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カテゴリ:子供
木曜日はニコちゃんのピアノレッスンの日。
先週の宿題は、「Menuett」(Leopold Mozart)、「Cha Cha Cha」というヘ長調の曲、そして、「American Patrol」の前半部分を練習してくることだった。 宿題になった曲は、家でスパルタ的に練習させるので、一応、弾けるまでにはなっている。ニコちゃんは、レッスンの部屋に入ると、上着を脱ぎ、すぐにピアノを弾こうとする。宿題で練習してきた曲は、弾けるので、弾きたくてたまらないのだ。最初の2分は、「やる気満々だなー、この子は・・・」といつも思う。 「Menuett」では、スタッカートとレガートが交互に出てくる。先生は、「このマークわかる?」といって、「音楽用語はイタリア語を使ってるの。ドイツ語では、スタッカートは短く、レガートは結びつけるという意味なんだよ。レガートのところは、蛇のように、スタッカートのところは、蛙のように弾いてみて。」と説明した。そばで聞いていた私は、蛇や蛙にたとえるのがすごいなーと妙に感心してしまった。 「American Patrol」は軽快な曲で、同じ音を指をかえて弾くのがポイント。ファの音がシャープになる曲もニコちゃんには新しい。 家で練習してきた曲は、先生はどれもほめてくれるが、「こうしたほうがいいよ」と更なる注文がつき、同じ箇所を何度も弾かされる。家で私が同じような指示をすると、思いっきりふてくされて、練習を放棄してしまう。しかし、さすがに先生には同じ態度はとらない。「はー」とため息はつきながらも、一応先生の指示に従う。 しかし、限界はあり、「集中力がなくなってきたなー」というのは、傍から見てもよくわかる。先生は、そういう時、別のタスクを持ち出し、なんとかニコちゃんのやる気をつなぎとめようとする。 今週の先生の技は、ペダルを使うことだった。 レッスンで使っているピアノは、グランドピアノなので、中の構造が見える。 先生は、ペダルを押さえて、「中を見てごらん。こうやってピアノは音を出しているんだよ。ペダルを踏むとデンファーが動く様子がわかるでしょ。こっちのペダルは、音を響かせるんだよ。」と説明した。 その後、ニ長調の練習。ニ長調はオクターブの中に二つもシャープが出てくる。 そして、ニ長調を使ったメロディーを1-2小節、先生が弾いてみせた。「このメロディー、聴いたことある?」と先生は質問した。私は、学校のチャイムみたいだなーと思った。でも、ニコちゃんは、「聞いたことあるけど、何かわからない」と答えた。 先生は、おもむろに新しい楽譜を取り出し、「これ、ビックベンっていう曲なんだよ。ビックベンって知っている? ロンドンにある時計塔だよ。」と楽譜に描かれたイラストをさした。ニコちゃんは、「教会みたい」と言った。 この曲は、ペダルを多用する。それがニコちゃんには面白くて、また張り切りだした。 ピアノのレッスンは30分で、ニコちゃんには長いなーと思うことも多い。レッスンの中盤以降は、あくびをしたり、やる気なさそうにしたり、先生に申し訳ない気分になる。それでも、家では毎日きちんと練習させているし、レッスン中、先生の指示には従っているので、そこそこ上達していると思う。本人の自信につながっていったらいいなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年01月25日 13時17分29秒
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