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カテゴリ:子供
あわただしい一日だった。
朝5時過ぎに家を出て、ハイデルベルグに行く恵子を特急の止る駅まで送った。 その後、家に帰り、賢浩の荷物の最終チェック。 8時に賢浩を最寄り駅まで送った。 賢浩はアメリカに行くのは4回目。でも、今まではいつも恵子と一緒だった。去年とほぼ同じ便でいくのに、ヒースローでの5時間の待ち時間をどう過ごしたか覚えていないという。アメリカへの入国時に書く書類も恵子に書いてもらったので、どんなものだったか忘れたという。今回も、「いつ出発だっけ?」「いつ帰ってくるんだっけ?」「どの航空会社で行くんだっけ?」と何度も同じ質問をする。自分のことなのに全く他人任せ。そこで空港まで一人で電車で行ってチェックインも一人でしろ、と言い渡した。賢浩は冗談と思っていたらしいが、私が本当に一人分の片道切符を買ってきたのをみて、あわてていた。乗換えが3回もある。何番ホームのどこ行きの電車にどこからどこまで乗るのかを何度も説明した。ノートにも書いてあげた。それでも、寝過ごして乗り過ごすのではないかと心配だった。本人も昨日から緊張すると言っていた。11時過ぎに、賢浩から、「ターミナル ナウ」みたいなかんたんなメッセージが届いた。まずは第一関門突破。次の関門はヒースローでの5時間の過ごし方。ロンドンはユーロ圏じゃないのが不便。いざとなったら、両替しなさいと伝えておいたが、どうやって時間つぶししているのかな? 12時ごろに恵子から電話があった。面接は2人一組で行われたそうだ。30分の面接時間だったが、早めに終わったらしい。感触は、「ぜんぜん、駄目だった。ほとんどしゃべることができなかった。相手の子ばかり話していた。悔しい。」と言っていた。エボラウィルスやイースト菌を構造的に説明してください(だったかな?)という類の質問があったそうだ。よく考えればわかることだったが、ものすごい睡魔が襲ってきたことと、相手の子が話しているのを聞いて、ああ、そういうことでよかったのかと気づいて、自分からは積極的に話せなかったそうだ。相手の子は、SH州から自分で運転してここまで来たそうだ。6時間ぐらいかかったのではないだろうか? とにかく、全国から受験者が来ていて、みんな大人で、自分がとても子供っぽく思えたといっていた。大学のキャンパスやラボも案内してもらったそうだが、広い、古い、という印象だったそうだ。ほかの受験者も、「ほかの大学のラボのほうが近代的」といってたそうだ。恵子は去年アメリカのNIHで実習をさせてもらい、そこですばらしいラボを見ている。だからハイデルベルグの研究室を見せてもらっても、特に感動はしなかったといっていた。 しかし、キャンパスは緑が多く、こんなところで大学生活が送れたら楽しそうだな、と思ったらしい。 まだ、結果は知らされていないが、これから受験するスイスの大学の勉強に気合が入ったのではないだろうか。この2年間勉強してこなかった物理をあと2週間でアビトゥアレベルに持っていかなくてはならない。中国から帰ってきてから、自動車の教習所探しをしていたのだが、それどころではないな。とにかく、今回は準備不足が否めない。そういう失敗はくりかえさないようにしなくては、と本人も思っていることだろう。 子供の心配ばかりの1日。恵子は午後9時に帰ってくるので、また特急の駅まで迎えに行かないといけない。恵子にとっても、賢浩に取っても長い一日だが、私にとっても長い一日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月02日 15時00分30秒
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