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昨日、恵子の友達のJちゃんの家に招待された。
ものすごくきれいなおうちだった。家も庭も雑誌のグラビアを飾ってもおかしくないほど素敵だった。Jちゃんは恵子と同級生、Jちゃんのお兄さんは大学を卒業して、秋に結婚されるそうだ。だから、子供のおもちゃがあちこちにちらばっている我が家とは比べられないが、それでも、素敵な暮らしぶりでうやらやましく思った。 昨日は、庭でバーベキューをしたのだが、庭にはテントが張られて、セーブルセッティングもできていた。前菜として、オリーブと野菜の料理となすで作ったペーストとパンがテーブルの上に用意されていた。パンはまだ暖かかった。全部インターネットでレシピを調べて、今回初めて作ってみた、と言っていたが、どれもすごくおいしかった。とにかく、もてなし方もすべてスマート。自分を振り返ってみて、すごく恥ずかしくなった。 我が家では、割れることを心配して、普段は、プラスチックのお皿やコップが多いし、一見して安っぽいものが多い。テーブルの上や棚のあちこちに花が飾ってあったが、我が家では、ひっくり返されたら困るので、机の上に花を飾ることはない。賢浩とニコちゃんは、家の中でも外でも、チャンバラごっこやボール遊びをしているから、高価なものはおけない。庭も手入れが全然できていなくて、子供がサッカーをしたり自転車を乗り回したりしているので、芝生もボロボロ。 でも、たぶん、子供が成人したあとでも、私にはこんな優雅な暮らしはできないと思う。憧れるけど、面倒くさくなって、結局は変わらぬ暮らしをするだろう。美しいライフスタイルを送っている人は、子供の有無、年齢に関係なく、自分がそうするほうが快適だからそうできるのだと思う。 私たちは庭で夕飯を食べたのだが、庭には大きなトランポリンがあって、ニコちゃんはそこでずっと遊んでいた。この家では、猫も飼っているのだが、日中はほぼ出掛けているそうで、夕方になり、ようやく戻ってきた。ニコちゃんは大喜びで、猫のいくところにずっとついてまわっていた。 「トイレも用意しているのだけど、そこではほとんどしないの。外でして来るのよ」とJちゃんママが言った。私は、常日頃、我が家をトイレとして利用している近所の飼い猫に腹を立てていたのだが、「そうですか」と笑って受け流した。 Jちゃんのご両親はルーマニアで生まれ育った人たち。ドイツ系の人で、ルーマニアでもドイツのギムナジウムに通っていたそうだ。大学で数学を専攻したかったが、当時のルーマニアでは、共産党のメンバーの子弟しか大学に行くことが許されず、ドイツ人である彼らはいろいろな面で差別されていたそうだ。それで、壁崩壊後、ドイツに移住してきた。ドイツでエレクトロニクスの職業訓練を受け、現在はすごくいい職につけているといった。彼女は、私にも職業訓練を受けたらどうか?と言った。年も年だし、数学や物理はもう忘れてしまって、いまさら勉強できない、といったら、「年は関係ない。数学や物理もHauptschuleのレベルだから、大丈夫なはず。ただ、電気工学系はほとんどが男性で、女性は2-3人しかないので、ちょっと居心地が悪かった」と教えてくれた。「秘書とか経理などの事務職はやはり高いドイツ語力が要求されるので、難しいと思うが、電気技師ならできると思うよ。」と励ましてくれた。 Jちゃんは、医学部にいきたいそうだが、今年すぐに進学はせず、まずは病院で1年研修するそうだ。来週からすでに研修が始まるそうだ。 Jちゃんのお兄さんは、地質学専攻だったが、職業選択の幅が狭くて、なかなか就職先が見つからないらしい。もし、このまま見つからなければ、別の大学で地質学ITという分野の勉強をするそうだ。 Jちゃんママいわく、Jちゃんのお兄さんも、いつもふわふわして、夢を見ているような子だったそうで、ニコちゃんのことも、「全く問題ないわよ。ニコなんて、ごく普通の男の子じゃない。絶対にADSではないし、薬なんか飲ませるべきじゃないわよ。」と言った。 Jちゃんのお兄さんも、賢浩ぐらいのときは、PCゲームにはまって、親子で壮絶なバトルを繰り広げたと言っていた。現在私が抱える賢浩の問題もニコちゃんの問題も、「うちの息子もそうだった。男の子は10年生ぐらいになると急に成長するから、それまでの辛抱よ。」と言われた。 希望の光が見えたような気もするけど、まだまだ先は長い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月20日 16時34分50秒
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