ドイツでマルチリンガルを育てる

今日は母の日。
ニコちゃんからは学校で工作したお花をもらった。
金曜日に学校から帰ってきたとき、ドアの前でいきなり「みないで！」と言ったので、反射的にみてしまった。ニコちゃんは手に持った花を急いで隠そうとして、茎の部分が背中にぶつかって折れてしまった。悪いことをしたなーと思ったが、本人はそれほど落ち込まず、「あーあ、折れちゃった」と残念そうだったが、すぐに立ち直っていた。「ママへのプレゼントを部屋に隠すから部屋に来ないでね」と言われた。
そして、今朝、渡してくれた。

賢浩は、昨日の夜というか、今日の明け方までかかってチョコレートケーキを焼いてくれた。一応使ったボールや木ベラなどは全部洗って片付けてあったが、オーブンの庫内がべとべとでものすごく汚れていた。その後始末は結局は私がした。しかし、わざわざインターネットでレシピを探してくれ、作ってくれた気持ちはうれしい。

恵子は朝食にワッフルを焼いてくれた。それ以外は普段の日となんら変わりはないが、ほんの少しの気づかいがうれしい。

ニコちゃんは、スーパーのREWEで10ユーロ以上買い物をするともらえるW杯ドイツチームのサッカー選手のカードを集めている。そのために、わたしもなるべくREWEで買い物している。だが、10ユーロ以上買っても、レジで「カードをください」といわないとくれないので、忘れてしまうこともよくある。ニコちゃんは、私がもらってきたカードをいつもヨハネス君の家にもっていく。ニコちゃんいわく「二人で一緒に集めている」のだそうだ。ヨハネス君は、カードをファイルするためのブックをもっていて、あと5人ぐらいでコンプリートらしい。ニコちゃん自身も、自分がたくさん持っているような気分になれるようで、ヨハネス君の提案を素直に受け入れていた。しかし、なんだか、私はニコちゃんがだまされているような気がしてならない、客観的に見て、もらってきたカードをヨハネス君に貢いでいるのも同じこと。ニコちゃん本人がそれでいいと思っているなら問題はないのかもしれないが、最終的にそのカードは全部ヨハネス君の所有物になるということに考えが至らないのだろうな、と少しかわいそうなる。ヨハネス君のほうが数倍ニコちゃんより頭がいいから、悪い言い方をすれば、だまされているような気がするのだ。以前も、ニコちゃんが持っている5ユーロ札と自分の小銭を片手いっぱい（でも、合計1ユーロにもならない）と交換させていた。ニコちゃんもヨハネス君ぐらいの知能があって、わかっているなら問題はない。ニコちゃんは本当にヨハネス君と遊ぶのが好きみたいだけど、ヨハネス君はもしかして、ニコちゃんは利用価値があるから遊んでいるだけではないかとうがった見方をしてしまう。考えすぎだろか？