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カテゴリ:子供
子供の近況3本立て。 まず恵子から
昨日、恵子から電話があった。久々に明るい声で安心した。 昨日、ロシア語の州大会があり、2位になった、と報告された。 州大会2位というとすごいことのようだけど、実際は恵子はロシア語を勉強したこともないし、読めないし書けないし話せない。 この大会では、ロシア語学習者とロシア語未学習者がペアになって競いあう。 ロシア語力というよりも、記憶力と運が勝敗を左右するらしい。 大会のタイトルも「遊びながら学ぶロシア語」となっている。 恵子たちのペアは学校内の予選を勝ち抜き、昨日Stuttgartで行われた「州大会」に学校の先生の引率の元、参加したのだが、参加者は7ペアだけ。それでも、10時から始まり、終了したのは午後5時ごろだとか・・。3ラウンドあり、ロシア語をドイツ語に訳す、ドイツ語をロシア語に訳す、カードに書かれた絵をロシア語で言う、などいろいろとロシア語力が試されたそうだが、恵子いわく、いかに早く覚えるか、記憶するか、が重要だそうだ。恵子は、ロシア語を習ったことはないけど、一度聴いた言葉を覚えるのが早いのと、英語やラテン語から言葉を推測できたりするので、決勝まで勝ちあがれたと分析していた。ロシア語とその意味の絵をマッチさせていくトランプの神経衰弱みたいなゲームもあったそうだ。 とにかく記憶力が試される問題が多く、ものすごく集中力を使った、と言っていた。だから、電話で話したのは8時半ごろだったのだけど、「疲れたから、もう寝るね」といっていた。 ちなみに、2位の賞品は、50ユーロ分の商品券とロシア語ードイツ語辞典。辞書のロシア語は、すべてキリル文字で表記してあるので、「全然読めないから、使えない」と言っていた。 恵子のペアは、ロシア語学習者。彼女は両親ともドイツ人で、恵子のようなマルチリンガルのバックグラウンドがあるわけではなく、外国語は後天的に学習したわけであるが、ロシア語だけではなく、英語、フランス語、スペイン語、ラテン語、中国語も勉強しており、それぞれの言語でかなりのレベルらしい。 「その子は、やっぱり、語学関係を大学で専攻するのかな?」と恵子に聞いたら、「ううん、その子は、物理関係を勉強したくて、ケンブリッジ大学をねらっているよ。」と言ったので、びっくり。 「えっ、そうなの? じゃあ、恵ちゃんも、ケンブリッジに申し込んでみたら?」とけしかけたら、「えー、ママがドイツの大学にしなさいっていったんじゃない!それに、学費が高いし、願書受付は10月15日までだから無理。」と言われた。「15日なら、、まだ間に合うんじゃないの?確かに、学費は高いけど、そういうことは入学許可が下りてから考えれば言い訳で、とりあえず、ダメモトで願書出したら?」と軽い気持ちで言ったら、「いろんな先生に推薦状を書いてもらわないといけないから今からじゃ遅いよ。それに、私は進学したい学部も決めてないし・・。」と反論された。 夫の家族が、「早く大学を決めろ。英米の大学に行けばいいのでは?」とけしかけていたが、私が、「英米の大学は学費が高すぎて無理。まずは、ドイツの大学にはいって、大学院レベルで留学すればいい。」と恵子に常々話していた。恵子も私に同意して、英米の大学は視野にいれていなかったのに、急に私が、「ケンブリッジに願書を出せ」と言い出したので、「??」と思ったようだ。 私自身、恵子にどういう可能性があるのかわからないし、どうすることが恵子にベストなのかもわからないのだが、そのとき、そのとき、思ったことを口にしてしまう。でも、恵子は、結構、私の話をそのまま受け止めてくれるので、私が思っている以上に、私の一言は、恵子に深くささっているようだ。軽々しくアドバイスをしてはいけないなーと感じた。 夫は、「もし、恵子がケンブリッジに入学できたら、この家を売ってでも学費は作るのに、君が余計なことを言うから・・・」と不満げだった。 私はAbiturのシステムがよくわかってないのだが、どうやら、週4コマの授業と2コマの授業があって、恵子は、今そのことで、少々問題に面しているようだ。 恵子が週4コマ、つまり、「重点科目」として履修しているのは、「英語」「ラテン語」「音楽」。(ドイツ語、数学は、4コマ必修) いわゆる「文系科目」に偏っている。これは、確実に「15点」(満点)を狙いに行っているからだ。Abiturは、とにかく点数が高いほうが良い。ドイツの大学に入る場合、何を履修したかより、総合成績で判定されるそうなので、このような選択科目になった。 しかし、恵子が本来大学で勉強したいのは、「化学」「生物」「物理」「IT」など理系科目。ドイツ国外の大学を受ける場合、これらの理系科目を週4コマで履修していない生徒は、別途入学試験を課されるところがあるそうだ。恵子は現在、化学や物理の授業をとっていないので、それは非常に不利になる、と言っていた。大学受験なんてまだまだ先と思っていたけど、思うようには進まないかもしれない、とちょっとずつ焦りを感じてきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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