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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年01月11日
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カテゴリ:子供
今週の水曜日から新学期が始まった。それまで子どもたちは10時過ぎまで寝ていたのに、水曜日からは賢浩もニコちゃんも毎朝7時半から授業の日々。

先日、4月にニコちゃんを連れて日本に一時帰国することに決め、航空券を予約した。そのために、ニコちゃんを3日間学校を休ませることになる。ドイツでは、学校の休み以外に子どもを休ませて旅行に連れて行くのは違法。
「休みを一日伸ばして休暇旅行から帰ってきた親子が、空港で警察に尋問されるということがありました。」という話を保護者会でもよく聞かされる。それで、休暇許可をもらうため、校長先生に手紙を書き、担任に事情を説明しに行った。ニコちゃんの担任は、「休みが2日間までなら私でも許可が出せるのですが、3日間なので、校長の許可が必要です。この手紙は私から校長に渡しておきますね。」と言ってくれた。

今まで子どもを3日間以上休ませたのは、恵子が小学校2年生のときに1回だけ。そのときは、校長は、「わかりました」といって、私が書いた手紙にサインをしてそのまま返してくれた。だから、今回もすぐに校長から許可が出るかと思ったが、いまだに返事がない。担任が校長にサインをもらって、すぐにニコちゃんに返してくれると思ったいたので、3日間もたっているのに返事がないことに不安を感じる。

日本にいる友人にこの話をしたら、「休暇を長く取って警察に捕まるって、ドイツらしい話だね。私はカナダにいたけど、学校が始まっていてもみんな平気で休暇をとって子どもたちを旅行に連れて行っていたよ。だって、1月、2月って旅行代金も安いし、冬は寒いから、フロリダとカリブに避寒旅行に行く人が多かったよ。いつも、この時期は、学校では誰かしらが休んでいたよ」と言っていた。

ドイツでは、旅行代金が安いからとか、長く滞在したいから、という理由では、まず許可はおりないと思う。
「ニコの祖父母の金婚式の祝賀会に出席したい。いままでニコは一度も親族の冠婚葬祭に出席したことがない。祖父母から出席を強く望まれている。学校を休んだ間の勉強は、家で私が責任をもってやらせる。」と手紙に書いた。3日間休暇をとる十分な理由になると思うし、ニコちゃんはまだ小学校1年生。勉強の遅れもそれほど気にすることはないと思う。しかし、校長からの返事がないので、やきもきする。

今週から習い事も始まった。
火曜日はErgotherapie、水曜日はコーラス、木曜日は、ピアノとサッカー。
ピアノは、今回は、ヘ長調の曲を練習。ヘ長調は「シ」(H)がフラット(B)になる。先生は、シャープとかフラットの説明をしないで、ただ、「この曲は、HがBになるから、黒鍵を弾いて、」というだけ。
今回新しく始めた曲は、「Schoene Namen suchen Wir」とレオポルト・モーツアルトの「Menuett」。先生は、ニコちゃんに、「レオポルト・モーツアルトって知っている?」と聞いた。ニコちゃんは、知らないと言った。「アマデウス・ウォルフガング・モーツアルトは聞いたことがあるでしょ? 彼のお父さんだよ。この曲は、お父さんが息子のために書いたんだよ。」と説明してくれた。この話を家に帰ってきてから恵子や賢浩に話したら、「えっ、そうなの?」と驚かれたので、もしかしたら、私が先生の説明を間違って理解してしまったのかもしれない。

あいかわらずニコちゃんは、先生の説明をあまり聞かず、ピアノのペダルを踏んだり、鍵盤をおさえて、グランドピアノの中の構造ばかり見ている。
前回、「Dino Beat」という曲を家で練習してくることが宿題になっていた。
左手は四分音符だが、右手は八分、四分、二分音符、四分休符がランダムに出てきて、リズムが難しい。手の位置も、C, F, G-Lageとどんどん変わっていく。家で練習してきたものを披露し、先生がそれに対し、「ここはこうしたほうがいい。」「ここのリズムが違っている。」などと指摘し、矯正しようとする。しかし、一度家で覚えたやり方やリズムを直すのは、今のニコちゃんには、ほぼ不可能。直らない。たとえば、1拍休んだ後、八分音符が2拍分と四分音符が続く箇所があり、そこは、左手は常に四分音符。最初の1拍がニコちゃんの場合半拍分しかない。先生は何度もお手本を見せたが、もう家で何度も練習してきて身についているので、いまさら直らない。そのリズムで教えてしまったのは私。
レッスン中に、先生に教えてもらうが、さわりだけで、後の練習は家ですることになる。そのとき、どうしても、私がお手本を見せないと、ニコちゃんは自分ひとりで練習できない。
レッスン中、私はピアノの横においてあるソファーに座ってレッスンの一部始終をみているので、先生がどこを強調しているのかわかっているつもりだが、私はリズム感が悪いので、間違ったテンポで教えてしまっていたようだ。私がどこまで家でニコちゃんの練習をみてあげていいのか、迷う。





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最終更新日  2014年01月11日 18時49分32秒
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