|
テーマ:高校生ママの日記(9398)
カテゴリ:子供
世の中、いろいろなコンクールがある。
恵子の学校では、生徒がコンクールに出場するのを奨励している。 コンクールの成績次第で、Abitur(卒業試験)の口答試験が免除になったり、GFSというプレゼンテーションが免除になったりするので、恵子も積極的に参加しているようだ。去年は中国語や数学の大会に参加した。 昨日、Stiftung Humanismus Heute (財団 今日のヒューマニズム)という団体から、第1関門を一等で通過したお知らせが来た。1等といっても、一人ではなく、基準以上の人はみな、1等になる。財団名からは何の大会なのか想像つきにくいが、恵子は、「古代言語」の大会に参加していた。古代言語とは、ラテン語と古代ギリシャ語。1等の「賞品」は、夏休みに開催される「シューラーアカデミー」と、ネーレスハイムという町の修道院で3月に開催される1週間のセミナーへの参加権。写真で見る限り、開催場所の修道院はとても素敵な雰囲気で、特に天井に描かれたフレスコ画がすばらしいと思った。「シューラーアカデミー」については、すでに恵子は学校から推薦されている。そのほか、11月に1泊2日で同じ修道院で開催されるされるセミナーへの参加権ももらえた。しかし、セミナーの内容は「哲学」。私だったら、参加しないと思う。でも、恵子は、「去年参加した先輩が面白かったと言っていた。私もぜひ参加したい」というので、「ご勝手に」と伝えた。 こんな素敵な修道院で哲学について語り合うなんて、なんかすごくアカデミック。 私は、あまり「賞品」が魅力的だとは思わないのだけど、1等になったので、恵子はたぶんラテン語の口答試験が免除になる、と喜んでいた。しかし、まだ第1ラウンドを突破しただけ。第1ラウンドは、テーマについてレポート(?)を書いて提出だったのだが、このレポートについて、ものすごく細かく批評がされていた。こういう部分が良かった、ここをもっと改善すればいい、とか、こんなに細かく採点してくれているのか・・・とびっくりした。フィードバックしてくれるなんて、良心的だと思った。 第2ラウンドは、筆記試験。 これで、1等をとると、「賞品」は、第3ラウンドへの参加権。 そして、第3ラウンドで1等をとると、奨学金がもらえるそうだ。 「賞品」は「ラップトップ」とか「旅行」とかではなく、あくまでも「勉強」関係。賢浩だったら、絶対に参加しなかったと思う。恵子のモチベーションは、たぶん、自分がどの程度できるのか知りたい、ということなのだと思う。特に、ラテン語は、使う場所が限られる。英語のように検定試験があるわけでもない。自分の知識が、学校の授業以外でどの程度通用するのか客観的に見たいのだと思う。出来る子の発想なのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|