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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年04月01日
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カテゴリ:子供
お昼過ぎに恵子から電話があった。
「すごくいいニュースがあるんだよ」と弾む声だった。
外国語の大会の主催者からメールが来て、2回戦にパスし、最終の3回戦への招待のお知らせをもらったそうだ。この大会を勝ち抜くには、2つの外国語(組み合わせは自由)が相当レベルである必要がある。恵子は英語とラテン語で挑戦。実は去年も参加したのだが、去年は4回戦まであり、3回戦までで、最終ラウンドには進めなかった。
Abiturの後、「こんな簡単なテストのために今まで頑張ってきたのではない」という思いが強く、「どうしても、外国語大会の最終ラウンドに行きたい」とずっと言っていた。恵子は理学部に進学を希望しており、恵子の第1志望の大学は、「語学は高校までに勉強しておくもの」というスタンスで、大学では語学の授業は一切ない。だから、最後に自分の語学の実力を試せる場が欲しかったようだ。
中国語の大会でも恵子は1等賞をもらったが、それは初心者対象であり、参加者も100名程度。
でも、今回の大会は、参加者は毎年1000人を越える。その中の最終45人に選ばれたことを恵子は本当に喜んでいた。最終ラウンドでは4ヶ国語まで挑戦できるそうで、インタビューには中国語と日本語でも臨みたい、5位以内に入りたい、と今から張り切っている。
とにかく、恵子は、理系も文系もオールマイティーで、すごいの一言。

しかし、弟たちは、本当にマイペースで努力という言葉を知らない。
昨日、ニコちゃんの算数の宿題をみてあげた。
15-7 とか、14-9というような、引き算の問題が宿題だった。
まず、15-5=10 と計算し、それから 10-2=8 だから、15-7=8 というように順序だてて計算するように指示されていた。ところが、何度説明しても、わからない。図にして説明をするのだが、14-4=10 までやっとこぎつけても、10-1=9 だから、14-9=9 などと答えてしまう。5回も6回も説明してもわからない。どうしてこんなに馬鹿なのかびっくりする。

ニコちゃんと算数をしている間、何度もヨハネス君がドアのチャイムを鳴らす。ニコちゃんは、「まだ宿題が終わってないから遊べない」というと、「あとどれぐらいで終わるの?」「30分ぐらいかな。終わったら呼びに行くから」ということで、いったん帰ってもらう。しかし、また5分後ぐらいにうちに来る。ヨハネス君は、算数が得意だから、こんな簡単な宿題に何十分もかかるなんて想像もできないのだろう。それで、4回目にうちに来たとき、私が出て、「ニコは、なかなか理解できないから、説明しているの。時間がかかるから、何時に終わるかわからない」と説明したら、「そんなら最初っからそう言うべきでしょ。」と生意気なことを言われた。そういったって納得しないくせに・・・・。それで帰ってくれるかと思ったら、「僕が教えてあげるよ」といって、勝手に家に入ってきた。しかし、ヨハネス君は遊びたいから、教えるのはやり方ではなく、答えだけ。それでは意味がないから、私がまた教え始める。そうすると横でヨハネス君が、答えを言ってしまう。
「授業中、説明をきいていなかったの?」と聞いたら、「説明はなかったよ」とヨハネス君が答えた。今までの先生が産休にはいってしまい、新しい先生に教わっている。算数の時間はプリントの問題をしただけで、引き算のやりかたについては、何も説明がなかったそうだ。これにはびっくりした。授業についていけない子が多い、と聞いたが、それは学校のやり方に問題があるからではないかと思った。

「今日全部しなくてもいいじゃない。もう宿題は終わっているのに、何でしないといけないの?」とヨハネス君に文句を言われる私。「宿題は私と一緒にしたからできただけで、一人でできなければ意味がないでしょ。」と反論しても、「今日する必要はないよ」と、自分が遊びたいからうるさい。「ここにいても、つまんないと思うから、君は家に帰ったら?」といっても、「やだ、ここで遊びたい」という。本当にイライラする。
結局、ピアノをしないと遊べない約束だったけど、ピアノをする時間もなく、ヨハネス君と遊びだした。「僕は5時半には帰らないといけないから、ピアノはその後にすればいいでしょ せっかく僕が来ているのに・・・」というのが、ヨハネス君の論理。なんでこっちが君のスケジュールに合わせないといけないのか、と毎度毎度思うが、言葉にしたことはない。

しかし、昨日、みっちり説明したので、今日は同じ問題をすらすら解けるようになった。
学校で何を習っているか、きっちり家でも把握していないと、今後のことが心配だ。





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最終更新日  2014年04月01日 23時57分06秒
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