2238778 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ドイツでマルチリンガルを育てる

ドイツでマルチリンガルを育てる

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

カシオパイア

カシオパイア

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

チヨミ@ Re:マルチリンガル度数(08/28) 初めまして、ブログの愛読者です。お元気…
カシオパイア@ Re[1]:マルチリンガル度数(08/28) XXXさんへ 返事がだいぶ遅れてすみません…
XXX@ Re:マルチリンガル度数(08/28) ブログ再開されてうれしいです。お忙しか…
カシオパイア@ Re:お帰りなさい(08/28) 気づけば古い読者でしたさんへ こんにちは…
気づけば古い読者でした@ お帰りなさい 私も長らく欧州在住です。もう10年以上…

フリーページ

ニューストピックス

2013年11月26日
XML

ADS

昨日、ニコちゃんを小児科に連れて行った。
インフルエンザの予防接種とErgotherapieの処方箋をもらうのが目的。
診察室に入ると、目に付くところに、インフルエンザの予防接種を受ける方へ、という注意書きがおいてあった。最近は、注射だけではなく、鼻からのスプレータイプがあるとのこと。効果はまったく一緒だが、鼻からのスプレーは注射よりも高価で、プライベート保険と一部の公的保険でしかカバーされず、そのほかの希望者は、自費になります・・・とかいてあった。すでに、恵子と賢浩は接種しているが、一人で行かせていたので、こういう事情を知らなかった。ニコちゃんの場合、極端に注射を嫌っているから、鼻スプレーにしてあげようかな・・と一瞬思ったが、来る前に、散々、「今日は注射だけど、がんばろうね。」と話していたので、保険でカバーされる注射を選択した。泣きもせず、文句も言わなかった。帰りに、スーパーによって、本人の好きなお菓子を買ってあげる約束をしていたので、そうしてあげた。

Ergotherapieのほうだが、先生に、「どんなことをしているのですか?」と聞かれた。毎回、違うことなので、説明が難しいのだが、「えっと、いろいろなことです。たとえば、紙をちぎって小さく丸めたものをピンセットで台紙に貼っていくとか・・・」と言いながら、今までの宿題のファイルを見せた。

「サッカーのコーチに、ニコは、いつも夢見ているようで、あまりはなしを聞いていない、と言われました。」
「家では、よくCDを寝る前に聞いているのですが、いつもかなりのボリュームで、ボリュームを小さくすると、聞こえないといって、怒ります。もしかして、ちょっと聴覚に問題があるのでしょうか?」
「宿題などをして下を向いている状態になると、すぐに首が痛いといいます。」

と私の気になっていることを伝えた。
先生は、「このあと、聴覚のテストをしてみましょう。首が痛くなるというのは、身体的な問題ではないと思います。」と言ったあと、「夢をみている、というのは、ADSの可能性がありますね。」とさらっと言った。しかし、私には、メガトン級の衝撃だった。

「ADSというのは、私の中では、ハイパーアクティブなイメージですが、ニコは、そこまでハイテンションな子ではないです。どうしても、イメージがつながりません。」といったら、「ADSには、2種類あり、ハイパーアクティブな子とハイパーアクティブでない子がいます。そのことについてかかれた小冊子があるので、差し上げます。よく読んでみてください。この本もお勧めです。今さっと中身を見て、もし思い当たる節があれば、考えてみてください。ADSの場合、今までのようなErgotherapieは、何の効果も生みません。服用することにより、集中力を高め、相手の話を理解できるようになります。子供の将来を考えるなら、薬を飲ませることも考えてみてください。」

「服用」なんて言葉が飛び出して、びっくりした。
先生が勧めてくれた本は、「Das A・D・S・Buch Aufmerksamkeits Defizit Syndrom - ADS Ohne Hyperaktivitaet」(注意力欠乏症候群 ー ハイパーアクティブ無しのADS)というタイトルだった。中身を少し見たが、「ADSの子供は、一般と、空間認識が違う」という項目が目に付いた。ADSの子は、罫線や升目を無視して字を書く。まっすぐ文字がかけないし、等間隔で書くのも苦手。それは、一直線のものが、子供の頭の中ではまっすぐに見えていないからだ、とかいてあった。これについては、思い当たる節がありすぎるぐらいある。

