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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2013年01月12日
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カテゴリ:子供
今日はにこちゃんのピアノのお稽古があった。

先月、ピアノを買ったのだが、我が家では、恵子が主に弾いている。しかし、普段恵子は寮生活なので、家にいない。ピアノを習いに行く時間もないので、趣味で弾いているだけ。でも、前々からキーボードを良く弾いていたので、独学にしてはかなり弾けるほうだと思う。賢浩は、トランペットを習っている。ピアノにまで手を広げる余裕はない。だから、にこちゃんにいずれはピアノを習わせたいなーと思っていた。

賢浩の通っている音楽学校で、1月2月の2ヶ月間の月謝が100ユーロという通常料金の3分の2というキャンペーンがあった。先月、賢浩のトランペットの先生(音楽学校の副校長も兼ねている)が、このキャンペーンのチラシを、「君の弟にどう?」と賢浩に渡してくれた。休みがあけ、今週の月曜日のトランペットのレッスン時に、「で、君の弟は何かやる気になった?」と聞いたそうだ。賢浩は、「ピアノを買ったので、ピアノをやりたいみたいですよ。」と勝手に伝えてしまった。そのことを、トランペットの先生が同じ音楽学校の同僚のピアノの先生に伝えて、ピアノの先生から、「ピアノのレッスンを受けたいと聞いたのですが・。。」とうちに電話があり、今日の1回目のレッスンの約束をした・・という成り行き。キャンペーン料金は、30分の授業の2か月分。電話で、先生には、「ニコは、楽譜が読めないこと。今まで音楽に関する習い事をしたことがないこと。まだ5歳で、集中力に問題があること。本当にピアノを習いたいのかどうかわからないこと。」を伝えた。先生は、「30分が長すぎるのであれば、15分にしてもいいし、30分でも、ずっとピアノを弾いている必要はなくて、絵を描かせたりしてもいいし、とにかく、1回様子を見てみましょう。」と言った。

今日は、10分前ぐらいに教室の前に来た。まだ前の生徒さんの授業中で廊下で待っていた。にこちゃんは、「えっ? にこちゃんがピアノを弾くの?」と当たり前のことを聞いてきた。「したくない。見るだけがいい。」とこの期に及んで言い出した。なんとか説得したが、今度は直前に、「うんちがしたい。」と言い出し、私を再びあわてさせた。そのとき、ドアが開いて、前の生徒さんが出てきたので、にこちゃんに確認したら、「我慢できる」と言ったので、そのまま中に入った。でも、そのあと、教室を出るまで、ずっと小刻みに足踏みをしている状態だったので、大丈夫かどうか心配だった。

先生は、「まず、私はどこかに行って、一人で自由に弾かせて見ましょうか? それともすぐに授業にはいりますか?」と聞いてきた。にこちゃんのトイレ事情も気になったので、すぐに授業をしてもらった。
まず、先生はピアノのふたを閉めて、両手の形が印刷してある紙をにこちゃんの目の前に置いた。その手の形の上に自分の手を置いてごらん、と指示した。そして、右手は親指から順に1,2,3、4,5、左手も親指から1、2、3,4,5と番号がついていることを教えた。その後、両手を後ろに隠して、先生が、「1番」と言ったら、一番の指、つまり親指を差し出す、というゲームをしよう、と提案した。でも、先生が、「5番」と言うと、にこちゃんは小指ではなく、パーの形、つまり5本の指を全部見せた。「2番」というと、指を2本見せる。完全に先生の指示を誤って解釈していた。先生も一緒にやって、ようやく理解した。おうちに帰って、練習してきてね、と言われた。

次に、ピアノのふたを開け、黒鍵を弾く練習。黒鍵には、2つのところと3つのところがある。まず、二つのところを一緒に弾く練習。一番左から真ん中までは左手の2番と3番の指で弾き、真ん中から右は、右手の2番と3番の指で弾いてみて、と指示した。にこちゃんは、左端から右端まで全部右手で弾いた。先生はもう一度説明して、お手本を見せた。それでも、やはり、右手ではじめたら最後まで右手、左手ではじめたら最後まで左手で弾いていた。3本の黒鍵は、2番、3番、4番の指を使って、やはり真ん中で左から右手に弾きかえるという練習をした。しかし、これも、真ん中で切り替えるのができなかったのと、親指を除く4本の指で黒鍵3本を押さえるように弾いていた。3本の指だけで3本の黒鍵を同時に弾くというのはにこちゃんには難しそうだった。この練習もおうちでの宿題となった。

このほか、先生は、にこちゃんに、手のひらを上に向け、手のひらにお水を入れるような形にして、と指示した。ちょっと丸まったような手の形で手の甲を上に向けさせ、その手の形でピアノを弾くんだよ、と教えた。

先生にお願いして、30分ではなく、15分にしてもらったので、今日のレッスンはそこまでだった。教室を出てから、「トイレに行く?」と聞いたら、「ない」と言われた。あんなに授業中貧乏ゆすりをしていたのは単に落ち着きがないだけだったのかな? かなりトイレに行きたそうに見えたのだけど・・・

家に帰って、夫にこの話をしたら、「15分なんて短い時間、レッスンを受ける意味があるのか? 15分では何も習えないだろ?」と言った。でも、にこちゃんには、今日のレッスンぐらいで十分な気がした。とりあえず、2ヶ月様子を見て。その後を判断しようと思った。

恵子は、小学校1年生の後半からバイオリンを習い始めた。バイオリンを習いたい!と本人が希望したので、教室を探したのが小学校入学前。でも、教室に空きがなく、半年待つことになった。恵子の場合、最初は6人のグループレッスン。賢浩は3年生からトランペットの個人レッスンを受け始めた。恵子が習っていた音楽学校の先生の同僚から電話があり、なんとなくはじめることになった。にこちゃんの場合とちょっと似ているかもしれない。でも、これも何かの縁かもしれないので、とりあえず、長く続けばいいなーと思っている。

とりあえず、今日は家に帰ってきてからも、「宿題しないとね。」と言ったら、すすんで、黒鍵を弾く練習をしてくれた。指を丸めて引くとか、3本の指で弾くとか、真ん中まで来たら左手と右手を交代するなど、先生に注意されていたことを一つずつ確かめながら弾いていた。1,2回練習して終わってしまったが、それでも、ピアノは楽しいし難しくない、と思ってくれているようで、15分でも専門家に習う価値は十分あると思った。





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最終更新日  2013年01月12日 17時25分08秒
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