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テーマ:子供の習い事(2491)
カテゴリ:子供
金曜日は、ニコチャンのピアノの稽古が3週間ぶりにあった。先週は、ファッシングのスクールホリデーでレッスンはお休み。このスクールホリデーは先々週の金曜日から始まったので、その前の金曜日もレッスンはなかった。
次の金曜日はもう3月。1,2月中、月曜日から木曜日までのレッスンは7回あるのに、金曜日だけは5回。 金曜日のレッスンは、先生の都合で、一番早くても5時からになる。ニコチャンは、その時間、疲れてくるし、私にとっても都合が良くないので、ほかの日に変更して欲しいと申し入れていた。それで、ファッシングの休み明けから、木曜日のお昼に変更してくれた。ところが、数日前に、「学校側から、ニコは、2ヶ月間のキャンペーンで申し込んでいるので、2月中は曜日変更をしてはいけないと言われました。3月からは、曜日変更が出来ます。」と先生から電話があった。しかし、1月に、先生の都合で火曜日にレッスンが変更になったことがあったのに、役所的な対応に釈然としない気持ちが残った。 先生も、この音楽学校だけではなく、いろいろなところで教えているので、とても忙しい人で、こちらの都合のいい時間にレッスンをしてもらえないし、そもそもこの音楽学校の月謝が高すぎると思っていたので、結局は、3月以降継続しないことに決めた。迷っていたのだが、2月中の曜日変更を認めない理由は、たぶん、そうすることにより、レッスンが1回増えるのが学校側にとって不都合だからなのだと思われ、なんだか面倒くさいなーと、迷いがふっきれた。 でも、せっかくニコチャンがピアノを楽しんでいるので、ピアノのレッスンは受けさせたい。 そこで、いろいろ周りの人にリサーチして、地元で教室を開いている3人の先生(いずれもプライベートで教えている人)に電話をしてみた。 どの先生にも、現時点では空きがないが、9月からは空きが出来るかもしれない、と言われた。どの先生も、レッスン時間は最低30分からだった。とりあえず、先生の都合の良い時間に、体験レッスンを受けさせてもらうようにお願いした。一人の先生とは、すでに3月に体験レッスンを受けさせてもらう約束をした。 その先生は、「私は8歳からピアノを始めました。それでも、音楽大学に行き、25年間ピアノ教師をしています。私の経験から言えば、7歳ぐらいからはじめるのが適当で、5歳や6歳は早すぎると感じています。理想は、小学校に入学して、学校に慣れた頃、半年ぐらいしてから始めることだと思います。何でも、早く始めればいいというものでもありません。」と言った。その言葉も、今回、レッスンを継続しない決断に多大に影響している。 レッスンに通うと、どうしても、家での練習時に、子供が自分の好きなように弾いていると、「先生に言われたこと(宿題)を先にしなさい。」と注意してしまう。 曲を与えられると、次のレッスンまで完璧に弾けるように厳しく練習させてしまう。 金曜日の練習時に、先生は、「ニコは、もうここまで弾けるのですか?」と驚いていた。4小節だけが宿題になっていたのだけど、3週間もあったので、8小節全部とほかにも2-3曲、弾けるように家で練習させた。やれば出来るわけだし、出来るようになるまでは、泣きながら練習することもあるのだけど、一旦出来ると、本人も楽しい。弾ける曲が増えたほうがもっとピアノが好きになる。 先生は、「3月にピアノのクラスの発表会があるのですが、この分だと、十分弾けますね。ニコも出ますか?」と言った。ニコチャンが弾いている曲は、両手をいっぺんに使う曲はなくて、すべて、左手右手を交互に使うもので、8-16小節の単純な曲ばかりだが、先生の伴奏がつくと、ものすごく素敵な曲に聞こえる。発表会で弾いても、ピアノを始めて2ヶ月、15分のレッスンを5回しか受けていないことを考えれば、かなり聞き栄えがする。いいチャンスかな、と思ったけど、知らない人の前で弾くニコチャンの姿が想像できなかたし、3月以降は生徒ではなくなるので、この話は立ち消えになった。 ニコチャンは、一人で自分のペースで弾く分には、かなり上手に弾けるが、先生の伴奏がつくと、自分の音がわからなくなるのか、すごく混乱して、伴奏を嫌がる。家でも、私が一緒に弾くと、「一人で弾きたい」といわれる。 家では、ニコチャンのモチベーションを高めるため、ニコチャンのお気に入りの縫いぐるみをそばに座らせ、うまく弾けたときは、縫いぐるみたちも一緒になってほめる、ということをしている。 「クマのダンス」という曲があって、クマの縫いぐるみに、「ぼく、この曲で踊りたいから、上手に弾いてね。」と言わせていた。それが当たり前になって、この曲のときに、隣で座って聴いていると、「何で、踊ってくれないのか?」と文句を言われる。二匹づつペアにして躍らせてほしいとか、要求がエスカレートしていき、一人で10匹分の縫いぐるみの役をしている私も疲れる。でも、その分、ニコチャンも頑張ってくれる。 昨夜は、どういうわけか、「クマのダンス」を何度も同じところでつっかえてしまった。「ニコチャンが、上手に弾かないと、僕も上手に踊れないよ。」と縫いぐるみたちが言うと、「もう一度」「もう一度」とつっかえるたびに、最初からやり直していた。出来ない自分に苛立ち、泣きながら弾いていたので、「大丈夫だよ。ニコチャンが上手に弾けるのは知っているから。もう今日はやめようか?」と縫いぐるみがはなしかけても、完璧に弾けるまでやめようとはしなかった。ニコチャンの性格からいって、「もうできないからやめる。」とあきらめるかと思ったいた。でも、昨日も今日も、ミスなく出来るまで何度でもやり直していたので、そういう一面があることにびっくりした。 いちいち縫いぐるみをつかって腹話術師のような真似をしないといけないので、面倒くさいのだけど、縫いぐるみたちがみんなで応援すると、驚くほどやる気になってくれるし、縫いぐるみたちに、「もう一曲弾いて!」とか「もっとゆっくり弾いて!」といわれると、素直に従う。効果てきめん。縫いぐるみが一緒だと、30分以上普通に練習してくれる。 でも、「新しい曲をしようか?」と聞くと、「やだ」といつも言う。「ニコチャンには難しすぎる」「できない」といつも後ろ向き。縫いぐるみたちに、「もっと新しい曲が聞きたい!」「ニコチャン、頑張って!」と何度も言わせて、ようやく少しやる気になってくれる。それでも、新しい曲を導入するのはすごく大変。そういうことは、ピアノ教師の役目であり、今私がする必要はないことかもしれない。私の完全なる自己満足なのだが、昨日できなかったことが今日出来るようになっているのを目の当たりにするのはうれしいし、何より、30分以上、ピアノの前に座って集中してくれるのが奇跡的。 ピアノのレッスンが中断するのは残念な気もするが、当面は、私がいいと思うペースで、縫いぐるみを巻き込んで、みんなで楽しく練習していきたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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