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カテゴリ:子供
昨日、賢浩は、NWTという自然科学および技術の授業でプレゼンテーションを行った。パワーポイントを使って準備をしていたのだが、内容はお粗末で、文章も写真もコピー&ペースト状態。いわゆる捏造のレポート。本来は1年間観察した結果を発表するのだが、まじめにそんなことはしていないので、でっち上げの世界。それでも、もっともらしくみせるために、かなり工夫はしていた。たぶん、先生は、そんなことお見通しではないかと思う。本当にどうしようもない奴だな、と思っていたが、賢浩のさらに上を行く子がいたのでびっくりした。
S君は、去年留年して8年生を今年も繰り返している。つまり今年授業で習っていることはすでに去年習ったこと。しかし、すでに、フランス語の成績は「5」で確定しており、もう一つ「5」をとると進級できない。学校の決まりで、1つの学年には最高2年間しか在籍できない。つまり、今年も留年することはできないので、その場合は、ギムナジウムからレアルシューレに強制的に転籍させられる。現在S君のNWTの成績は「4-5」と微妙な立場。今回のプレゼンテーションをしなければ、確実に「5」になる。S君はそれを避けるために、賢浩に共同観察したことにして、プレゼンテーションに自分の名前も加えて欲しい、と頼んだそうだ。賢浩は、それを了承した。プレゼン前日にS君から電話があり、そこで少し打ち合わせをしただけで、プレゼンは共作という形にした。こんな賢浩のふざけたレポートに名前を連ねてくれと頼む人が居ることにびっくりした。 しかし、昨日、家に帰ってくるなり、賢浩は、「Sは、プレゼンをするまではすごくやさしかったのに、プレゼンが終わったとたん、きつくなった。態度があんなに変わるなんて許せない。先生に本当のことをぶちまけてやる!」と怒っていた。そもそもなんで引き受けたのか?と聞いたら、「転校したくないって言うし、かわいそうだと思ったから。それに、いいよって言わなかったら、叩くし・・」というので、驚いた。「いじめられているの?」と聞いたら、「違うよ」というが、なんか心配になった。 賢浩は、日本をひいきにすることはあまりないのだが、サッカー選手では、本田が大好き。昔香港で買ったJFA(日本サッカー協会)の濃紺Tシャツを持っている。JAPANという文字とJFAのマークがついているのだが、たぶん、公式のものではない。そのTシャツに自分で、白のペンキで、背中に4という背番号とHONDAと書き入れた。来週、クラス対抗のサッカー大会があるのだが、そのときにそのTシャツを着て出場したいといったら、S君に、「ダサいから、駄目」と言われたそうだ。それが、怒りの原因だったのではないかと推測している。まあ、確かにダサい。それに、本田はそれほど活躍しなかったから、ドイツではほとんど話題になっていない選手(だと私は思う)。 しかし、それをみたニコちゃんが、「Jちゃん(私の姉)からもらった黄色いアディダスのTシャツに背番号10って書きたい。」と言い出した。ニコちゃんはネイマールが好きだからね。それにしても、マジックやペンキで書くなんてダサいと思わないのだろうか?? 今日、賢浩のクラスでバーベキューをする。担任が定年退職するので、そのお別れ会。場所が、わが町のスキー場のロッジ。山の上のほうにあるので、自転車で行くのは大変。賢浩は、「パパの車で行こうよ。ママの車はダサいからやだ。」と言った。夫の車はスポーツカータイプで、4人乗りだが、後部座席は狭い。しかし、賢浩は、「見た目が大切。パパの車で行ったほうが、一目置かれる。」と言い張る。賢浩は、見た目をすごく気にするのだが、そんな子が、ペンキで背番号と名前を書いたTシャツにこだわっているのが不思議。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年07月19日 09時12分49秒
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