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テーマ:中学生ママの日記(17705)
カテゴリ:子供
賢浩が、フランス語の単語テストノートに私のサインを自分で書いていたのを発見した日、ドイツ語テスト用のノートも見つけた。私が何度も返却されたかと聞いていたのに、賢浩はまだだとうそをいい続けていた。フランス語の単語テストも、ドイツ語のテストも、結果は予想以上にひどく、次の日、ドイツ語の先生とフランス語の先生に面談の申し入れをした。
今日は、ドイツ語の先生と面談した。フランス語の先生には、来週の金曜日に時間をとってもらった。 賢浩は、学校での出来事は、自分に都合のいいことしか話さない。直接先生に聞かないと、本当のところがよくわからない。 だから、夫や義母は、もっと先生と密に連絡を取り合え、と口うるさい。先生に話したところで、本人にやる気がなければ状況は好転しない。そう反論すると、義母からは、他の学校に転校させろ、とか言われる。ドイツでは、学校の選択肢がたくさんあるわけではないのに、そんな無茶な・・・と思うのだが、状況がわかってもらえない。 ドイツ語の先生は、賢浩のクラス担任でもある。博士号も持っている先生だ。 初めてお会いしたのだが、気さくな方で、ホッとした。 「英語のほうがよろしいと聞いたので・・・」といきなり英語で話し始めた。「僕はアメリカで勉強していたことがあるので、英語で話すことには全く抵抗ないです。」とのことで、英語で話をすることになった。実は、昨夜、ドイツ語でなんというべきかと、辞書と葛藤していた。時間をかけて、自分のせりふを作文した。ドイツ語の先生なので、英語が出来ることを期待していなかったので、びっくりした。 まず、話題は、賢浩のドイツ語のテスト結果についてで、クラスで下から2番目の出来の悪さだった。テスト後は、かならず指摘されたポイントを自分で修正して、再提出ということになっていたようだが、もちろん私はそんな話は聞いていないし、賢浩は、何もやり直しをしていなかった。 とにかく、賢浩の文章は、誤字脱字が多く、文法の間違いも目立つので、書く練習をさせてください、と言われた。また、読むことは大切だが、読書が嫌いならば、本に限る必要はなく、新聞でも雑誌でも、何でもいいから、毎日何かを読む習慣をつけるようにしたほうがいい、と言われた。読まなくても、朗読のCDを聞くだけでもよい、と言われた。学校には、小さい図書館があるのだが、そこで、2週間に1冊本を借りるように義務付け、2週間たったら、読んでいてもいなくても返して新しい本を借りる、読んだところまでの内容を、日本でも英語ででもかまわないので、お母さんに説明することを習慣づけるといい、ともアドバイスされた。 ドイツ語の筆記テストはあと2回あるのだが、賢浩は、「ドイツ語は、勉強しようがないでしょ。」といって、いつもテスト勉強など何もしない。先生は、「ドイツ語だって、勉強することはたくさんありますよ。毎回宿題を出しているので、それをきっちりやっているかどうかチェックしてください。それだけでも、ずいぶん違いますよ。」と言った。 「宿題は毎回出ているんですか? 賢浩がうちでドイツ語の宿題や勉強をしているのをみたことがないです。」と正直に話したら、「これからは、彼が宿題をきちんとしているかどうか、私もチェックするようにします。彼が宿題をしなかったのは、私の責任もありますね。」と先生に言われた。 クラスで一番ドイツ語の成績が悪い子は、両親がトルコ出身者で、彼は、今、同じ学校の上級生に、個人的に、教えてもらっているそうだ。5-だったテストが、5+にあがったそうだ。 賢浩も家庭教師が必要なら、先生が上級生を紹介してくれる、と言った。こういう状況をみると、やっぱり家でドイツ語を話さない家庭の子供は、ドイツ語の成績が悪い、ということになる。しかし、こう思われるのは、すごく不本意。賢浩の場合は、本人の努力が足りないのが理由だと思うからだ。 最後に、先生に、「ドイツにはどのくらいいるのですか?」と聞かれた。もう、この質問、恥ずかしすぎて、答えたくない。「かなり長く居ます」と答えたら、「5年とか10年とか?」と言われた。「いえ、賢浩は、ドイツで生まれています。でも、私はいまだにドイツ語がうまく話せないで・・・」と卑屈になってしまった。 「日本のどの島の出身ですか?」と聞かれた。「東京です。メインの島です。」と答えたが、質問の意図が良くわからなかった。 夜は、賢浩のドイツ語の宿題をチェックした。関係代名詞がテーマだった。さほど難しい問題ではないのに、まったく理解していなくてびっくりした。ドイツ語は私には無理だと思って敬遠していたが、やはりいちいち監督しないとダメなんだなーと思った。 その後、数学の宿題をチェック。これまた、簡単な方程式なのに、間違いばかりで、びっくり。 7年生になっても、いちいち親が宿題をチェックして、わからないところを解説しないといけないなんて、本当に疲れる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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