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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年01月23日
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火曜日はニコちゃんのErgotherapieの日。
すでに37回目で、1年間通っている。
Ergotherapieの先生に、「あと3回で新しい処方箋が必要になります。しかし、病気でなければ、健康保険組合は、いずれは費用負担を拒否し、セラピーを継続できなくなります。しかし、ニコがADS(注意力欠陥症)であることがわかれば、「病気」とみなされ、セラピーを受け続けることができます。一度、テストを受ける方向で考えてみてはいかがですか?」と言われた。テストは、Ergotherapieでは受けることはできない。資格を持った小児科もしくは心理科の「医者」が判断することになる。
処方箋ではあと3回分のセラピーを受けることができるのだが、そのうちの1回を私との2者面談に当てたい、と言われた。前回も言われたのだが、必要ないと思う、と断った。セラピーには私も同席しているし、その都度気づいたことは質問しているので、改めて話す必要性を私は全く感じないのだが、先生は、その必要性を何度も強調する。

はっきりいって、私はセラピーをやめてもいいと思っている。
私は、「健康保険からの補助をもらうために、ニコは「ADS」であると証明したほうがいい」という考えには同調できない。診断が下されたところで、ニコちゃんにとって、プラスになるとは思えない。
診断によって適切な処置が受けられる、というが、その「適切な処置」というのが、今のままErgotherapieを継続することなら、それが本当に適切なのか疑問だ。小児科医は、Ergotherapieには否定的で、薬の服用を勧めてくるだろう。私にはそれが小児科医がいうところの「最善の策」であるとはどうしても思えない。しかし、医者に「子供の将来を考えるなら踏み切るべきだ」と言われると、自分の選択が子供の将来をつぶしているのではないかという不安がよぎる。

「ちょっと注意力の散漫な活発な男の子」なんて、世の中にあふれていると思う。それを「ADS」とカテゴライズされることに嫌悪感を抱いている。また、「この子はADSだから、できなくても仕方ない。」と相手に思わせるのもいやだし、自分自身のエクスキューズになるのもいやだ。
今のニコちゃんの状況では、ADSの診断を受けることに、私的にはメリットを感じない。Ergotherapie側が「患者」をつなぎとめるためとしか思えない。しかし、そういうことを正面きって先生に言う勇気もない。私のドイツ語力の問題もあるので、「Ergotherapieは大して役にたっていない」という私の本音を隠しながら、先生と話し合うのは、結果的に、先生を論破できず、先生の意向に従ってしまうことになる。Ergotherapieに行くたびに、私のイライラが募る。





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最終更新日  2014年01月23日 14時16分01秒
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