ドイツでマルチリンガルを育てる

昨日、1週間の休みを終え、恵子は学校に戻っていった。
今週と来週は、Abiturの試験期間。水曜日のドイツ語の試験で4教科の筆記試験が幕を開ける。
「4教科」というと、「そんなに少ないの？」と事情を知らない親戚に言われるが、「ドイツ語5時間半、数学4時間、英語3時間、ラテン語5時間」というと、「えー、大変だね」という反応に変わるそうだ。
試験は水曜日からで、12年生は授業がないので、日曜日から火曜日までの好きなときに学校に戻ればいいことになっている。恵子の友達は、月曜日に学校に戻ると言っていたが、恵子は、「家にいると勉強できないから・・・」といって、日曜日に戻ることにした。家にいると、弟たちが部屋に勝手に出入りするし、騒いでうるさいから、落ち着いて勉強ができないからだ。
学校に戻るには、２５パーセント割引きのカードを使うより、「BWチケット」という1日乗車券を使ったほうが割安。この1日乗車券は、一緒に旅行する人数が多いほどお得感が増す。いつも一緒に学校に行く子は、今回は月曜日に戻るので、恵子は、少し離れた町に住む、11年生の男の子に一緒に行かないか？と電話してみた。彼のところには、この休み中、同じクラスにいる彼女が寝泊りしていたそうで、その彼女も一緒に結局は3人で学校に戻ることになった。なんだか、こういう話が普通にあって、びっくりする。

昨日は、ニコちゃんの誕生会の招待状を作った。クラスの子を7人招待したいそうだ。いつもは、折り紙で恐竜や動物のモチーフを折って、手書きのカードに貼り付けて渡していたが、今回は、印刷した。ニコちゃんは、宝探しをしたいというので、宝の地図っぽく、招待状を印刷した紙のふちを燃やし、紅茶でしみをつけ、古地図のような感じを出した。しかし、紙が燃えすぎて、文字が書いてある部分まで燃えてしまったり、紅茶に浸したら、紙が破けてしまったり、7枚の招待状を作るのに、実に、15枚も費やした。封筒も紅茶につけて、古びた感じを出したのだが、できばえがいまいちで、まるで、どぶに手紙を落としたような汚い感じになってしまった。わざとそうしているのだけど、古びた感じではなくて、単なる汚れた感じになってしまった。こんなのをもらったら、「すごーい」というワクワク感より、「汚い」という不快感のほうが増しそうな招待状になってしまった。私って本当に不器用だなーと思った。
お稽古事をしている子も多いので、何人に来てもらえるのか、全くわからない。でも、今週も天気がいい予報なので、ガーデンパーティーができそう。一人でも多くの子が来てくれたらいいのだけど、招待状を渡すときが一番どきどきする。