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カテゴリ:子供
今日は2週間ぶりのピアノのレッスン。
代行の先生に代わってから2回目。 ピアノの教室は、前の先生がアパートの1部屋を借り上げているのだが、代行の先生もそこでレッスンをする。前の先生も代行の先生も、この町には住んでいない。だから、普段、その部屋は誰も使っていない状態。前の先生は、バス通勤だったので、バスの時間の関係もあるのだろうが、少なくとも20分ぐらい前にはきて、その日のレッスンの用意とか、窓を開けて空気を入れ替えるとか、レッスンの準備をしていた。私たちが5分や10分早く着いても、快く中に入れてくれて、早めにレッスンを始めてくれた。 今日は、10分ぐらい早くついてしまった。教室には誰もいなかった。もしかして、先週休みではなくて、今週の間違いだったのかと一瞬あせった。家に帰ろうとしたが、途中で、もしかして、早すぎたのかも・・と思って、もう一度引き返した。ちょうど先生の車が教室の前に止まったところだった。時間をみたら、レッスンの2分前。鍵を開けて、中に入ると、やはり、空気がどんよりしていた。先生は、窓を開けて空気を入れ替えることはせず、ジャケットを脱ぎ、かばんの中をごそごそし始めた。ピアノはカバーがかかった状態。ニコちゃんはいすに腰掛けたが、手持ち無沙汰。 先生は、ようやく探し物を見つけたようで、私に、「これが、私の銀行口座です。月謝はここに振り込んでください」と言った。ピアノのカバーをあけたりするより何より、それが先生にとっては重要なことではあるだろうが、なんだかがっかりした。もう開始時間過ぎているのに・・・ まずは、先週の宿題をニコちゃんは弾いて見せた。2週間も家で練習したのだから、かなりうまく弾けた。先生も、特に何も注意することはなく、「上手だね」とほめただけ。 その後、新しい曲に移った。イースターの休みなどで、またレッスンが3週間なく、次のレッスンは4週間後。練習する時間がいっぱいあるから、少々長い曲だけど、ちょうどいい、と先生は言った。 まず、右手だけで弾かせた。この曲はト長調で、ファの音がシャープになる。ニコちゃんは、音符が読めるときと読めないときがある。本人の気持ちが乗っているときは、すらすら弾けるが、いったん詰まると、ミとかソの音さえ間違う。先生は、何度も、「Nein!」(違う)「Warum?」(なぜ)と声を荒げた。基本的にその二言の繰り返し。時々舌打ちさえするのが聞こえた。「何でそうなるの? これと同じ音でしょ。」「ファにシャープがついているよね。そしたらどこを弾くの?」とあきれた声でニコちゃんに注意する。それは、まるで私がニコちゃんをしかるときと一緒。私自身がニコちゃんにそういう態度を取ってしまうので、先生の気持ちはよくわかるけど、でも、先生はそういう態度を子供に示していいのか?と疑問に思った。ニコちゃんは、1ミリもふざけた態度をとらなかった。脚をぶらぶらさせたり、グランドピアノの中をのぞいたりということはなく、黙って弾くだけ。でも、もしかして、心ここにあらずだったのかもしれない。後半にいけばいくほど、間違いが目立った。先生は、「適当に弾かないで! 考えてから弾いて!」と何度も注意した。 右手が終わったら、次は左手。そして、最後は両手で弾かせた。しかし、最初の2-3小節で時間が来てしまい、家で練習してきてください、ということになった。 前の先生と全くやり方が違う。 前の先生の時は、だいたい3曲ぐらいを1回のレッスンで練習した。1曲を最後までということはしないで、ニコちゃんが飽きてきたなーと感じたら、別のテーマを導入していた。また先生は、家で、今日のレッスンではこういうことをしよう、と組み立ててきてくれていたが、代行の先生は、その場で教則本をめくって、どれにしようかな、と選んでいる。先生によって教え方のスタイルが違うのは当たり前だが、先生として、最低限の準備はしてきて欲しいなーと思う。代行だから仕方ないか・・という諦めが私にもあるし、先生も、代行だから仕方ないでしょ・・と開き直っているようにみえる。でも、舌打ちをしたり、レッスン中に自分の爪を見つめたり、そういう態度は先生としてどうかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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