|
カテゴリ:近所
あけましておめでとうございます!
12月31日は、ご近所さんに呼んでいただいた。 19時ごろ来て下さい、と言われたが、そこの家の賢浩と1つ違いの長男君が午後2時ごろうちに遊びに来た。夕方からカウントダウンまでずっと一緒にいるのに、まだ遊ぶ必要があるのか?と思ったが、遊びたいらしい。12時から花火をする予定でいたのだが、待ちきれなく、5時ぐらいから、ちょっとだけ花火を始めてもいいか?と聞かれ、火のいらない爆竹のようなもので遊び始めた。 19時になり、近所のうちに行った。 この家のパパさんは、スイスとの国境の町の出身で、クリスマスに実家に戻ったときにスイス側でラクレット用のチーズを買ってきて、大晦日に食べる、ということを習慣にしているそうだ。ラクレット用のチーズはスーパーでこの時期大量に売られているし、ラクレット機のようなものも良く見る。でも、私自身は一回も食べたことがなかった。我が家では恵子だけが友達の誕生日でラクレットを食べたことがあったけど、夫も賢浩も初体験。 チーズを溶かしてジャガイモにかけて食べる、ということなのだが、普通のチーズではなくて、ラクレット用のものはそのまま食べるには適していないようだ。スイスチーズとフランスチーズがあるそうだ。 ご近所さんのところも子供が3人。みんな男の子で、一番下の子はにこちゃんと同い年のヨハネス君。このヨハネス君は、驚異的に数字に強い。その話をしたのだが、ご両親も、「特別なことは何もしていない。本人がとにかく、数字に関してすごく興味を持っていて、1時間は何分か? 1分は何秒か? など常に質問してくる。」と言っていた。お兄ちゃんに向かって、「あと5分待ちなさい。」などというと、ヨハネス君はお兄ちゃんに、「たった300秒だから・・・」などというそうだ。まだ5歳なのに、足し算引き算だけではなく、掛け算割り算があっという間に計算できる。 「来年、小学校にあがったら、きっと授業が退屈ですね。」と聞いたら、「算数だけはそうなると思います。でも、できるのは算数だけですから・・」と言っていた。小学校1年生なんて、後半で一桁の足し算を習うレベル。ヨハネス君のように飛びぬけて出来る子は、いったいどうするんだろうと他人事ながら気になる。 9時ごろ、賢浩と長男君が、私たちの家で遊びたい、と言い出した。二人だけで家に戻すのはどうかと思ったけど、テレビを見なければいい、と他の大人も合意したので私もOkした。 ヨハネス君の家は、本当にテレビに関しては厳格で、ヨハネス君には基本的には見せない。現在小学校2年生の次男君は、一ヶ月に30分だけ許可を与えているそうだ。 ご両親は、「大きくなると、友達がテレビ番組の話をすることも多くなり、話題についていけないのはかわいそうだとは思っているが、方針を変えようとは思わない。」とかなり強い意志を持っている。 食事が終わって、子供たちが遊び始めても、恵子は一緒に遊ぶ年齢ではないから、大人の会話に入ることになる。ヨハネス君のパパは、ギムナジウムでラテン語の先生をしているので、恵子がラテン語の全国コンクールに応募する話をした。ヨハネス君パパももちろんこのコンクールのことは知っていて、「どんなテーマを選んだの?」と恵子に質問した。セネカとかソフォクレスとか、そんな言葉が恵子からでてきて、私はまったく話についていけなかった。 賢浩と長男君のことも気になったので、私たちは10時ごろいったん家に戻った。12時に今度はうちに来てもらい、一緒に花火をしましょう、ということにした。 にこちゃんは、昼寝をしていなかったので、眠くなってしまい、12時まで寝かせることにした。 12時近くになると、いろいろなところから花火をあがった。 ものすごい数で、爆音もすごかった。にこちゃんもヨハネス君も、音におびえてしまい、外にいるのはいやだ、と言った。ヨハネス君は、ママと家に帰ってしまった。恵子がにこちゃんを3階に連れて行き、窓から見ていた。 賢浩と長男君、次男君は、喜んで次々と花火に火をつける。 夫とヨハネス君パパはゼクト(スパークリングワイン)を飲みながらおしゃべり。私は花火の後片付け。 毎年思うが、本当にすごい数の花火が打ち上げられる。こんな小さな町でもこんなにすごい光景なのだから、大都市ではさぞかしすごいのだろうなーと思う。 元日の朝は、昨日の花火のゴミを拾い集める仕事から始まった。ロケット花火は、とんでもないところに飛んでいたったりしていた。しかし、すべてを回収することはできなかった。残りはいったいどこに飛んでいってしまったのだろうか? 特にお正月らしさを感じることもなく、年が明けたという実感はない。 日本にいると、いやでもお正月ムードがもりあがるし、厳粛な気持ちになるけど、そういう切り替えがここでは出来ない。 元日も、普段と何も代わり映えのしない一日だった。 特に今年一年の目標を立てようという気にもならないし、子供たちもそうだと思う。こうやって、なんとなく年が過ぎていってしまうのは、残念なことのようにも思う。 今日は1月2日。子供たちの冬休みは6日までだが、2日、3日、5日、6日の4日間、賢浩は「Sternsinger」として、東方の3賢者の衣装をきて、各戸を訪問し、歌を歌い、寄付を集める教会の仕事の手伝いをする。恵子も2日間手伝うし、夫も1日だけだが、子供たちに付き添って各戸を訪問する。我が家はカソリックでもなんでもないのに、ヨハネス君一家が厳格なカソリック教徒で、パパママとも教会の仕事も一杯していて、その関係で、いつも声がかかる。 私は、はっきり言えば、この行事は好きではない。なんでこんなにかかわらなくてはいけないのか?といつも疑問に思うが、声をかけてもらって断る勇気はない。 最初はものめずらしかったけど、毎年あると、子供たちも何軒もまわって同じ歌を歌うからめんどくさそうになってくるし、聞くほうも、めんどくさそうに歌っているのを玄関に立って聞かなくてはいけないし、歌ってもらってありがとうと言って寄付をして、子供たちにおかしもあげる、というのが、なんとなく、わずらわしい。子供たちがこの企画に参加するのは、各戸でもらえるお菓子が目当てだし、こんなにたくさんの人を動員してやるこの企画の意味がよくわからない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[近所] カテゴリの最新記事
|