ドイツでマルチリンガルを育てる

今週の初め、中国のビザ申請のための必要書類を書留でビザサービスセンターに送った。
2日後、センターの係官から電話があった。
中国への渡航目的は、短期留学。航空券は語学大会開催事務所が手配してくれ、語学学校は大使館が手配してくれた。だから私たちは大学側からの受け入れ証明とか大学への授業料送金証明を持っていない。それゆえ、書類が不十分とうことで電話がかかってきたわけだ。趣旨を説明したのだが、納得してもらえなかった。それで、大会事務局に問い合わせて欲しいと頼んだ。それ以降、こちらに電話がないので、大丈夫だったのだと思うが、ビザは大使館経由で申請してもらえたら、もっとスムーズだったのになーと思った。
ビザを取得するため、ネットで調べていたら、日本のパスポートで短期観光ならビザがいらないと書いてあり、びっくりした。私が香港に住んでいたとき、何度か中国に旅行に行ったが、そのたびにビザを取得しなくてはいけなかったことを思い出した。

恵子から電話があった。
最近クラスにまとまりがなくて悲しい、と言っていた。今週は、仮装週間で、みんなで投票して決めたテーマにそって毎日違う格好をすることになっていた。忍者とかギャングスターとか歴史上の人物・・というテーマだったらしい。恵子は賢浩から忍者道具を借りてナルトの額巻きまでしていたのに、先生に「テロリストみたい」といわれてがっかりしたらしい。12年生は40人以上いるのに、実際に仮装してくる子は10人程度で、自分たちで決めたテーマなのに、「興味ない」「格好悪い」という理由で、普段着のままの子のほうが多いそうだ。恵子は、「すごく残念。みんなですれば面白いのに・・・」と愚痴っていた。
電話をくれた日のテーマは、「寝巻き」で、誰もが持っているもので特に用意しなくてもいいのに、それでも、しない子が大半だったらしい。でも、寝巻きがテーマなので、ティディベアを一緒に持っていった子もいて、そういう格好で授業を受けるから、なんとなくふざけた雰囲気になる。それでクラスがすごくうるさくなってしまい、先生が「お前ら、全員出て行け！」と怒ってしまったそうだ。賢浩にこの話しをしたら、「授業がつぶれてラッキーだったね」とうやらましそうだった。しかし、恵子の反応は、「もうあとわずかで卒業なのに、あんないい先生を怒らせてしまって、申し訳ないと思った。悲しかった。」だった。なんてまじめな子・・・
この怒らせてしまった先生は、恵子のメンターで、テストの結果や学校であったことを報告しなくてはいけない。恵子は、先日、職安で進路相談を受けたのだが、そのことを報告して、「まだ、進路を迷っているが、最近、地球生態学も面白そうだなと思うようになった。」と書いたら、先生から、「実は、私も、君に地球生態学がむいているのではないかと思っていたところだ」と返事が来たそうだ。でも、地球生態学って何をするのかな？　将来どんな職業があるのかな？とにかく恵子は、物理だけ、化学だけ、数学だけ、生物だけ・・というのはいやだといっていた。地球生態学も、いろいろな分野にまたがる学問だそうで、楽しそうに思えると言っていた。そういう方面は就職先が少ないし、つぶしもきかないような気がするのだけど、やっぱりやりたいことを勉強するのが一番なのかな？
成績はほとんど出揃って　スポーツ以外はほぼ15点（０．７７）なので、アビの成績が悪くても、平均は軽く１．０になるといっていた。

あと3週間で恵子は卒業する。卒業謝恩パーティーで着るドレスをまだ買っていないといったら、友達にすごく驚かれたそうだ。よく考えたら、来週恵子が戻ってきたときに買いに行かなければならない。どこで買えばいいのだろう？　なんだか、急にあせってきた。