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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2013年01月22日
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カテゴリ:子供
このところ、冷え込みが厳しい。
昨日は、朝玄関を出ようとしたら、いきなり階段で転びそうになった。地面がアイスバーンになっていた。あたり一面スケートリンク状態。一旦溶けた雪が夜の間にまた凍ったのだろう。塩をまいて、少し溶かし、鍬で氷を割って取り除く作業をした。結構重労働だった。ここまでひどい状態は、ここに引っ越してきて7年たつが、初めて。とにかく、転倒せずに歩くのが至難の業だった。

土曜日に音楽教室から授業料値上げのお知らせが送られてきた。にこちゃんが、キャンペーン料金だから、と勧められて、この1月から通い始めたばかりなのに、もう値上げ? なんか詐欺にあった気分。
この音楽教室は、個人の先生に習うよりも授業料が高い。以前、別の音楽教室に通わせていたのだが、そこの先生が辞めてしまったのを機に、恵子の友達の紹介で、今の音楽教室に変わった。この教室の評判は、「先生が良く変わる」とのことだったが、うちから近いし、恵子の友達はバイオリンの先生のことを気に入っていたし、賢浩のトランペットも、他に先生に心当たりがなかったので、ここにお願いすることにした。恵子は、その後転校することになり、この音楽教室を辞めた。しかし、その後も、転校先の近くでバイオリンのレッスンを受けることが出来なくて、元の先生にレッスンを頼んだ。しかし、その先生も、「こんな安い給料ではやっていけない。」と言って、教室を退職してしまった。

恵子は、現在、地元で、先生を見つけて、プライベートレッスンを受けている。1時間45ユーロ。地元に帰ってきているときだけなので、1ヶ月に1回か2回しか出来ないが、「やっぱり、先生につくのと、自己流で練習するのでは、全然違う。」とレッスンを受けられることを喜んでいる。恵子のように熱心で、レッスンを受けた分だけ吸収してくれれば、ひと月90ユーロの出費も惜しくない。

しかし、にこちゃんの15分間のピアノのレッスンに月38ユーロは高すぎるような気がする。本当は、賢浩の1回30分のレッスンに月76ユーロ払うのも馬鹿馬鹿しいと思っている。家では大して練習もしないで、なんとなく惰性で続けているだけのように思えるからだ。何度も、「トランペットのレッスンは強制ではないから、嫌ならやめなさい。」と言っているのだが、本人は、その都度、「好きだから、辞めたくない。」という。でも、自分から練習することはない。それでも、何やかんやいって、もう4年半続けている。たぶん、このままギムナジウムを卒業するまで続けることになると思う。

問題はにこちゃん。ピアノは、個人で教えている先生もたくさんいるようなので、賢浩と同じ音楽教室にする必要性はない。去年、子供を耳鼻科に連れて行ったときに、「個人でピアノを教えます、1回30分、月謝60ユーロ」と書いてあるチラシがおいてあった。将来的ににこちゃんのレッスンを30分にする場合、音楽教室と個人の先生だと、16ユーロ違ってくる。それなら、いまのうちにやめて、新しい先生に付いたほうがいいのではないか、と「値上げのお知らせ」をみながら考えてしまった。
音楽教室といっても、自前の建物があるわけではなく、ギムナジウムの教室を借りて使っている。市が支援しているので、建物の使用料とか光熱費はかかっていない。それなのに、どうしてこんなに月謝が高く、また、先生が頻繁に変わるのか、不思議でならない。

まだ2回しか行ってないけど、にこちゃんはピアノのレッスンを楽しんでいるように思う。だから、ここで先生を変えるのはいいのか悪いのか良くわからない。
にこちゃんの幼稚園の先生は、賢浩の同級生のお母さんなのだけど、先日、「ニコはピアノを始めたんですって? XX先生に習っているっていってたけど、うちの息子もXX先生に習っているんですよ。すごく優しい先生ですよ。まあ、優しすぎる・・と思いますけど。うちの息子なんて、ぜんぜん練習しないから、もう少し、喝を入れて欲しいんですけどね。」と言っていた。

いい先生なら、少々高くても・・・と思うかもしれないが、はっきりいって、私には良し悪しはわからない。どの先生に習っても、にこちゃんのレベルなら、変わらないのではないか、と思う。

この辺の子供の余暇活動のベスト3は、体操、サッカー、ハンドボール。これらは、クラブ活動のようなもので、大人の部員が子供を教えるので、年会費は30-50ユーロ程度。ほとんどの子がどれかに所属しており、かなり熱心に活動している。それぞれのクラブのレベルも高い。
うちの場合は、楽器とテニス。テニスは、専属コーチがいるので、グループレッスンでも、年間500ユーロほどかかる。子供のやりたいことをさせてあげたいとは思うけど、お金がかかることばかりで、しかも、うちの息子のレベルはそれほどでもなく、ため息が出てしまう。

今年の夏、ワシントン近郊に住む夫の姉夫婦とロサンゼルスに住む夫の従兄弟から恵子と賢浩に、遊びに来ないか、という誘いがあった。恵子は、義姉夫婦の計らいで、国立衛生研究所で研修させてもらえることになった。賢浩は、恵子とワシントンに一緒に来て、2週間、サマーキャンプに参加して、その後1週間、一人でロスに行ったらどうか、と言われていた。

「アメリカに行きたかったら、もっと一生懸命勉強しろ」とお尻を叩いたにもかかわらず、頑張るそぶりも見せず、もらってくるテストの結果が悲惨すぎて、賢浩のアメリカ行きをキャンセルすることにした。飛行機代とサマーキャンプ費用で軽く20万円は超える。バカバカしくて、賢浩に投資する気にならない。

無駄になると思える投資はしないほうがいいのか、それとも、先行投資をして、大きく育つように支援するべきか? 子供が3人もいて、限られた資金しかなければ、どうしても、確実なものにしか投資できない。
子供の教育のためなら、出し惜しみしない、という親もたくさんいるだろう。夫は割りとそういうタイプ。だけど、私は結構躊躇してしまう。
夫は、「そうはいうものの、アメリカに行かなかったら、賢浩は夏休み、何をするの? 行かせたほうが本人のためにもなる。」という。しかし、私は、賢浩が、どうしても、ロスに行きたいなら、もっと頑張るべきだったと思うし、頑張らないのは、それほど行きたかったわけではないからだ、と解釈した。たぶん、賢浩は「ママたちはあんなこと言ってるけど、絶対アメリカに行かせてくれるはず。」と高をくくっていたんだと思う。本当に行きたいのなら、将来自分でお金を貯めて行けばいいと思っている。





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最終更新日  2013年01月22日 07時34分36秒
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