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カテゴリ:子供
土曜日の夜、ニコチャンが発熱。
もともと鼻をぐずぐずさせていたのだけど、土曜日は誕生日会に呼ばれていて、霙交じりの寒い天気だったのに、外で遊んだと聞いて、びっくりした。歩いて30秒の近所の家だったので、マフラー、帽子、手袋の3点セットはせずに、ジャケットを羽織るだけの格好で行かせていた。確かに、子供が5-6人もいると、家の中だけで遊ばせておくのは限界があるだろうけど、霙が吹雪いている状態だったので、まさか外遊びをさせるとは思わなかった。発熱の理由はそれだけではないだろうけど、ちょっとうらめしく思ってしまった。 夜中、ニコチャンの薬やお水をとりに台所に行こうとしたら、明かりが漏れていた。恵子が何かを作っているのだと思った。「中に入っていい?」と一応声をかけたら、「えー・・」と言われたが、「ニコチャンが熱を出して、お水を飲ませたい。」と説明したら、中に入れてくれた。 しばらくして、また台所に用事があり、中に入ったら、「お誕生日おめでとう」と恵子に言われた。日曜日は私の誕生日で、恵子がそのためにケーキを夜焼いてくれているんだなーと想像は出来たが、時計を見ていなかったので、12時を回ったことに気づかなかった。 朝、賢浩が私の布団にもぐりこんできた。 「ママに何か言うことは?」と聞いたら、「えっ? あっ、おはよう」と言った。「今日は何の日か知っている?」と聞いたら、「えっ、なんかの日? えーと、パパの誕生日かな?」と真顔で答えたので、頭をはたいてやった。 「えっ、ママの誕生日なの?」と本当に知らなかったようだった。 「誕生日なんて、覚えてられないよ。」と言われた。 朝ごはんは、恵子が焼いてくれた「カステラ」だった。一応、ろうそくも立ててあった。朝食のあと、恵子が小豆を煮始めた。 「どら焼きのあんこを作っているの。」と言われた。すでに、どら焼きの皮の部分は焼いてあった。小豆は、うちの近くのスーパーでは売っていない。学校の近くのBIO食品を扱っているお店で買ったそうだ。 その小豆を拝借して、私はお赤飯を炊くことを思いついた。圧力鍋を使ったのだけど、時間がなくて、ほとんど小豆の色はご飯につかなかった。 お赤飯と春巻きという昼食後、デザート(?)は、恵子特製どら焼き。どら焼きを食べているときに、恵子が、「ママに弾きたい曲があるの。練習する時間があんまりなくて、まだ上手じゃないんだけど・・・」といって、ピアノを弾き始めた。メロディーを聴いて、びっくり。「Love so sweet」だった。 私は、3年ほど前からJ系アイドルにはまって、私の車のエンジンをかけると、彼らのCDがいつも流れる。一時、「Love so sweet」ばっかりかけていて、子供たちに、「また、この曲?」と言われていた。「この曲は、日本ですごく有名で、この曲を知らなかったら、日本に行ったとき、恥ずかしいしよ。」と適当な言い訳をしていて、子供たちにも強制的に聞かせていた。最近は、別のCDばかりかけていたが、ママは、この曲が好きなんだ、ということが子供たちにも強烈に刷り込まれていたのだろう。楽譜は、インターネットでさがしたみたいだ。 恵子は、この週末も家でよくピアノを弾いていたが、クラッシック系ばっかりで、Love so sweetは一回も弾いていない。きっと学校のピアノで練習してくれていたのだろう。学校で、忙しい、忙しい、といっていたのは、テスト勉強だけではなく、私のために、誕生日に作るレシピを考えたり、嵐の曲を練習していたからだったんだ・・・ということに気づいた。 本当に一番心に沁みたプレゼントだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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