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カテゴリ:子供
月曜日から学校が始まり、ようやく生活が元に戻った感じがする。
日曜日、惠子を駅まで見送りに行った。 CちゃんとCちゃんのお母さんは先に駅に来ていた。 惠子とCちゃんは、会うなり弾丸のようにおしゃべりを始めた。Cちゃんのママは、二人のおしゃべりを聞きながら、時折会話に混ざっている。こういうことが私にはできない。 でも、せっかくだから、何か会話したいなーと思って、きっかけを考えた。 今、惠子たちのクラスで問題になっているのは、数学の教師のこと。たくさんの子供や親が不満もしくは不安を持っているようで、休み前に先生との話し合いをもった人がたくさんいたようだが、解決策は見出せず、休み中にメールでクラスの保護者代表から「数学の先生について、何か意見があれば出してほしい」という連絡が来た。先生を糾弾するようなことは、今まで経験がなく、びっくりした。 Cちゃんのお兄さんも同じ学校の卒業生なので、Cちゃんのお母さんに、「こういうことはこの学校ではよくあるのですか? 先生へのコメントは、しなくてもいいんですよね?」と会話をふった。 Cちゃんのお母さんは、「問題がないのなら、コメントする必要はないですよ。私もしていません。前にも一度、別の先生に対して、こういうような状況がありました。数学の先生は、ベテランで、経験も豊富です。もし、これが若手の先生だったら、移動させられたかもしれませんが、今まで何度となく卒業生を送り出してきた先生ですから、変えられることはないと思います。」と言った。 惠子たちは11年生で、来年も今年と同じ先生になる。来年はAbiturで、数学は必修科目。通常のテストで5点以下(14点満点)の生徒は、Abiturを受ける権利さえなくすそうだ。だから、数学の点数が少しでも下がると、親も生徒も敏感になる。これが、歴史とかITなどの科目だったら、、問題にはならなかったと思う。 惠子は、この数学の先生に去年も教えてもらっていた。惠子の話によると、去年は、ものすごくいい先生だったが、今年はどこか変だと感じる、と言っていた。突然予告なしにテストをしたりするので、生徒の不満が高まっていたようだ。また、説明もよくなくて、惠子の場合は、授業のあと、部屋に戻って自分で教科書を見ながら勉強して理解しているそうだ。だから、テストの点も悪くないのだが、どんなに一生懸命テスト勉強しても、去年のように1+の成績は取れなくなって、せいぜい1-だという。それでも、十分すごいと思うのだけど、惠子だけでなく、クラス全体の平均が下がっているようだ。同じテストをしても、隣のクラスのほうが平均が高いそうだ。実質、惠子のクラスのほうが、数学の優秀な子供がそろっているのだが、今年に入って、明らかに隣のクラスと差ができてきたそうだ。隣のクラスの先生の教え方のほうがわかりやすいからだ、とみんな思っているそうだ。そういうわけで、先生の資質が槍玉にあがってしまった。しかし、ほかの学校で、こんな話は聞いたことがない。 資質に「?」のつく先生はいると思うが、そういう先生が、20年も30年も同じ学校に勤めて、誰も公に文句はいえない。惠子の学校は、秀才の集まりだから、子供の成績が悪いのは、先生の責任になりやすいのかもしれない。 にこちゃんは、先週の金曜日、幼稚園の便器にトイレットペーパーを丸ごといれて、ものすごく先生に怒られた。 その先生は、賢浩の同級生のお母さん。 月曜日に賢浩がその同級生に学校であったら、「金曜日、お前の弟が幼稚園で悪いことしただろう。僕のママは家に帰ってきてからも、すごく怒っていたよ。」と言われたそうだ。その話をきいて、情けないのと同時に不愉快な気持ちになった。 確かに、にこちゃんは悪いことをした。その結果、幼稚園でその日は外遊びも禁止されたし、トイレの掃除もさせられた。家でも怒られた。そういうおバカな子を相手にしている幼稚園の先生はストレスがたまるだろう。だから、家に帰ってから、今日はこんなことがあった、と愚痴るのは当然だと思う。でも、「幼稚園でばかな子がいて、便器にトイレットペーパーと投げたんだよ。信じられないよ。まったく・・・・」という」のと、「ニコがこんなばかなことをした。家ではどんなしつけをしているのか・・・」と言うのとでは、違うような気がする。小さい町なので、どこにいても、知りあいがいて、それが私には本当にストレス。 賢浩は、テストがあるというのに、勉強もせず、休み前に行われたテストがかえってきてもみせもせず、あいかわらず遊んでばっかりで、いつになったら、もう少しまじめになってくれるのかと、だんだん叱るのもばからしくなってきた。 そんな彼が、遊び以外でまじめに取り組んでいるのが、チェス。ドイツ語では、シャッハ という。もともとはアラビア語からきているそうだ。クラブにも入っていて、たまに大会にでたりしている。 以前から、昼食や夕飯時に、食べながら賢浩と夫がチェスをしていた。食卓にチェスボードを置き、向かい合って座って、食べながらするので、なんとなく汚らしいし、料理を作ったものとしては、片手間に食べる姿が、苦々しく思えた。でも、最近、私もチェスのルールを覚え、夫が座っていた位置に今は私が座って、賢浩の相手をしている。私は初心者なので、最初は3つクイーンをもつというハンデでしていたが、最近は、賢浩は馬をひとつ落とした状態ではじめるというハンデにしている。それでも、若干賢浩のほうが強いが、夫がいちいち私にアドバイスするので、私が勝つこともある。チェスって意外とおもしろいゲームだったんだなーと今頃気づく。最近では、チェスをしないで食事をすることが、物足りないと思うようになった。行儀は確かに悪いことだけど、病み付きになっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月10日 18時55分27秒
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