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カテゴリ:子供
恵子からメールが転送されてきた。
中国のビザを郵送で申請したのが先週の火曜日。木曜日にビザセンターから問い合わせがあり、詳しい渡航理由は、大会事務局に問い合わせてくださいと伝えた。そして、昨日、ビザセンターから恵子に手数料振込み依頼のメールが来た。それを恵子が私に転送してきたわけ。振込みが確認でき次第、ビザ付きのパスポートを送ってくれるという仕組み。ビザの手数料はその日のレートで変わるのだろうか? だから、申し込み時に振り込む方法ではなく、ビザ申請許可が下りてから振り込み依頼が来るのかな、と思った。 それにしても、シングルビザが101,40ユーロとは高いと思った。日本円すると、約1万4000円。飛行機代や現地での滞在費は出してくれるのに、なんで必ず必要になるビザは自己申請自己負担なのか不思議。 ビザの問題は解決したけど、まだ手元には、航空券も語学学校の入学許可もなんの書類も届いていないので、恵子が本当に中国に行くという実感がわかない。渡航まであと5週間。A型肝炎の予防接種をしたほうがいいのか、小児科に聞いたら、北京だけなら必要ないといわれた。でも、やっておけばよかったかなーという気もする。ちなみに、A型肝炎の予防接種は、インフルエンザなどと違って有料になる。 ところで、昨日の夜、ニコちゃんのクラスの保護者会があった。担任がかわり、現在2人体制。どちらも育児休暇から復帰したばかりで、12時には子供を迎えに行かないといけないので、以前の担任のように放課後残って学校の仕事をすることはできないと宣言していた。また、双方、週10時間の契約で、担任が二人とも来る日は週2回だけ。あとはどちらか一人の担任のみ。 前の担任は、壁に各生徒の名前を張り出し、各自の名前の横にスマイルマークを二つつけ、悪いことをした生徒は、1度の警告後、また注意されたら、スマイルを1つとりあげられる、1週間で2つとりあげられたら罰則があり、親にも報告する、というシステムをとっていた。しかし、新しい先生は、「そのシステムはうまく機能しないので、私たち二人は話し合って、水曜日と金曜日の終わりに、注意されなかった子には、スタンプをあげて、スタンプが5つたまった子には、ご褒美を上げることにしました。」と言った。「私たちは、悪い子に罰則を与えるのではなく、いい子をほめる方針で、お菓子をあげたりしています。先日、私が話しているのに、うるさくて、5人しか私の話を聞いていませんでした。それで、その5人に私はそのときアメをあげました。するとほかの子も話を聞くようになりました。」というエピソードを先生がしたとき、一人の父親が「お菓子を褒美にするのはおかしい。お菓子は健康を損ねるだけ」と抗議したのでびっくりした。 以前の先生は、宿題も細かくチェックして、「上手!」「よくできました!」「もう少しきれいに書こう」とかちょっとしたコメントをつけていた。しかし、今の先生は、宿題をチェックしているのかどうかもわからないし、たまにスタンプがついているだけだ。「コメントがない」と文句を言った親に対し、先生は、「「Toll」とか「Prima」と書くと、どっちが上の評価なのか?などと聞かれるので、スタンプだけにしてます」と言ったが、自分の子育て等に忙しくて時間がないのだろうな、と思った。 それから、先生は、「鉛筆の持ち方が悪い子が多い。とにかく、強く握って圧力をかけて書く子が多いので、これからたくさん書くことが増えると、疲れます。私は、決して企業の回し者ではないですが、とてもいい商品があるので、ご紹介します」といって、Schneider社のペンのチラシを配り始めた。そのペンは、書くとペンの頭が光る。だから、子供は圧力をかけずに書くことを覚えられるというのだ。先生が実際に実演して見せた。保護者からは、「おー」と感嘆の声が漏れた。 先生からは、スポーツのときにイヤリングやネックレスなどのアクセサリーはしないでください、という話もあった。日本とは全然違うなーと思った。 保護者からは、ものがなくなることが多い、と言う問題が提起された。鉛筆や消しゴムの類はもちろん、体育袋とか、筆箱とか、ランドセルごとなくなってしまうこともあるそうだ。体育の時間は1,2時間目で、みんな家から直接体育館に行く。更衣室にランドセルを置いて、着替える。スポーツの授業が終わり、更衣室に戻ると、ランドセルがなくなっているという不思議なことがあるそうだ。体育館のドアは、先生が鍵を開けたあと、遅れてくる子もいるので、10分後ぐらいに自動に鍵が閉まるようにプログラミングされているらしい。だから、部外者が中に入るのは難しいとのこと。ニコちゃんもよく物をなくすけれども、幸い、そういう大きいものは今まで隠されたり盗まれたりしたことはない。先生は、「私たちはスポーツを受け持っていないし、その辺の事情はわからない。鉛筆をなくしたといわれても、落し物箱を探しなさいとしか言いようがない。」と言った。 それから、別の保護者からは、「前の先生のときは、宿題をきちんとやっていて、よくGutschein(宿題を免除される券)をもらってきていたが、最近は、「宿題を忘れた」というスタンプを押されることが多くなった。宿題の範囲が明確に子供に伝わっていないのではないか?」という意見があった。私も全く同じことを思っていた。先生は、「ドイツ語と算数の担任が違うので、混乱はあると思う。でも、いつも何が宿題か、きちんと黒板に書いてある。いちいち子供が宿題を家に持って帰っているかどうか一人ひとりをチェックすることはできない。」と言った。 以前の先生からは、「まだ1年生ですから、なるべくこちらがフォローするようにします」という印象を受けたが、新しい先生は二人とも、「人数が多すぎて一人ひとりのケアはできない。自己管理すべきだ。」という考え方なのだなーと思った。育児と仕事の両立は大変なのはわかるが、そういう先生にあたってしまったのは、アンラッキーだったなーと正直なところ思っている。 今まで26人だったクラスに2人入り、28人になった。ひとりは2年生からの落第、一人は、補習学級から繰り上がってきたそうだ。補習学級から繰り上がってきた子は、入学式を経験できなかったことになる。いろいろなケースがあって、日本とは全然ちがうなーといつも思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月22日 16時51分29秒
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