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カテゴリ:子供
昨日はニコチャンのピアノのレッスンの日だった。
いつもは自転車で行っているのだが、昨日は生憎の雨で、歩いていった。 先生は、別の町に住んでいて、1軒屋の1階の一部屋を借りている。駐車スペースがあるのだけど、そこは、その家の人たちが使っている。先生自身はバスで通っているそうだ。この家が面している通りは狭くて、路上に駐車すると迷惑がかかるし、他に車を止める場所もわからないので、歩いた。 今週から気温がぐっと下がって、標高800m以上は雪の予報。わが町は650~700mに位置する。雨だけど、氷雨と言う言葉がぴったり。昨日も歩いていて本当に寒かった。 学校が終わって、ランドセルを家において、直行しないと間に合わない。 そういうこともあり、ニコチャンは、ピアノのレッスン中、いつもちょっとお疲れモードなのだが、昨日は、寒さの中20分以上歩いたので、いつも以上に疲れていたと思う。 まずは、前回の宿題。 Kreistanzという曲があったのだが、この曲には、ダカーポとか、スラーとか、メゾフォルテ、メゾピアノのマークが出てくる。今までもそういう曲はあったが、強弱や音と音のつなぎについては、先生から何も注意がなかった。とりあえず、正しい音で弾けていればよしとしていた。 今回は、フォルテ、メゾフォルテ、メゾピアノ、ピアノのマークと意味の説明があり、マークのとおりにひいてごらん、と指示があった。 「ピアノは、イタリア語を使っているんだよ、イタリア語で知っている言葉ある?」と先生は聞いていたけど、ニコチャンは、特に興味も示さず、「Nein」と返事していた。これが、フランス語だったら、「メルシー」とか、もうちょっと興味を引いたのではないかな・・と思った。 そのあと、新しい曲にはいった。 まずは、「Gruen,Gruen,Gruen」という童謡。 Grün, grün, grün sind alle meine Kleider; grün, grün, grün ist alles was ich hab. Darum lieb ich alles, was so grün ist, weil mein Schatz ein Jäger ist しかし、ニコチャンは、この曲も知らなかった。 ドイツ人だったら誰でも知っている曲なのかもしれないが、ニコチャンは反応を示さず、先生も肩透かしを食らったかもしれない。 先生がコピーしてくれた譜面は、主旋律をリコーダーで吹いて、ピアノは伴奏になっている。先生は、「確か、お姉さんがバイオリンをしているのよね? お姉さんにフルートのパートを弾いてもらって、練習したらいいんじゃない?」と言った。「お姉さんは、普段はもっと難しい曲を弾いているのかな?」いっていたので、もしかしたら、お姉さんも小学生ぐらいだと思っているのかもしれない。 譜面のピアノの伴奏の箇所は、左手と右手がひとつの五線紙に一緒に書いてある。右手は普段より1オクターブ高いドから始まり、指の番号は5になっていた。ラが3、ソが2、ミが1で、左手は、普段ニコチャンが右手で弾いているドの音からはじまるのだが、指の番号は4。ニコチャンは、Cつまりドの音符の位置を知っているはずなのに、そこに左手の4という番号が書いてあるし、Eつまりミの位置も知っているのに、そこに右手の1番の記号が付いているので、かなり混乱していた。 今まで先生が用意してくれた曲は、すべてハ長調でドからソまでしか使わない曲だったので、右手の1番はド、左手の1番はソ、というように、番号でインプットしてしまったからだ。 先生も、ニコチャンが、指の番号で判断していると気づいて、番号を消して、純粋に五線紙のどこに音符が書いてあるかを見るように指摘した。 そのあと、一旦ピアノを離れ、机に座り、五線紙に音符を書いて、「Spruenge」と「Schritte」の説明をした。 「Sprung」というのは、ドとミ、レとファ、のように、ひとつ離れた音。 「Schritt」というのは、ドとレ、レとミ のように、隣り合わせた音。 譜面を見て、どのように判断するかという説明のあと、またピアノに戻り、今度は、「Allegro」という譜面のコピーをみせ、どれとどれが「Sprung」でどれとどれが「Schritt」かをひとつひとつニコチャンに質問していた。ニコチャンは、あまり理解していなくて、適当に答えていたように感じた。先生に家で一緒に練習してください、と言われた。 この曲のタイトル、「Allegro」については、説明はなかった。 次回からは、練習本を持ってきてくださいといわれた。 今まで、毎回、2-3曲、あたらしい曲の導入があり、次回までにほぼ完璧に弾けるように家で練習させる。次のときに弾いて、先生から「よくできました」と褒めてもらい、また新しい曲に入る、という流れだった。習い始めてちょうど1ヶ月だけど、もうすでに10曲も習っている。 恵子がバイオリンを1年生のときに習い始めたのだが、弾く以前に、弓の持ち方、バイオリンの持ち方の練習ばかりで、1ヶ月たっても、引く真似事ぐらいしか出来なかった。賢浩のトランペットも、まず、吹く以前に、音をまともに出すことが難しかった。そういう点では、ピアノは誰でも弾けば音は出るわけで、飽きっぽいニコチャンには、一番むいている楽器なのかもしれない。 昨夜 9時過ぎに恵子が帰ってきた。 家に帰ってきて、ちょっと腹ごしらえをしたあと、恵子は、ピアノを弾き始めた。友達の歌のテストの伴奏をするので先々週も家でかなり練習していた。なんで、忙しいので、わざわざ自分から友達の歌の伴奏を志願するのか理解できないなーと思っていたが、結局は、ピアノを弾くのが本当に好きなんだろうなーと思う。ニコちゃんもこれぐらい情熱を持ってピアノを練習してくれたらなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年10月11日 15時55分45秒
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