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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2013年03月22日
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今日は、Ergotherapieの日だった。
Logopaedieのときは、毎回同じ部屋で、イスに座って先生と向き合う形式だった。私は同席を許可されず、待合室で待っていた。
しかし、Ergotherapieでは、むしろ同席してほしいと言われた。先生は、タスクについて、その都度、どういう目的でしているかということを説明してくれ、家でも実践して欲しいとのことだった。

先週は、「工作室」でのセラピーだったが、今日は「体育室」だった。
工作室には、絵の具やいろいろな画用紙、色鉛筆など絵を描いたりする道具のほか、のこぎりやハンマーなどの工具もあった。
体育室には、登ったり跳んだり跳ねたり出来るようないろいろなカラフルな道具がおいてあり、みるからに楽しそうな部屋。

今日は、まず先週の復習で、音で記憶する練習。
10種類の音を出すもの、たとえば、犬、かえる、オートバイ、鐘などの絵を机の上に置き、先生が、「ゲロゲロ、ブルンブルン、」というように2種類の音を出す。ニコチャンは、その音を出すものの絵札を選ぶ。その絵札を裏向きに置く。それからが、先週と違うところ。
今回は、体を動かしたあとに、ひっくり返っている絵札は何かを聞く。
まず、トランポリン10回、つぎに、片足、両足、片足、両足、片足、と飛び石に見立てた丸いマットの上を飛ぶ。つぎに、サーカスの動物のように、輪をくぐる。4つ、輪が立てて並べてあり、それを手を床にふれずに、体が輪に触らないように、くぐる。次は、高さの違う5つのスツールの上を歩く。最後に、車輪のついた板の上に腹ばいにのり、腕の力で前に進み、元の位置に戻ってくる。
ほぼ問題なく、クリア。
次は、絵札を片付け、先生が、3つの異なる音を出すので、それを、体を動かしたあとに、もう一度答える、ということをした。これは、かなりてこずっていた。絵を見て記憶すると覚えやすいが、音だけでは、記憶するのが難しいのだなーということが良くわかった。

その次は、縫いぐるみを使ったゲーム。箱の中にたくさんの縫いぐるみが入っていて、先生が、「白熊を、赤いスツールの下に置いて!」などと指示し、ニコチャンが、その指示通りにする、ということをした。にこちゃんは、スツール「Hocker」という単語がわからず、部屋中の赤いものをさして、「これ?」「これ?」と聞いていた。先生は、「その上を歩いたスツール」とちゃんと説明していたのに、にこちゃんは、そういう細かい指示をききとることができず、「赤い」という言葉だけをクローズして考えてしまう。だから、最終的に、赤い腰掛がわかっても、下に置くのか、上に置くのか、忘れてしまう。複数の条件を言われると、にこちゃんは、全部を網羅することを考えず、一つでも条件にあっていれば、それを回答してしまう。
今回は、家でも、そのゲームをすることが宿題になった。
たとえば、「黄色の靴下を引き出しからもってきて。」とか、「フォークをキッチンの右の引き出しにしまって」とか、複数の条件をつけた問題になれるようにしてください、と言われた。

最後に、食べ物の絵カードを使っての問題。絵を見て、その食べ物がどんな味か、たとえば、おいしいとか甘いとか酸っぱい、という形容詞を言わせる。
にこちゃんは、オレンジの絵に対し、「Saftig(ジューシー)」といい、バナナの絵に対しては、「Fruchtig(フルーティー)」という形容詞を使ったので、驚いた。りんごについては、「Gesund(健康)」と答えたのには笑った。レモンなどは、すっぱい、キャンディーは甘い、とすぐにいえたが、ニンジンとか、プレッツル(パン)などは、なかなか答えられず、先生に助け船を出してもらっていた。

今日の総括として、にこちゃんは、片足とびや、輪くぐりなど、そつなくこなすが、まだまだ筋力がない、と言われた。今日も、最後、先生と私が話しているとき、にこちゃんは、床でゴロゴロしていた。「実は、テニスを習っているのですが、テニスのときも、コートでゴロゴロしていることがよくある。」と先生に伝えた。先生は、「にこちゃんは、姿勢が悪い。片足飛びするときも、前のめりになっている。早くこなそうとするから、バランスを取るのが余計難しくなる。たぶん、あちこちの筋肉を他人の指示通りに動かすことが負担で、疲れてしまうのではないか?」と分析していた。
また、にこちゃんの気になる癖としては、きちんと立っていられない、ということがある。いつも幼稚園の先生や、ピアノの先生などと話すとき、体を小刻みに動かす。最初はトイレに行きたいからかと思っていたが、違っていた。緊張からきている、と私は考えている。先生も、にこちゃんが体を揺らすことは気になっていた、と言ったが、私とは違う見解だった。先生の分析が私にはよく理解できなかった。

先生は、しきりに、Motorik(運動)とAussprach(発音)は関係がある、と言う。あごの筋肉が発達していなければ、うまく発音できないと言うことはわかる。でも、にこちゃんはうちの3人の子供の中で一番運動神経が発達していると思うし、文法はできていないが、発音が悪いわけではない。コーディネーション能力だけをとりあげれば、3人の子供の中で、恵子が一番悪い。幼稚園の頃は、ボールを投げたり、受けたりすることさえ、上手に出来なかったぐらいだ。ただ、指先は器用で、折り紙などは幼稚園の頃からいろいろなものが上手に折れた。そういう器用さは、にこちゃんにはない。

今のところ、私には、ErgotherapieとLogopeadieの違いは、体をうごかしたり、指先を使わせることをするかしないか、というだけのように思える。
しいて言えば、Logopaedieは、もっと文法的なことに力を入れていたが、私が見る限り、にこちゃんに必要なのは、今日のような練習だと思った。

Logopaedieも、ゲームを使ったりして楽しく学べるように工夫されていたが、Ergotherapieのほうは、体を動かす分、にこちゃんには向いているような気がする。でも、やっていることは、確かに、家でもできそうなことなので、もし、これが自腹を切って通わせるということだったら、きっと私は通わせていなかったと思う。つまり、何が何でも必要だとは思っていない。もっと正確に言えば、こういうセラピーを受けところで、問題はあまり改善しないような気がする。






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最終更新日  2013年03月23日 07時15分43秒
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