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カテゴリ:子供
先週の月曜日にABI(ドイツ全国統一卒業試験)の結果が発表され、今日は、恵子の学校では口頭試験が行われた。仕組みが良くわからないのだけど、口頭試験を受けることでたぶん点数が加算されるのだと思う。しかし、恵子はすでに最高点(1.0)をとっているので、口頭試験を受ける必要がなく、先週は「暇だー」と贅沢な悩みを愚痴っていた。ほとんどの友達は受けるので、一緒に遊んでくれる子がいないし、宿題も授業もなくて、することがない、と言っていた。だから、今週金曜日の卒業パーティーのためにナプキンを折ったり、先生へのプレゼントを作るなどの仕事を自分から買ってでているらしい。数学の先生へのプレゼントを担当することになり、ケーキを焼いて、そのケーキをのせるお皿もかってきたそうだ。白いお皿に2時間もかけて、先生が一番美しいといっていた「数式」を描いたらしい。数式を美しいと形容するのが、やっぱり数学者らしい。
恵子は、10年生、11年生のときに成績優秀で表彰されており、そのとき、学校から図書券をもらった、その図書券は学校の近くの本屋でしか使えない。しかし、恵子はその図書券をなくしてしまったそうで、私に部屋を探して、見つけたら金曜日に持ってきて欲しいと頼んだ。それで、週末は恵子の部屋を片付けながらあちこち探したのだけど、出てこなかった。大量の楽譜のコピーと勉強でつかったノートが散乱していて、紙の山。 先週末、夜中の12時にキャンプファイヤーを学校でして、12年生の子は、自分の要らなくなったプリントやノートを火に放り込んでもやしたそうだ。恵子も参加したのかと思ったら、恵子は友達が燃やすのを手伝っただけで、自分のノートやプリントは、「もしかして、賢ちゃんやニコちゃんが将来使うかもしれないから・・・」といって全部保存しておくことにしたそうだ。恵子も賢浩もとりあえず、学校で使ったノートやプリントは小1から保存してあるが、たまっていくばかり。ほとんど見返すことはない。特に思い出が詰まっているわけでもないと思うし、いったいこれらのノートはいつまでとっておけばいいものなのだろうか? 先週、アメリカに住む義姉が電話をしてきた。賢浩にフランス語や英語を教えるために週末はスカイプをしており、主にそういう用件の電話なのだが、ニコちゃんとも少し話したようだ。電話の後、ニコちゃんは、「これからは学校から帰ったらすぐに宿題をするって、XX(義姉)と約束したの。そうしたら、レゴを買ってくれるんだって。」と言った。今日は学校から帰ってきてから、「XXと約束したから」といって、早速宿題を始めた。いつまで続くかな? 義姉は、週末、恵子ともスカイプで話したそうだ。恵子は、「XXに まだ大学のことをリサーチしていないの?って怒られちゃった。家に近いとかそんなことはどうでもいいことだから、とにかく、一番いい大学に行けって言われちゃったよ。今週の木曜日までに、行きたい学科ごとに、ドイツの大学のベスト3を調べてメールしろって言われたの。なんか、賢ちゃんみたいな扱いを受けて、ちょっと不満。昨日までは暇だったけど、もう今は忙しいから、そんな時間ないんだけど、時間ないからできないってXXにはいえないなー」と言っていた。 義姉は、本当にはっきりしている人で、行動に移すのも早い。有言実行の人。ふわふわしているところがなく、すごくカリスマ性がある。だから、みんな、文句を言いながらも、したがってしまう。すごいな、と思う。私はいつまでたっても決められなくて、行動にうつさないから、義姉にしてみれば、いらいらする存在だと思う。義姉本人も、「私は日本に旅行に行くのは好きだけど、日本には住めないと思う。白黒はっきりしないときがすまないから、日本人には受け入れてもらえないと思う。」と言っていた。 義姉の10パーセントでも恵子に行動力と決断力があったら、もっと未来が輝くのではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月02日 23時11分40秒
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