聴覚のテストでは、何の問題もなかった。しかし、看護師さんに、「反応が遅い。」と指摘された。

小児科の帰り、すぐ近くの図書館によって、「ADS」関連の本を探した。コンピューター検索をしたら、6冊ヒットしたが、そのうち5冊は貸し出し中だった。1冊だけ書架にあったので、その本を借りてきた。

家に帰ってきてから、まず、小児科で渡された小冊子を読んだ。
ドンぴしゃりと当てはまる箇所もあれば、ニコちゃんはそうではない、と思う箇所もあった。この本では、ハイパーアクティブなしの注意力欠乏症候群の子供を「Traeumerchen」(夢子ちゃん)と呼んでいる。
「夢子ちゃん」の典型は、
1.いつも同じ話(本)、カセット(CD)を聞きたがる
2.ママ(一番面倒を見てくれる人)にべったりで、ママと一緒に台所で作業をしたりするのが好き
3.ロールプレーが好き
4.指示を理解せず、反応が遅い、もしくは、間違った反応をする
5.細かい作業が苦手
6.難しい問題や退屈な問題を成し遂げるのに多大な労力を要する
7.事柄を正確に流暢に説明できない
8.自分のしたことを客観的に把握できず、何を聞かれても、「わからない」「忘れた」を繰り返す
9.腹痛、頭痛を訴えることが多い
10.眠りは深く、一度寝付くと途中では起きない
11.つめをかんだり、何かをかんでいる
12.女の子に多い

この中で、1、2、3、4、5、6、7、8 は そのまま当てはまる。でも、特に1から6は、半数以上の子に当てはまるのではないかと言う気もする。
賢浩に話したら、「そんなこと言ったら、僕だってADSになっちゃうよ。ノートがうまくかけないのは、面倒くさいからだよ。きれいに書こうと思えばできるけど、さっさと終わらせたいから、早く書くとぐちゃぐちゃになる。でも、そんな僕だって、ギムナジウムで問題なくやってるんだから、大丈夫だよ。」と言った。
夫は、「服用させるなんて、絶対に反対。どんな副作用があるかわからない。」と切り捨てた。
私も、彼らと同じ気持ちだが、実際に小児科医に、「薬で改善できることはかなりある。子供の将来の芽をつんでしまってもいいのですか? あなたの判断です。」と言われると、何が正しい選択なのかわからなくなる。

「私は何をすべきですか?」と聞いたら、「時間をかけてあげることです。」と言われた。

小児科から帰ってきて、ピアノの練習をさせた。明日は、ニコちゃんのピアノ発表会。演奏する2曲は、ほぼ暗譜で弾けるのだが、とにかく、ニコちゃんはいつもものすごい速いテンポが弾く。先生にも何度も「もっとゆっくり弾こう」と指摘されるのだが、改善されない。あわてるから、間違えることも多く、普通に落ち着いて弾けば完璧に弾けるはずなのに、いつもどこかでつっかえる。水曜日、大丈夫かな・・とちょっと心配。

前回のレッスンでは、「ジングルベル」と「For he's a jolly good fellow」というイギリスの童謡を練習した。「For he's a jolly good fellow」では、「C」(ド)と「A」(ラ)の和音「SEXTE」を新しく習った。「ラ」まで出てくるので、今までの指の番号で覚えていた鍵盤の位置が若干ずれる。それを理解させるのが大変。両手で弾くのは、やっぱり難しくて、怒ったり、なだめたりしながら、毎日少しずつ進めている。いつも、今週は、課題曲を完璧に仕上げていくのは無理だな・・・と思うが、最終的には、弾けるようになる。「できない、難しい」といって、練習を嫌がるニコちゃんを、泣かせながらも、無理やり練習させている。
左と右の指を別々に動かすのは、やっぱり難しいことだと思う。でも、ニコちゃんは、それなりについてきている。サッカーをしているニコちゃんは、ちょっとADSっぽいかもしれないが、ピアノをしているニコちゃんは、ADSとは思えないのだが、どうなんだろうか?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年11月26日 12時36分17秒
コメント(0) | コメントを書く
[ニコちゃんの言語発達] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X