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カテゴリ:子供
昨日、恵子から電話で、先生との面談の報告があった
この時期、前期の成績表が渡される。それについて、小学校では先生と保護者の面談がある。ギムナジウムに入ると、希望する保護者のみが面談する。恵子の学校でも、事前に面談したい保護者は予約を取るように連絡が来たが、学校が遠いし、特に相談したいこともなかったので、面談予約をしなかった。 しかし、12年生は、受験生ということもあり、進路などを含め、先生と生徒の面談があったようだ。 恵子は、「先生に、これ以上がんばる必要のない成績、って言われたよ。このままだったら、何にもしなくても、まずどの大学でも大丈夫って言われた。」とうれしそうに話してくれた。奨学金の話にもなり、成績優秀者を対象とした奨学金に推薦してあげます、といってくれたそうだ。恵子の成績だと、問題なく奨学金が下りるだろう、という見通しらしい。 また、Abiturのドイツ語では、ドイツ語が母国語ではない生徒には、少し、採点基準を甘くしてくれるらしく、「君には必要ないことだけど、一応、母国語ではないと記載しておきます。」と先生が言ってくれたらしい。そういう制度があることを全く知らなかった。採点基準を甘くするといっても、句点をひとつ落としたことを見逃す、とかその程度なので、それほどかわりはないようだが、少し点数はあがるかもしれない。 その話を聞いて、「よかったね。恵ちゃん、ドイツ語はちょっと悪かったもんね。15点とれなくて、14点だったんだよね?」といったら、「ママ、何を言っているの? 14点ってすごくいい点なんだよ。うちの学校の平均は、10点ぐらいなんだよ。」と言われた。「えっ、そんなに悪いの?」といったら、「10点って悪くないよ。だって、全国平均は7.5点ぐらいだから、うちの学校は、全国平均より2-3点高いんだよ。」と反論された。 「そんなに平均って低いの? それなら、賢ちゃんの成績だって、全国平均ぐらいってことだね。」といったら、「ママ、賢ちゃんはまだ8年生でしょ。8年生の成績で3と12年生の成績での3は違うよ。12年生で1をとるほうが、8年生で1をとるより、難しいんだよ。 私の成績は本当にトップクラスなの。私の成績が普通だと思わないほうがいいよ。」とたしなめられた。 恵子の話を聞いていると、15点や14点を取るのがとても簡単なことのように聞こえるが、実はそうではないらしい。恵子が、「今回のテストは14点だった」というと、「残念だったね」といっていたが、実は、「それはすごいね。」というべきだったのだなーと思った。賢浩と恵子の成績表しか見たことないので、恵子のはよくて、賢浩のはありえない成績のように思っていたが、実は、恵子のはありえないほどすごくて、賢浩のは、彼の言葉を借りれば、「スタンダード」なのかもしれない。恵子いわく、スタンダードよりは少し下だろう、とのことだが・・・ 最近、恵子がいてくれてよかった、としみじみ思う。 もし、私の子供が賢浩とニコちゃんだけだったら、自分のしつけや子供の教育の仕方に自信をなくして、自己嫌悪に陥っていたと思う。でも、逆に、子供が恵子だけだったら、「子育て上手なママ」と自画自賛で、天狗になっていたかもしれない。 同じように育てても、親ができることは限られていて、結局は子供の資質によるのだと、最近はつくづく思う。こうするべきだ、ああしたほうがいい、という教育評論家なる人たちの意見は、あまり意味がない論争のように私には思えるし、共感もしない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年02月02日 14時33分20秒
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