ドイツでマルチリンガルを育てる

賢浩は、現在8年生で、数学で因数分解や二次方程式を習っている。
覚えが悪いので、時々勉強を見てやっているのだが、悲しいかな、私にはドイツの数学の教科書の内容が理解できない。
二次方程式の解の公式をドイツ語では、なぜか「Mitternachtformel」という。なぜ真夜中？？？
こういう言葉が障害になり、学校で使っている教科書で教えるのは私には難しいので、日本の中3用の数学の教科書を使って賢浩に教えている。日本の教科書は、無償配布だから書き込みも自由にできるし、ハードカバーじゃないから重くなくて使い勝手もいいし、内容もいい。すばらしいと思う。

私は、数式を書くとき、X（エックス）を斜めの線の組み合わせで書かないで、Cの反対向きを先に書いて、そこにCを付け足すように書く癖がある。賢浩と数学を勉強するとき、いつもそのように書いていたら、賢浩にもうつってしまった。
先日、数学の授業中に前に出て黒板に答えを書かなければいけないときに、Xを私のように書いていたら、先生にものすごく怒られたそうだ。かわいそうなことをしてしまったなー。

ところで、ニコちゃんのクラスの男の子の間では、スターウォーズカードがはやっていて、みんな休み時間に交換したりして遊んでいるそうだ。私は、スターウォーズには全く興味がなく、映画も1回も見たことはない。そもそも、スターウォーズって、古くないか？と思うのだけど、やっぱりいまだに根強いファンはいて、小学生までもとりこにしている。昔はやった遊戯王カードのように、お店でカードを買って、交換している。ニコちゃんは、1枚も持っていなかったが、お友達から要らないカードを２－３枚もらったようで、それをとても大切にしている。
２ー３日前、ニコちゃんが、学校から帰ってくるなり、「ママ、見て、こんなカードがあるよ。」と私に得意げにスターウォーズカードを見せてくれた。「どうしたの？」というと、上級生と交換したという。「このカードはすごいから、僕のカード3枚と交換してくれたの。」と言った。本人はすごく喜んでいたので、「よかったね。」とコメントしたが、本当によかったのかどうか・・・

昨日、自転車でピアノのレッスンに行った帰り、ニコちゃんは、歩道に落ちていたスターウォーズカードを見つけた。私は、「汚いから、拾わないで」と言ったけど、ニコちゃんは、拾ってしまった。そんな汚れてしまったカードなんて、誰も交換したいと思わないのに・・・。

最近は、「お金頂戴。僕もカードが買いたい」とねだる。カードを持っていないから休み時間友達と遊べない。それはすごくかわいそうだと思うけど、そのためにカードを買い与えるのもどうかと思う。別に、スターウォーズのファンだったわけではないのに、カードを集めたくて仕方なくなる。子供心をそそるようなカードを売っている会社は、罪作りだと思う。