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カテゴリ:子供
クリスマスは家族だけで質素に祝ったが、先週末から来客続き。
土曜日に、日本人の友達夫婦が来てくれた。 ご主人にピアノを調律してもらった。 前回、3月に調律してもらったが、新しいピアノは音が定まっていなくて狂いやすいから、半年に一度は調律したほうがいいと言われた。前回は、音が若干あがっていたが、今回は、かなり音が下がっていた、と言われた。たぶん、湿気のせいだろう。今までは、ピアノの置いてある居間がニコちゃんの遊び部屋でもあったので、冬は暖房をつけていたが、今は、ピアノを弾くときかテレビを見るときにしか使っておらず、そのときに限定的に暖房をつけるだけ。 ご主人は、地元のピアノメーカーに勤めており、主にグランドピアノの製作に携わっている。地元のピアノメーカーは、一時は400人以上の従業員がいて、町の真ん中にショールームもあったそうだが、現在の従業員は40人程度。本当にピアノが売れない時代になったらしい。 私たちの共通の日本人の知り合いKさんが、現在ピアノのマイスターの資格とるために学校に通っている、という話になった。マイスター制度というのは、ドイツ独特のもので、見習いからはじめ、5年以上の経験ができると、マイスター資格試験を受けることができる。マイスターの資格を持つと、個人で開業できる、とか、そういう階級の仕組みが合ったらしいが、そうするとほかのヨーロッパ諸国で資格を取った人がドイツで働く際に不利になるので、マイスター制度は名前だけになってきているそうだ。 このマイスター学校だが、会社が費用を出しているわけではなく、Kさんは自腹。学校に行っている間は無給。でも、会社に籍をおいたままで、学校を卒業したら、また会社に戻ってこれるのだそうだ。しかし、ピアノの場合、ピアノ1台を自分で作ることが卒業試験になり、その「材料費」だけでもかなりかかるので、マイスター学校の費用は総額300万円ほどになるとのこと。作ったピアノは自分で売るか、会社に買い取ってもらうか、になるらしい。 ドイツでは、マイスターの資格があってもなくても、それほど関係なくなってきたそうだが、日本で働く場合、「ドイツでマイスターの資格をとりました」というと、ものすごくステータスがあがるらしい。 私の友人のご主人は、ピアノ業界で30年働いているが、マイスターの資格を持っていない。独立する気はないし、一職人として、ピアノを作っていたいから、いわゆる「管理職」には興味がないのだそうだ。でも、ドイツでは、30年その道で働いてきた専門家は、自ら「マイスター」と呼んでもいいらしい。ご主人は、「300万円あったら、マイスターの資格ではなくて、ポルシェを買いますよ。」と笑っていた。 日曜日には、義姉のだんなさんの姪御さん、という、親戚の親戚が来た。 彼女は18歳。スイスの学校でホテルマネージメント勉強している。 10月にこちらに来たばかりなので、短いクリスマス休暇に香港に戻るのもお金がかかりすぎる・・ということだったのだろう。私たちは、お互いの存在さえ知らなかったから、たぶん、義姉のだんなさんが、自分の妹に、「それなら、ドイツに義弟がいるから、そこで過ごせば?」とアドバイスしたのだろう。 すごく気さくで、とても肝心のいい子だった。夫とは広東語で話すことはあまりなく、現在、我が家の公用語は「英語」。彼女の英語がものすごく上手で、「さすが、香港」と感心した。 香港は、日本と同じで教育熱が高く、生徒は、朝8時から3時まで学校、その後、塾で夜10時までは勉強は当たり前、らしい。彼女は今年の夏休みに小学校1年生の子の家庭教師をしたが、週2回、1回2時間。夏休み前のテストの時期も集中的に家庭教師をお願いされたらしい。そのとき、「夜7時にきてください」と言われたので、「もっと早くいけますよ。」といったら、「その前は、バレー、スイミング、ピアノのレッスンがあるので、時間がない。」と言われたそうだ。ニコちゃんと同い年の子が、そんなに勉強しているなんて信じられない。日本ではよくある話なのかもしれないが、ドイツでは考えられない。子どもの学力テストで、ドイツと日本、香港に差があるのは、当然の結果だと思う。でも、20歳になったときに、どれだけ差があるのかと考えると、案外、大して差がないように思える。 彼女の学校の寮は、1月2日からまた入れるようになるそうで、当然、1月2日まで我が家に滞在かと思っていた。ところが、「いつまでここにいるか、決めていません。1月2日に寮に戻れますが、その日に戻る必要はないです。」と言われ、びっくり。 ニコちゃんが、「今日、とまるの?明日かえるの?」と聞いた。彼女は、「1月2日に帰ることができるけど、もっと長くいることもできるよ。私に長くいて欲しい?」と聞いていた。ニコちゃんが、「うん」と返事をしたら、「じゃあ、もっといるね。」と言った。ニコちゃんは、「わーい!」と喜んでいた。 彼女は、ピアノ暦14年だそうで、我が家のピアノを楽しそうに弾いていた。彼女がピアノが弾けるとは知らなかったのだが、前日に調律してもらっておいてよかった・・・と思った。 彼女は、「買い物がしたい」と言った。明日、あさっては、ほとんど買い物ができないから、今日、Stuttgartにでも連れて行こうと思っていたが、昨日の夜、頭が痛い、と言われ、「強い薬はありますか?」と聞かれた。部屋が寒い、と言われてしまった。我が家の部屋の中は16-18度ぐらい。それでも、賢浩は半そでで過ごしているし、ニコちゃんも、「暑い」という。テラスから庭に出たりするので、ドアが開きっぱなしで、冷たい外気がどんどん部屋の中にはいる。こちらが部屋をあったかく保とうとしても、難しい。香港から来て、ヨーロッパで過ごす初めての冬。どうか風邪を引かないでほしい。 いい子だし、子どもたちどうしもすごく仲良く遊んでいるが、やぱり気を使う。いったいいつまでいるつもりなのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年12月30日 14時45分48秒
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