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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
朝起きたら、一面銀世界だった。
恵子は今ベルリンにいるのだけど、ベルリンも雪。 土曜日に恵子が出かけた後、私は、インターネットでずっと電車の動向を追っていた。StuttgartからMannheimで一度乗り換え、Berlinへ行くという経路だった。 Mannheimでの乗り換え時間は4分。でも、Stuttgartからの電車が10分遅れていて、乗り換えに間に合わない、という表示がPCの画面上にあらわれ、びっくり。 急いで恵子の携帯に電話をした。恵子は、「えー、5分遅れっていってたけど、10分も遅れているの?」と動揺していた。「ママが、これから次の接続の電車を検索するから、恵ちゃんも、もし、車掌さんとかが近くを通ったら、どうしたらいいか、聞いてみて。」と伝えた。 次のベルリン行きの電車は1時間後だった。 恵子に電話をして、「乗る予定の電車は、目の前にとまっているはずだから。ホームを移動する必要はないよ。だから、飛び乗って!もし、発車したあとだったら、1時間後になるよ。とりあえず、乗れても乗れなくても、電話してね。」と伝えた。私のほうがちょっとパニック。夫は、「普通、接続電車は、待っていてくれるものだよ。」と動じる様子もなかった。 結局は、待っていてくれたので、乗ることが出来た、と電話がかかってきた。結局、私は、余計なおせっかいをしただけだった。 「先生に会えたら、電話してね。」と言ったのに、電話はかかってこなかった。 公衆電話を探したり、誰かの電話をかりなくてはいけない状態なら、かけづらいこともあるだろうが、自分の携帯があるのに、なんでかけてこないのか、不思議。電話がないということは、何事もなく、無事に着いたということだろうけど、親がどれだけ心配しているか、想像すらできないのかな? 土曜日に、領事館から教科書が届いた。 日本にいれば、4月から、にこちゃんは、小1、賢浩は、中1。 中学生の教科書は分厚いし、多いので、ダンボール箱で送られてきた。 早速、にこちゃんと中味を見てみた。勉強は楽しいと思えるような教科書だった。 賢浩のほうは、「いらないのに・・・」と迷惑そうだった。実は、私も、中学生の教科書はいらない、と断っていたのだが、手違いがあったのか、送ってきてくれた。恵子のときと重複するものも多い。でも、国語の教科書は、半分は内容が変わっており、はじめて読む話もはいっていた。 私が一番感動したのは、鎌田實さんの「雪とパイナップル」という、チェルノブイリで被爆した少年のために氷点下20度のなか、パイナップルをさがす看護士の話。 あと、米倉斉加年さんの「大人になれなかった弟たちに」という話は、前の教科書にのっていたけど、やはり涙なくしては読めない。 戦争中の話だが、ドイツの教科書にも、やはり戦争中の話はのっている。でも、一般のドイツ人がどんな苦しい生活をしていたか、という題材のものではなく、たいていが、ナチス政権に苦しめられた人(主にユダヤ人)の話。(私の知る限りでは・・) 賢浩の教科書にもそういう話が載っていた。 先日、戦時下、ゲットーにいた少年と少女が50年後にゲットーの生き残りの人々を集めたテレビ番組の特集で再会する、というくだりが教科書にあり、その後の二人の気持ちを書いてくることが宿題になっていた。 しかし、賢浩の文章があまりにふざけていて、びっくりした。 とにかく、賢浩は、笑いをとることしか考えていない。でも、賢浩の笑いが、低俗で、情けなくなる。 そんなことを、恵子に話したら、恵子が、「うちの学校にも、びっくりするような子がいるよ。この前、強制収容所を見学したとき、ガイドさんが、ここからは逃げられない、満足な食べ物も与えられない、自由もない、と言うようなことを言ったら、9年生の子が、なんか、それって、うちの学校と同じね。っていったから、みんなが凍りついた。」と言っていた。 恵子の学校は、IQが高くて、社会性がある子、というのが、入学条件となっているはずだが・・・・・・。 戦争の悲しい体験記を読んでも、何も感じないなんて、頭の構造が理解できない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月26日 06時31分32秒
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