、基本的に語彙はあると思います。今日は、身体能力を見ましたが、次回は、集中力のテストをしたいと思います。幼稚園の先生にも意見を聞いて、こちらの報告書をまとめます。小児科医にも送りますし、保護者宛にも送ります。その後のことは、その報告を参考にしてください。」と言われた。処方箋は全部で3回分しかなく、その3回で、にこちゃんが本当にErgoterapieが必要かどうか見極めなくてはいけない。でも、私の今日の感触からすると、必要ないといわれそうな気がする。 その後、にこちゃんを幼稚園に連れて行った。 家に戻ってしばらくしたら、賢浩が帰って来た。今日は早く授業が終わったようだ。 その後すぐに、ピアノが運ばれてきた。1階の居間においてもらった。何の問題もなかった。 運送してくれた人たちが帰ってとたん、賢浩と恵子のピアノ争奪戦。にこちゃんが帰ってきてからは、にこちゃんも加わり、ピアノは大人気。 今日は、1日中我が家ではピアノが鳴り響くのだろうなーと思っていたのだが、2時ごろ東京の実家から小包が届いた。そうしたら、誰もピアノに見向きもしない。マンガやお菓子の力には勝てないようだった。 日本からの小包の箱には、たくさんのかわいい切手がはってあり、切手を集めている恵子は大喜び。剥がせるものはきれいにはがして、台紙にはっていた。本当に日本の切手って素晴らしいと思う。 夕方からは、またピアノが復権。一生懸命にこちゃんに教えようとするのだけど、適当にガチャガチャ弾くだけ。アップライトのピアノなので、壁際に置いたのだが、よくみると、白いピアノの後ろの白い壁に、にこちゃん画伯が鉛筆で書いた落書きがあった。ちょうど目線が行くところにあるので、気になって仕方ない。我が家の壁にはいたるところににこちゃんの落書きがあり、家具にはシールがべたべたはられているのだけど、この白いピアノがいつまで無傷でいられるのか、心配でたまらない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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