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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:子供
昨日は、ニコちゃんとってはかなり忙しい日。
昼食後、Ergotherapie。待合室で、幼稚園のとき同じクラスだった子に会った。彼はニコちゃんより半年年上で現在2年生。先週から通い始めたそうだ。なんか、Logopaedieでも、Ergotherapieでも、知っている人に会う確率が高すぎてびっくりする。ニコちゃんの予約時間の前も後もニコちゃんのサッカークラブのチームメートだし、ニコちゃんと同じ予約時間には、ほかの先生に受け持ってもらう幼稚園時代のクラスメート。LogopaedieやErgotherapieに通うのは、特別なことではなく、なんだか、習い事のひとつのようだ。 ニコちゃんぐらいの年齢の子は、先生が用意したタスクをこなしていくのだけど、かなり大きい子は、待合室での先生との会話から判断すると、学校の宿題をみてもらっているようだ。「ドイツ語」とか「算数」という言葉がよく聞かれる。私が想像するに、こういう子達は、「集中力がなくて学校の授業についていけない」という理由で、Ergotherapieの先生が「家庭教師」役をしているのだと思う。ここのErgotherapieのPraxisでは、学習障害の「ディスレクシア」(読字障害)、「ディスカリキュリア」(算数障害)も扱っている。 「うちの子は、ちょっと算数ができない。もしかして、ディスカリキュリアではないか?それとも集中力が足りないのか?」ということで、Ergotherapieに行かせたがる親が多いそうだ。「私から医者にお願いしました」と話している親は本当に多い。医者から処方箋がもらえれば、費用は健康保険でカバーされるので、「無料の家庭教師」が雇えるわけだ。私自身も、もしこれが個人負担だったら、ニコちゃんを通わせていないと思う。 ErgotherapieもLogopaegieも、どこも大繁盛で、半年待ちの状況。 Ergotaerapieの待合室での会話を聞いていると、これって正しい状況なのかな?といつも疑問を持つ。 夕方は、チェスクラブのクリスマス会があった。 お知らせには、「保護者も大歓迎」と書いてあったので、私と夫は行くつもりでいた。ところが、賢浩は、「えー何で来るの? 親なんて、子どもを迎えに来るぐらいで、最初からいる人なんてほとんどいないよ。」と言われた。それで、ニコちゃんを送っていって、帰りは、ニコちゃんは賢浩と帰るように伝えた。 ニコちゃんのコースは17時半から始まる。その時間に行ったのだが、子どもが3人しか来ていなかった。でも、チェスボードとか、クリスマス会のテーブルはすべてセッティングしてあった。今日は、初心者コースはなくて、18時からみんなでチェスをプレーして、その後、テーブルに移動してクリスマス会をすると説明された。 手持ち無沙汰だったので、近くにいた男の子に、「チェスをする?」と聞いた。私はその子とニコちゃんがチェスをすればいいと思ったのだが、ニコちゃんはしたくない、といい、その男の子はわたしとしたい、と言い出した。それで、私がその子の相手をした。その男の子はニコちゃんより2歳年上で、やはり今年の9月からチェスを始めたとのこと。でも、ニコちゃんとは雲泥の差。いろいろなルールをよく知っている。「3ヶ月でここまでできるなんて、すごいね、」とほめながらゲームをした。残念ながら、私が勝ってしまった。その子は、もう一度やりたい、と挑戦してきた。私も上手ではないけど、さすがに初めて3ヶ月の小学生には負けない。しかし、だんだんその子が泣きそうになってきたので、困ってしまった。その子は、よくルールも知っていて、できる子だったので、わざと負けるのは失礼だと思った。でも、相手に悟られないように、いまひとつのところで負ける、というテクニックは私にはない。後から来た子が私たちの横に立ち、自分もやりたそうにしていたので、相手の了解を得て、その子にバトンタッチした。 「今、そこで8歳の子と対戦しました。9月からはじめたのそうですが、いろいろよく知っていて驚きました。ニコもチェスを楽しんでいますが、最後までゲームを続けることができません。5分で放棄してしまいます。もしかして、まだ早いのかな?という気もしてます。」と先生に伝えたところ、「チェスを始めるのに、5,6歳は早すぎることはないですよ。最後までゲームを続けられない、集中力がない、というのは、よくある話です。もう少し年齢が上がれば自然とできるようになります。問題ないですよ。」と話してくれた。 子どもが20人ぐらい(全員男の子だった)真剣に、かつ楽しそうにチェスをしていた。 賢浩が、「なんだよ、まだママはいるのかよー」という顔をしていたので、私は途中で家に帰った。 賢浩と同じ8年生は5人もいて、彼らがチェスクラブの子どもの中では最年長。彼らの親は誰も来ておらず、賢浩も親がいるのが恥ずかしかったのだろう。 余談になるが、チェスクラブの8年生は、4人が地元のギムナジウムに通っているが、一人は、30kmほど離れた町にある「Hochbegabte」(知能指数の高い子)の特別ギムナジウムに通っている。今までは、Hochbegabte用の学校は増える傾向にあったのだが、2011年に州の政権が変わり、教育に関してかなり方向転換がはかられているようだ。恵子の通うギムナジウムもHochbegabteの学校だが、保護者宛に「署名のお願い」というメールが送られてきた。現政権は、「Hochbegabte」用に特別な学校を作るより、「Gesamtschule」(混合学校)を増やし、いろいろなレベルの子どもたちが一緒に勉強するほうがいい、という方針で、Hochbegabteの学校の存続が危ぶまれているのだそうだ。 私は教育に関しては、前政権の政策を支持する。といっても、私には選挙権はないけど・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年12月18日 11時32分01秒
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