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テーマ:中学生ママの日記(17705)
カテゴリ:子供
賢浩は、Big Time Rash というアメリカのボーイズバンドのファン。
彼らが出演しているコメディー番組が平日の午後2時半ごろから放映されていて、家にいるときは、どうしてもその番組をみたいという。それで、宿題やトランペットをきちんとするなら見てもいい、と許可した。この番組のチャンネルをテレビから削除したが、リモコンがあれば、入力してみることが出来る。先週、テレビばかり見ていて、ほかの事を何もしないので、子供向けの番組を放映しているチャンネルは、KIxKAをのぞいてすべて削除し、リモコンも私が管理することにした。 Big Time Rashの番組のときだけ、私がリモコンを貸し出すことにしている。 リモコンがなくても、テレビもDVDも勝手に見ることが出来るが、彼が一番見たい番組は、リモコンなしでは見ることが出来ないので、とりあえず、このやり方は機能している。 賢浩は、アメリカでラップトップを買ってもらったが、パスワードを知らないので、自分では立ち上げることが出来ない。おまけに、チャージするためのコードをアメリカに忘れてきて、まだアメリカから届かないので、ドイツに帰ってきてから、一度もPCを使ってない。 アメリカで恵子は新しいデジカメを買ってもらったので、古いものを賢浩にあげた、賢浩は、そのデジカメを使って、自分のお気に入りテレビ番組を画面の前で録画している。番組が終わった後も、自分の部屋に帰って、デジカメに録画したビデオを見ている。いい加減にしろ、と何度も注意したが、聞く耳持たず・・・ 木曜日の夜、賢浩の数学の宿題をチェックしたら、ほとんど間違っていた。やり方を説明し、もう一度自分でやり直させたが、デジカメをいじって、ビデオばかり見て、私の説明など、まともにきいていない。それに、何を話しかけても、ラップ調で答えるので、本当にうざったい。YO-YO- となんでも身振り手振りでラップで話す。 最近は、賢浩に対しては、「太陽政策」をとっていて、少々のことは黙認するようにしていた。しかし、木曜日の夜は、さすがに頭に来た。私が賢浩の宿題を確認したり、単語テストの練習につきあって、チェックしているのに、本人は、ベットに寝転がってデジカメのバッテリーをチャージしながら、テレビ番組の録画を見ているという状況。プツン、と私の中の堪忍袋の緒が切れ、賢浩のチャージ中のデジカメのコンセントを抜いて取り上げた。 賢浩は猛烈に怒った。 私は、自分の部屋に戻って寝たが、賢浩が自分の部屋で暴れている音が伝わってきた。 翌朝、賢浩は、普通に起きてきた。あいかわらず、ラップ調で振りつきのしゃべり方だったが、前日の怒りは収まっていたようだった。 しかし、賢浩が学校に行ったあと、彼の部屋にはいってみて、びっくり。 白い壁一面に、「Heil Hitler!」「Bin Laden」そして、鉤十字のマークが書かれていた。そのほか、自分のベットの枕元の壁に、「ここに、アドルフの後継者が寝ている」と書かれてあった。机の上にも、ヒットラーとか鉤十字のマークが落書きしてあった。恐ろしい光景だった。 賢浩は、ヒットラーやビンラーデンに傾倒しているわけではない。でも、そういうことを言うのが、カッコイイ、と思っているようだ。 義姉も、「賢浩は、今時の子で、頑張ったり、勉強が出来たりすることをみっともないことだと思っている。そして、ちょっと反社会的に悪ぶることがカッコイイことだと思っている。賢浩が、不良と付き合っているとか、喫煙や飲酒や薬などをしている心配はないけど、誰とつるむわけでもなく、誰の影響というわけでもなく、いけないといわれることをしたがる。」と言っていた。 賢浩が家に帰ってきてから、全部落書きを消すように命令した。意外と素直に消した。賢浩に、「一応、落書きの写真はとってあるからね。次にそういう落書きを見たら、これを、XX(義姉)とか、みんなに送るからね。」と言っておいた。 しかし、敵もさるもの、いつの間にか、私のデジカメから、壁の落書きの証拠写真は消されていた・・・ 「太陽政策」をとると、調子に乗る。 「北風政策」をとると、ぐれる。 思春期は女の子にも男の子にもあるが、暴力的な分、男の子のほうが、何をするかわからない怖さがある。本当に子供をうまくコントロールしていくのは難しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年09月21日 16時26分19秒
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