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カテゴリ:子供
賢浩の学校では、今週は、コンパクトWoche(週)と呼ばれる週で、午後の授業がなく、午前中の授業も1時間目がなかったり、6時間目がなかったり、いつもの週の時間割とは大幅に異なる。
たとえば、今日は、1、2時間目、音楽、3-5時間目 歴史。 明日は、1-5時間目まで、すべてフランス語。今週は、1時間も数学の授業がない。 今日の音楽の時間は、テストだった。範囲の中に、「Erlkoenig」というのがあった。ゲーテの詩にシューベルトとライヒェルトが曲をつけていて、それぞれの違いや特徴がテストに出される、と賢浩が言うので、調べてみたら、この曲は、日本では「魔王」といわれていることがわかった。シューベルトの魔王なら、私も音楽の時間に習った気がする。でも、全然覚えていない。 賢浩は、この曲を歌詞を見ないで歌える。YouTubeでよく聞いていたので、にこちゃんでさえ、一部を覚えてしまったぐらいだ。 私は、知識として、シューベルトの「魔王」という作品がある、ということだけしか記憶していない。賢浩が、情感たっぷりに、オペラ歌手の真似をして、この歌を歌っているのを聞くと、ゲーテの詩を原文のまま理解できるのはドイツで学んでいる特権だなーと思った。 明日は、フランス語の単語テスト。 2週間前もあったばかり。 前回は、かなり家で勉強させたのだけど、アクサンとか細かいミスがあって、結局「2」だった。それでも、その前までは、「4」とか「5」だったのだから、かなりの躍進。 今回も勉強させようとしたのだが、とにかく、一人では練習しない。私がいちいちドイツ語を言って、賢浩がフランス語を書く、ということをしないといけない。「あとで、ママがテストするから、1時間ぐらい、自分で勉強しなさい。」といっても、20分ぐらいで、「もう、勉強終わった。」と言う。それで、テストしてみると、ほとんど単語を覚えていない状態だったりする。一番最初に私がテストしたときは、20問中、2問しかあっていなかった。すると、賢浩は、「B君なんて、単語のテストで、今の僕よりひどくて、「6」をとったことがあるよ。B君は、”やったー!6だ!はじめてとったぞー!”ってすごく喜んで、ガッツポーズしていたけど、そのあと、泣いていたよ。」と言った。 「泣いたのは、悔しかったからでしょ。あなたみたいに、4とか5をとって、へらへらしているよりは、よほどましだよ。」といってやったら、「僕だって、テストで、5を取ったとき、泣いたよ。」と言ったので、びっくりした。 「えっ? 学校で? みんなの前で?」と聞いたら、「休み時間に、自分の席で泣いた。僕の席、教室の一番隅っこだったから・・・」と言った。仲良しのM君が慰めてくれたらしい。賢浩が、テストの成績が悪くて泣いていたなんて、知らなかった。その割には、反省しているようには見られないけど・・・。賢浩だって成績を気にしていないわけではない。でも、勉強するのは嫌いだから、一向に成績が向上しない。 テストがあると、賢浩を勉強させなくてはいけない、というプレッシャーで、私の心も休まらない。明日が終わると、イースターの休み明けまで、とりあえず、テストがないから、私もうれしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月19日 06時53分12秒
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